ところで米国株の信用取引って、配当ETFは取引できない決まりがあるの?

きになる・しらべる

取り扱い銘柄を眺めると・・。どーみても強い意志を感じるんだよ。やらせはせんぞー的な。

同証券会社で現物なら扱っているETFなのに、信用取引の取り扱い銘柄一覧にない。あー、ETFがダメなのかーと思えば、S&P500系はあったりする。むむー?

セレクト・セクターETFもなぜかVanguard Information Technology Index Fund ETF(ティッカーVGT)だけあるという不可思議ラインナップ。(楽天さんにアルヨ。)

今回は、いまひとつ使いどころが思いつかない米国株の信用取引の使い道を考えるお話。

memo

グローバル5.5倍バランスファンド(1年決算型)20230101
基準価額:6,418円 / 前日比(円)+148円 / 前日比(%)+2.36% / 純資産総額71.55億円

日経平均:26,094.50円 / ドル円:131.12円

ダウ平均:33,147.25 / ナスダック総合指数:10,466.48 / S&P500指数:3,839.50

be careful

この記事で書かれている内容はトワナナさんの感想です。間違いがないよう注意を払っておりますが、それでも事実と異なる内容が含まれているかも知れません。また、特定の商品をお勧めする意図などはありません。(詳しくは、免責事項とPrivacyPolicyを参照下さい。)

「そうなんだー」くらいの肩の力を抜いた状態で、たのしんでいただければ幸いです。

diary

ことの発端という大げさなお話でもなくて。よくお世話になっていた(今は更新が止まっている)ブログでGlobal X NASDAQ 100 Covered Call ETF(ティッカーQYLD)を信用で買えば、インカム倍でおもしろいよねって記事があって。

それだー!!って。

いや、QYLDは買わないけれど。だってコレ。

この記事で掲載しているスクリーンショット画像は、松井証券ホームページの画面をキャプチャしたものです。

QYLDのチャート

うおおおおおおおお!下り最速伝説!

というほどでもないか。緩やかに地獄へ向かっているだけ。最近同社の配当ETFが複数同時に株式併合されていた。コワイ、コワイ。今度調べて記事にしようかなって考え中。

まずちょっとだけ取引に関して整理しておくと。よく聞く取引は大体こんな感じ。間違っていたらごめんなさい。

名前仕組み
現物取引会社が発行した株式を売り買いする取引。
信用取引証券会社から株式や資金を借りて売り買いする取引。
現物取引とは異なり、売りから入ることが出来る。
先物取引特定の商品(有価証券・商品・指数など)を対象にした、
事前に決められた日付の価格をあらかじめ決めて行う取引。
CFD所有権ではなく、対象の価格の差額で証券会社と行う取引。
別名、差金取引と呼ばれる。
先物取引とは異なり期日の制限がない。
オプション取引事前に決められた期日内に、
「決められた価格で資産を取引できる権利」の取引。
バイナリーオプションオプション取引の派生。
為替や指数などの将来の騰落(上げ下げ)を予想する取引。
一般的な金融商品の取引一覧

今回は信用取引なので、証券会社から株式や資金を借りて売り買いする取引のお話。

信用取引をざっくりと説明すると、資金にレバレッジ(米国株の信用取引は2倍)をかけて行う取引。現物取引に比べ、売り買いの手数料が安いことが多い。売り買い以外に株を保有している期間に「金利」という手数料がかかる。

この金利がやっかい。

楽天証券によれば、買いは年率4.5%、売りは年率0%。約定価格に対してかかるので、レバレッジをかけた後の資産に対してかかる。投資信託で言うところの信託報酬が年に4.5%必要になると考えれば大体あってる。

あれ?売りは年率0%なんてお得じゃない?というとそうとも言い切れなくて。

信用取引で株を保有した場合、正しくは呼び方が変わるのだけれど配当金もちゃんと貰える。ただし、売りを行っている場合は貰う代わりに配当金に相当する金額を支払う必要がある。そのため、権利落ち日などには注意が必要。

また、信用取引は「保証金」という資金管理の概念があって、ここの保証金100に対して資金200として扱える点をレバレッジと表現されることがある。

ちょっとわかり難いのだけれど、保証金でカバーしなければいけないのは株の購入資金だけではなくて、株の含み損もカバーする必要がある。

現物取引の場合、株の価格が購入価格を下回ると含み損を抱えることになり、その状態で売却すると購入時よりも安い金額しか戻らない。つまり、価格が下落した分価値が減っている。

これと同じで、信用取引で購入した株の価格が下落した場合、株の価値が下がる為、下がった分の価格を保証金で補填する必要がある。

何故かというと、株や資金を証券会社から「借りている」から。

ええと、証券会社は資金200を貴方に貸したのだけれど、貴方の手元でその価値が200以下に落ちてしまったら、貴方が補填して200の状態を維持してね的なイメージかな?(追証やロスカットは警告であったり、もう信用できないので没収しますという状態。ちょっと違うけど。)

何となく伝わったかな?詳しくは証券会社などで確認して下さいな。

本題はここから。

米国株の信用取引をどう使うか。を考える。ごくごく一般的な信用取引の利用ケースは以下。

目的説明
短期売買現物取引は同じ資金を同じ株に、同日は1度しか使えない。
信用取引はその制限がなく、同日に同じ資金で繰り返し取引可。
下落した株の一時確保信用取引は現物の株として買い取ることができる。
この仕組みを使い、下落した株を信用取引で一時確保する。
資金が用意できたタイミングで現物の株として買い取る。
株を借りて売る現物取引ではまず株を保有する必要がある。
信用取引では証券会社から株を借り、売りから入ることができる。
下落相場などで利益をあげることができる。
レバレッジを使った取引保証金の倍の株式を売買し、資金以上の利益をあげることができる。
つなぎ売り米国株の株主優待・・は聞いたことがないのでしないかな?
米国株の信用取引で考えられる一般的な利用ケース一覧

上記の中だと「下落した株の一時確保」かなぁ・・。とか。1株しか買えないところを2株と考えると、意味ないよ!という気もするけれど、手元に100万円しかない時に200万円分の株を確保できると考えると、ちょっとありな気もしてくる。

後はトレード関係になるので、トワナナさん的には選べない。もう裁量取引はコリゴリ。Stellaに任せる。

タイトルにも入れている配当ETFを信用取引で運用するプランは、そもそも取り扱いがないので実現不可能なのだけれど。配当を多く出す株がないわけではない。

そこで、ダウの犬戦略のように配当金の高い銘柄だけで打線を組む手はあると思う。やるかどうかは置いておいて。2022年末のNYダウ工業株30種を調べるとこんな感じみたい。

ティッカー名称株価業種直近配当利回り(%)
VZベライゾン39.40情報通信6.62
DOWダウ50.39素材5.56
INTCインテル26.43情報技術5.52
WBAウォルグリーン37.36生活必需品5.14
MMMスリーエム119.92資本財4.97
IBMアイビーエム140.89情報技術4.68
AMGNアムジェン262.64ヘルスケア3.24
CSCOシスコ47.64情報技術3.19
CVXシェブロン179.49エネルギー3.16
JPMJPモルガン・チェース134.10金融2.98
GSゴールドマン・サックス343.38金融2.91
KOコカ・コーラ63.61生活必需品2.77
MRKメルク110.95ヘルスケア2.63
JNJジョンソン&ジョンソン176.65ヘルスケア2.56
HDホーム・デポ315.86一般消費財2.41
PGプロテクター&ギャンブル151.56生活必需品2.41
MCDマクドナルド263.53一般消費財2.31
CATキャタピラー239.56資本財2.00
TRVトラベラーズ187.49金融1.98
HONハネウェルインターナショナル214.30資本財1.92
WMTウォルマート141.79生活必需品1.58
AXPアメリカン・エキスプレス147.75金融1.41
UNHユナイテッドヘルス530.18ヘルスケア1.24
NKEナイキ117.01一般消費財1.16
MSFTマイクロソフト239.82情報技術1.13
Vビザ207.76情報技術0.87
APPLアップル129.93情報技術0.71
BAボーイング190.49資本財
CRMセールスフォース132.59情報技術
DISウォルト・ディズニー86.88情報通信
NYダウ工業株30種配当順一覧

ちかりた。

んー。あまり気にしていなかったけれど。知らない銘柄が増えてる。

確かダウの犬戦略は配当の高い順に10社を選ぶんだっけ。「配当が高いイコール割安なので、均等で買って1年寝かせると成績がよかったりするよ」みたいな戦略。えーっと、とすると。JPモルガン・チェースまでかな?なんというか、大丈夫と言い切れない微妙なメンツ。

インテル安いなー。CHIPS法って議会通ったって聞いたような気がしたような?まだ設備投資の影響が出てくるまで時間かかるのかな。52週安近いみたいだし、100株とかおみくじ買いしたいかも。

とと。脱線。

例えばダウの犬戦略で米国株の信用取引をしたら、金利が4.5%だから、配当は吹き飛ぶ。キャピタルが期待出来ればあるいはみたいな。信用取引だから用意する資金が半分で済みはする。信用取引を使うことで分散するみたいなイメージかな。

身も蓋もないけど、信用取引使わない方が幸せになれそう。

ううーん。

金利、金利がなぁ・・。

下落時にリバーサルを期待して買うにしてもたかだか2倍で追証リスク取るくらいなら、Direxion Daily S&P 500 Bull 3X Shares(ティッカーSPXL)やProShares UltraPro QQQ(ティッカーTQQQ)でS&P500の3倍ブルやNASDAQ100の3倍ブルを短期取引した方が、手数料も安い。

SPXLのチャート

でん。あー、う、うん。3倍ブルだしね。

TQQQのチャート

ででん。ああー、う、うん。3倍だしね・・涙。

アップルとテスラでよいのであれば、レバレッジ1.5倍のDirexion Daily AAPL Bull 1.5X Shares(ティッカーAAPU)や、Direxion Daily TSLA Bull 1.5X Shares(ティッカーTSLL)を使えばリスクも抑えられるし。お好みでベア型もある。ベア型は1倍だけど。

ぬ。AAPUとTSLLは松井証券さんで取り扱いがなかった。ちなみにTSLLは今日の時点で株価が6ドルなので、今年で見納めになるかも。

ひいい。

米国株の信用取引はちょっと手数料面が高すぎて、今はまだいい案が思いつかず。もう少し検討かも。はふん。

おつかれさまでした。

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