先日、投資信託協会のホームページ上にNISA成長投資枠の対象商品の情報が掲載された。(「NISA成長投資枠の対象商品」と、「投資信託協会」で検索すると見つかるよ。リストはExcelなので、PCで見た方がよいかも。)
ん?新NISAの成長投資枠ってあれじゃなかったっけ、えーっと、「デリバティブ禁止」「毎月決算禁止」あと・・、なんだっけ。そんな感じの禁止事項に該当しないファンドが対象になるのではないの?
てっきり、条件で絞るのかと思っていた。ただ、どこかでリスト出した方がわかりやすいから、そーするぜーって情報も見かけた記憶。
今回の発表はその第一弾。今後登録されたファンドの方をリストに追加していくのだそうな。
スケジュール的には次が7/10。その後、8/1、9/1、10/2、11/1、12/1、12/19まで。また、今回は1月に申請されていた分のみらしく、日興さんもTracersを登録できていないみたい。手をすべらせてグローバル5.5倍バランスファンドを申請してもよいよ!よいよ!!(金融庁に説教されると思うけど。
・・・。
今回は、金融庁の庇護は受けないと固く誓った(なにそれ・・)ハンドメイドな米国2.2倍バランスファンドって、もしかしてピンチだったりするの?みたいな。そんなお話。たぶん。
Memo
グローバル5.5倍バランスファンド(1年決算型)20230625
基準価額:7,345円 / 前日比(円)-140円 / 前日比(%)-1.87% / 純資産総額106.6億円
項目 | 通貨ペア | 価格 | 52週範囲 |
---|---|---|---|
ドル円 | USD/JPY | 143.6550(JPY) | 127.2540 – 151.9370 |
ビットコイン | BTC/USD | 30,522.75(USD) | 15,599.05 – 31,005.61 |
イーサリアム | ETH/USD | 1,874.66(USD) | 1,009.09 – 2,137.45 |
リップル | XRP/USD | 0.487137(USD) | 0.304330 – 0.580400 |
ステラルーメン | XLM/USD | 0.090367(USD) | 0.070841 – 0.137546 |
※為替はそこまでご利用が無いので、暗号通貨も混ぜています。
項目 | 指数 | 数値 | 52週範囲 |
---|---|---|---|
米国株式 | CRSP US Total Market Index | 3,121.57 | 2,590.36 – 3,201.28 |
S&P500 | S&P500 Index | 4,348.33 | 3,491.58 – 4,448.47 |
NASDAQ | NASDAQ Composite Index | 13,492.52 | 10,088.83 – 13,864.06 |
英国株式 | FTSE 100 Index | 7,461.87 | 6,707.62 – 8,047.06 |
独国株式 | DAX Index | 15,829.94 | 11,862.84 – 16,427.42 |
日本株式 | TOPIX Index | 2,264.73 | 1,815.30 – 2,311.77 |
※ETFにするとマーケットプライスになるので、指数で扱えるものは指数でメモしています。
項目 | ETF | 価格 (USD) | 52週範囲 (USD) |
---|---|---|---|
先進国株式 (除く米国) | Vanguard Developed Markets Index Fund ETF Ticker:VEA | 45.18 | 35.42 – 47.55 |
新興国株式 | Vanguard Emerging Markets Stock Index Fund ETF Ticker:VWO | 40.15 | 34.88 – 43.22 |
米国短期国債 | SPDR Portfolio Short Term Treasury ETF Ticker:SPTS | 28.86 | 28.63 – 29.58 |
米国中期国債 | SPDR Portfolio Intermediate Term Treasury ETF Ticker:SPTI | 28.43 | 27.55 – 30.10 |
米国長期国債 | SPDR Portfolio Long Term Treasury ETF Ticker:SPTL | 30.04 | 26.87 – 34.71 |
金 | SPDR Gold Shares Ticker:GLD | 178.20 | 150.57 – 191.36 |
コモディティ | iShares S&P GSCI Commodity-Indexed Trust ETF Ticker:GSG | 19.53 | 18.65 – 24.55 |
※こちらは情報の扱いが難しいため、数字の取り易いETFでメモしています。
Be careful
この記事で書かれている内容はトワナナさんの感想です。間違いがないよう注意を払っておりますが、それでも事実と異なる内容が含まれているかも知れません。また、特定の商品をお勧めする意図などはありません。(詳しくは、免責事項とPrivacyPolicyを参照下さい。)
「そうなんだー」くらいの肩の力を抜いた状態で、たのしんでいただければ幸いです。
What kind of fund is that?
前回の記事はこちら。今回と比較してみたくなった時にでも。
ハンドメイドな米国2.2倍バランスファンドをちゃんと説明するとこんな感じ。
ハンドメイドな米国2.2倍バランスファンドとは。
以下の3つのファンドを均等に保有することで、株式44%、債券41%、ゴールド15%の比率で米国資産のポートフォリオを作り、運用を行う自作のファンド・オブ・ファンズ。2022年9月8日に運用開始。
ファンド | 特徴 |
---|---|
iFreeNEXT FANG+インデックス | 主要情報技術企業10社への集中投資 |
楽天・米国レバレッジバランス・ファンド | 先物を利用した手厚い債券と株式のバランス型 |
Tracers S&P500ゴールドプラス | 先物を利用し金と株式を均等保有するバランス型 |
名前にある2.2倍の由来の説明も付け加えるとこう。
何故2.2倍なの?
一部のファンドは資産の効率化のために先物が使われており、実際の資金よりも大きな資産価値の運用が行われる。具体的には以下のような資産構成に。
項目 | 現物株式 (%) | 先物株式 (%) | 先物債券 (%) | 先物 ゴールド (%) |
---|---|---|---|---|
iFreeNEXT FANG+インデックス | 100 | - | - | - |
楽天・米国レバレッジバランス・ファンド | 90 | - | 270 | - |
Tracers S&P500ゴールドプラス | 80 | 20 | - | 100 |
合計 | 270 | 20 | 270 | 100 |
3つのファンドの資産価値を合わせると、株式290%、債券270%、ゴールド100%になり、合計660%。これを3つのファンドで割ると220%。つまり、計算上は資産の2.2倍相当の資産価値による運用になる。
元々はコモディティを含んだいい感じのバランスファンドが欲しかったけれど、変にレバレッジを高くして「逝ってこい」しているファンドしか世に見当たらないのでポートフォリオを組んだ的な流れ。
といったところで、定型っぽい説明はおしまい。
I prepared a new model just in case something like this happens
あれ?定型文でさらっと流しているけれど。
ちょっと、ちょっとー!!ポートフォリオ変わってない?何か入れ替わってない?!
・・・。
・・・。
そうなのさー!(ばーん)
ハンドメイドな米国2.2倍バランスファンドは、今回から新バージョン。
楽天・全米株式インデックス・ファンド(旧)を、過去記事で何回か話題にあげているiFreeNEXT FANG+インデックス(新)に入れ替え。
簡単に経緯とか並べると。
ポートフォリオ内の株式比率は290%。変更前は3分の2近くを占めるVTIと、残りの3分の1を占めるS&P500。ここからVTIの比率を半分くらいにして、空いた枠を成長が期待できる株式ファンドで置き換える手もありかなって考えていて。
そんな中、中国への投資が気がかりだったNYSE FANG+指数から、中国株が除外されたとの報。調べてみると確かに純米国ファンドへと変貌していた。
また、運用を行っている楽天証券さんの運用資金の突出度合いが気になり出していて。セルインメイとやらも重なって時期がよさそうだし、証券会社の引っ越しと、リバランスも兼ねてポートフォリオを組み直そう!という方向に。
ええと。
引っ越し先はSBI証券さん。理由は身も蓋もなく、いちばん運用資金が少なかったから。
引っ越しにあたり、いったんファンドを売却。雑なメモなので、どこか数字が間違っていたらごめんなさい。
楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・VTI)
取得価格:20,0950.10, 口数:277,182, 取得総額:557,025, 約定単価:562,901,損益:+5,876, 源泉徴収税:1,192
最終結果:+4,684(入金:561,709)
楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(USA360)
取得価格:12,548, 口数:414,364, 取得総額:556,499, 約定価格:519,944, 損益:▲36,556
最終結果:▲36,555(入金:519,944)
Tracers S&P500ゴールドプラス
取得価格:11,433, 口数:556,828, 取得総額:556,500, 約定価格:636,621, 損益:+80,121, 源泉徴収税(USA360と合算):8,833
最終結果:+80,121(入金:636,621)
ファンド合計損益
税引き前:49,442, 源泉徴収:10,025, 税引き後:39,417
楽天証券さんでの積立ては、Tracers S&P500ゴールドプラスのおかげでプラス終了!
という訳で。新しいハンドメイドな米国2.2倍バランスファンドのはじまり。
What is the state of your portfolio?
運用を行っているSBI証券さんも、楽天証券さんと同じくスクリーンショット禁止なので、ここからは自作画像。いってみヨーカドー。

そいえばこのポートフォリオには、リートが入っていない。
そのことが少し気がかりでもあって。でも確か、VTIの連動を目指す株価指数CRSP US Total Market Indexだったかの公式ドキュメントを読んでいて気付いたことがあって。ETFや投資信託で名前が出てくるリートって、別に不動産取引を指しているわけではなくて。不動産取引を扱う企業の株を指していて。
あ。それなら別にリートって括りを気にしなくてもよいのかもって。(確かS&P500指数も、その観点ではリートを含んでいる。)
こっちは資産比率。

図は目標ポートフォリオではなくて、今の資産価値から求めている。
実質リバランス後なので、比率はそこまでズレてない感じ。iFreeNEXT FANG+インデックスが少し伸びていて、債券がヘコんでいるのかな、これをみると。
あー、株式VTIの比率が合算だったのでわかりにくかったのか。意外と揃った数字に見えてきた。債券以外はそれぞれ15%くらいなんだね。
資産 | 目標比率(%) | 現在の比率(%) |
---|---|---|
株式VTI | 14 | 14 |
株式S&P500 | 15 | 15 |
株式FANG+ | 15 | 16 |
債券 | 41 | 40 |
ゴールド | 15 | 15 |
リバランスに関しては3ファンド均等でバランスがとれるように作ってあるので、不足しているファンドを追加で購入すれば比率は保たれると思う。今のところは気にせず同額で積み立てしてる。
次は各ファンドの状態をチャートで確認。
※この位置から下に貼ってあるスクリーンショット画像はマネックス証券ホームページの画面をキャプチャしたものです。
ででん。
基準価格が高いせいもあると思うのだけれど。日に800円とか、1000円とか、基準価格がばいんばいん動くから心臓に悪い。チャートの角度もおかしいし・・。ううーん。
そいえば新NISA成長枠に正式に採用されたみたい。冒頭の対応ファンドのExcelにも載ってたし、公式サイトにも「NISA(成長枠)」ってどやった文字がいつのまにか追加されてた。
下の表は米国の株価指数の中でNYSE FANG+指数の位置をみるため、米国の株式ファンドの騰落率をまとめたもの。(よそんちは気になるしね。
ファンド名 | 基準 価格 | 純資産 総額 (百万円) | 騰落率1週間 (%) | 騰落率1ヵ月 (%) | 騰落率6ヵ月 (%) | 騰落率1年 (%) | 騰落率3年 (%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
iFreeNEXT FANG+インデックス | 37,668 | 28,829 | 0.20 | 17.06 | 86.12 | 62.87 | 141.74 |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 22,753 | 999,484 | 0.84 | 8.06 | 23.54 | 23.22 | 90.55 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 22,304 | 2,311,545 | 1.03 | 8.19 | 24.50 | 24.24 | 95.58 |
米国製造業株式ファンド | 77,313 | 7,836 | 1.02 | 5.96 | 19.11 | 30.32 | 110.34 |
Tracers S&P500配当貴族インデックス | 10,205 | 8,002 | 0.91 | 5.53 | 11.64 | ||
eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックス | 10,619 | 2,656 | 0.27 | 5.06 |
何となく基準価格と純資産総額の列も追加してみたものの、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の純資産総額に吹く。まさに桁違い。米国製造業株式ファンドの方が、運用会社も販売会社も、投資家もみんな儲かってるのに・・。
騰落率の数字的には、iFreeNEXT FANG+インデックスの不調はイコール、ビックテックの不調。さすがにここ数日の上げを考えると、騰落率1週間の数字は利益確定の売りかな?
んー。数字並べてみて気付いたけれど、eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックスは、Tracers S&P500配当貴族インデックスに比べて騰落率は低いのに、基準価格は上になってる。ちょっと気になる結果。
あと、米国製造業株式ファンドの調子がよいようなので、資金は資本財とかに流れているとか?何かセクターローテーションの流れが読めないかも。
次いくよー。
あがったねー、という感想。ついに13,000円台を奪還。
株式の恩恵だとは思うけれど、ずっと頭を押さえられたみたいになっていたのに、チャート的にはダブルボトム?みたいにも。なんやかんやで資金も抜けずによく耐えた。
米国の利上げも残すところあと2回(ということになったそうな)らしいし。あと一息。
次いこー。
直近はゴールドがマイナスに寄っているせいもあって下落気味。株が好調であればゴールドは売られる関係みたいなので致し方なし。
とはいっても、他のTracersがプラス2%とか、マイナス9%とか冴えない中でのプラス20%成長は十分。組成はNISA向きなのに、デリバティブを扱う関係で成長枠にすら不採用。うぬれー。
次は3つのファンドの騰落率。こんな感じ。
ファンド名 | 1ヵ月 (%) | 3ヵ月 (%) | 6ヵ月 (%) | 1年 (%) | 3年 (%) | 5年 (%) | 設定来の 年率(%) | 設定来(%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
iFreeNEXT FANG+インデックス | 23.77 | 35.30 | 59.29 | 50.00 | 145.41 | 227.58 | 46.00 | 245.37 |
楽天・米国レバレッジバランス・ ファンド | 2.25 | 10.05 | 4.25 | ▲9.36 | 9.56 | 7.29 | 26.06 | |
Tracers S&P500ゴールドプラス | 3.97 | 15.66 | 17.16 | 23.61 | 17.72 |
いっこだけボラティリティがおかしいのが紛れているから、他の2つがダメなコに錯覚してしまうマジック。なんだよ設定来の年率46%って・・汗。
ただ、直近は株のターンだったので、株式オンリーのiFreeNEXT FANG+インデックスが良いパフォーマンスになってくれるのは期待通りで。少し前は株不調でゴールドの値があがっていて、Tracers S&P500ゴールドプラスが良いパフォーマンスだった。
この先、政策金利が落ち着いてくれば債券が持ち直して、楽天・米国レバレッジバランス・ファンドがポートフォリオを支えてくれる場面も出てくると思う。
What is the total assets of the fund?
おしまいは、今日時点のトワナナさんちの保有資産のパフォーマンス。
ファンド | 保有数 | 平均取得単 | 取得総額 | 基準価格 | 時価評価額 | 評価損益 |
---|---|---|---|---|---|---|
iFreeNEXT FANG+インデックス | 178,039 | 34,263円 | 610,000円 | 37,668円 | 670,637円 | +60,622円(+9.94) |
楽天・米国レバレッジバランス・ファンド | 487,706 | 12,508円 | 610,000円 | 13,022円 | 635,090円 | +25,068円(+4.11%) |
Tracers S&P500ゴールドプラス | 528,632 | 11,540円 | 610,000円 | 12,216円 | 645,776円 | +35,735円(+5.86%) |
全部ぷらすだー!!うおー。もう二度とないかもだからスクショ撮っておかないと。
そうそう、記入していて気付いたことで。楽天証券さんは前月との差額の欄があったけれど、SBI証券さんは前日との差額になってた。んー。設定で切り替えられたりするのかな。
合計はこちら。
現在の評価額合計 | 評価損益 | 前回比 |
---|---|---|
1,951,503円 | +121,425円(+6.22%) | +276,043円 |
2017年以来とか言われている連騰も落ち着きを見せてきた先週末。これから大きな調整を迎えるのか、はたまた頼んでもいない新たな歴史を刻むのか。新バージョンになった、ハンドメイドな米国2.2倍バランスファンドさんの未来はどっち。
ぎゃー。
おつかれさまでした。