eMaxis S&P500クオリティ高配当インデックスは、ほにゃほにゃ貴族とは何が違うの?

きになる・しらべる

三菱UFJ国際投信もついにS&P500配当貴族インデックスに参戦かー。と思いきや、あれれ?
何か違うようにもみえる。えーっと、クオリティってなに?

何年か前に流行ったクラゲみたいなの?それともティッシュペーパーの新製品だったり?

今回は、eMaxis S&P500クオリティ高配当インデックスのこと、調べてみようかなって。まだお引越し中なのだけれど気になっちゃうよねって。そんなお話。

memo

グローバル5.5倍バランスファンド(1年決算型)20230114
基準価額:7,322円 / 前日比(円)+111円 / 前日比(%)+1.54% / 純資産総額82.68億円

日経平均:26,119.52円 / ドル円:127.80円

ダウ平均:34,222.93 / ナスダック総合指数:11,032.69 / S&P500指数:3,987.18

be careful

この記事で書かれている内容はトワナナさんの感想です。間違いがないよう注意を払っておりますが、それでも事実と異なる内容が含まれているかも知れません。また、特定の商品をお勧めする意図などはありません。(詳しくは、免責事項とPrivacyPolicyを参照下さい。)

「そうなんだー」くらいの肩の力を抜いた状態で、たのしんでいただければ幸いです。

diary

eMaxis S&P500クオリティ高配当インデックスが連動を目指す指数は、ファンド名にもなっているS&P500クオリティ高配当指数。目論見書はこれといって見るところもなさそうだし、指数の方を調べよう。

いっぱいあるんだよね。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスさんの指数って。

ええと、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス公式によれば。(トワナナさん翻訳だから間違っていたらごめんなさい。)

S&P500クオリティ高配当指数とは。

・高品質と高配当利回りの両方の特徴を持つ、S&P500の株で構成される
・インデックスの構成銘柄は均等加重
・25%のセクターウェイトキャップ
・運用開始は2018年4月23日

んー?セクターウェイトキャップ・・?

均等加重なのに・・。なして?

ああ、そうか。株単位で均等加重。セクター比率は上限25%ということか。A社とB社の比率は同じ、でも生活必需品セクターだったり、ヘルスケア・セクターだったり、セクター単位では上限が25%までに納めますよということ。

でもその場合、意外とS&P500ってセクター偏っているから、調整かけている感じなのかな。はて。

うーん。とりあえず公式の資料を読んでみる。

たぶんこの3つあたりがポイントとしてわかりやすいかな。

構成銘柄の選択基準。

インデックス内、すべての企業は配当利回りとクオリティ・スコアに基づいてランク付けされる。各リバランス基準日において、以下の両方の基準を満たす企業が構成銘柄に選ばれる。

1.品質スコアで上位200以内にランクされる場合
2.年間配当利回りで上位200以内にランクされる場合

このあたりはeMaxisさんの目論見書にも書いてある内容かな。

品質=クオリティだから、名前はこの条件から取っているんだね。

各リバランス。

インデックスは最低50社で構成されている必要がある。50社未満の場合は、選考基準を緩和する。

まだ選択されていない企業の内、品質スコアと配当利回りの両方で上位250位以内にランクされている企業から選び、インデックスが最小カウント要件に達するまで品質スコアの高い順に選択する。

各企業の品質スコアは自己資本利益率、発生率、および財務レバレッジ比率から導き出される。

およ。最低縛りがあるのは期待値に影響するからかな。2つの条件に重複する企業を対象にするから、上位から単純に選べない。そのせいで企業数が不足する事態があると。

でも、企業数が不足した時に条件を緩和していったらお名前にもあるクオリティ落ちたりしないのかな?ワインとかみたいに「今年は不作じゃのー。」みたいな年もある感じ?かな。

そのへんはランキング順で並べても意味は同じか。全体の質の問題だから。

なるほど。

構成銘柄の重み付け。

各リバランスでは構成銘柄は均等に加重され、25%のセクターの加重上限が適用される。

構成銘柄を均等に加重した後、インデックスの総加重が25%を超えるセクターの加重は、25%に制限する。

キャップされたセクター内の構成銘柄は均等に加重され、超過したウェイトはキャップされていないセクターのすべての企業に均等に再分配する。このプロセスは、重み制限に違反するセクターがなくなるまで繰り返す。

むー?

これ、2段階で均等加重するよって言ってる?読み間違えかな。

ええと、こんなイメージ?

加重計算の流れ。

(1)最低50以上で200以下の企業でインデックス内リストを用意
(2)インデックス内リスト(企業)に対して均等加重する←加重1
(3)セクター毎のウェイトを調べて全体の25%を越えている超過セクターを探す
(4)超過しているセクターがなければ終了
(5)超過セクター内の企業を全体の25%に収まるように均等加重する←加重2
(6)超過セクターの均等加重で浮いた分を超過していないセクターに割り当てる
(7)浮いた分を割り当てられたセクター内の企業を均等加重する←加重3
(8)なんとなく3に戻る

”加重1”が全体に対してのベース的な加重。”加重2”と”加重3”がセクター内のサブ的な加重。

つまり何が気になっているかというと、あるセクターに企業が集中したら、そのセクター内の1つの企業のウェイト小さくなってない?って懸念。

例えば一般消費財セクターに属する企業が3社で、資本財セクターに属する企業が20社だった場合。一般消費財セクターの割り当てが10%であれば1企業の比率は約3.3%。対して資本財セクターの割り当てが10%なら1企業の比率は0.5%になる。

均等加重はリスク分散の観点では、1企業に依存する率を下げる効果が見込めるから良いと思う。

でも、セクターの偏りを無くすためのルール付けがランキングの意味を薄めてしまっていないかなって。ちょっと気になる。

均等加重というルールを採用する時点で、一定条件を満たした企業はみな横並びの扱いをしますよという意味だとは思うのだけれど。ううーん。


ま、まぁ。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスさんの考えたことだから。きっといい感じになるんだよね。たぶん。

きのせい、きのせい。

ETFを探してみたら1社だけリリースしているみたいだったので。それなら比較したいよねーってことで最後にチャート比較してみる。

比較に使うETFはこの3つ。

SPDR S&P500 ETF(ティッカーSPY)
ProShares S&P 500 Dividend Aristocrats ETF(ティッカーNOBL)
Global X S&P 500 Quality Dividend ETF(ティッカーQDIV)

上からS&P500指数連動、S&P500配当貴族指数連動、S&P500クオリティ高配当指数連動のETF。S&P500クオリティ高配当指数が2018年4月に運用開始のため、比較は2019年から2023年の間。期間が短いので今の相場での値動き位のイメージで。

あいや、違う。ETFのリリース日だから、QDIVはいつリリースされたのだろう。

調べてみたところ、QDIVは2018年の7月13日運用開始。ほえー、指数のロンチの3か月後って、そんなに早く出せるものなのかー。流石に事前にアナウンスがあったとかかな。指数売るよー、予約割引するから買ってー、みたいな。

この記事で掲載しているスクリーンショット画像はSilicon Cloud Technologies社Portfolio Visualizerの画面をキャプチャしたものです。

ででん。

SPYとNOBLとQDIVの比較chart比較

あー、おお!S&P500クオリティ高配当指数がトップだ。

トップではあるけど・・。

・・・。

そ、それほどでも?(小声。

ここだけ見るとSPYがガンバってる感。

ふむー。主要な数字を抜き出して表にするとこんな感じかな。

指数ティッカー
Final
Balance
Best
Year
Worst
Year
Max.
Draw
down
S&P500SPY$16,36431.22%▲18.17%▲23.93%
S&P500配当貴族NOBL$16,02826.94%▲6.51%▲23.23%
S&P500クオリティ高配当QDIV$16,42728.99%▲0.74%▲31.10%
SPYとNOBLとQDIVの2019年から2023年の期間パフォーマンス一覧

いやでも、QDIVのWorstYearが▲0.74%ってとんでも数字が・・。これって年単位の値だからボラが小さいと有利になる数字かな?チャートを見る限りはNOBLとそんなに違わないようにも見えるのに。

数字の読み方が違うのか。はて。

えーっと。Bloombergによれば、直近の配当率はSPYが1.8%、NOBLが2.59%、QDIVが3.83%・・?!はいいいい?QDIVの直近配当率って高くない?!

ちょっとまって、ちょっとまって。

Vanguard High Dividend Yield ETF(ティッカーVYM)の直近配当率だって3.53%だよ。

そっか。高配当のランキング200の上位でもあるんだよね。

・・・。

ネーネー、これ投資信託じゃなくて、ETFで買った方が幸せにならない?(←さいてい。

QDIVはー。

らくてんさんだと・・!!ある!取り扱いは2020年からやってる!

配当利回りが2.91%の年12回分配?!グローバルX社さんが出すと何でも12回決算になるのか。

チャートは悪くないかな。ちゃんと上げてる。今32.82USDだから、ちょっと値を下げた時にいけるかなー。唯一のネックはグローバルX社さんのETFに共通する出来高だけれど。S&P500クオリティ高配当に連動するETFは、まだこれしかない(S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス公式にも書かれているから正式なETF。)みたいだからあるいは。

記事を書いている時点で、SPYの出来高が20,365,316で、NOBLの出来高が350,722で。

QDIVの出来高が2,287・・。

・・・。

ああ、うん。知ってた。

わー、こんなじかーん、もう寝ないとー(棒。

おつかれさまでした。

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