前回の記事でセレクト・セクターETFの出来高・基準価格・純資産総額、それぞれのランキング上位7つのETFを均等保有したパフォーマンスをS&P500と比較。基準価格の場合が最もディフェンシブかつ、高いパフォーマンスだとわかった。
でもETFって結構なお値段するし。円安だし。旦那が不倫してそうだし。そこは何とかまけられません?とか。
わかるー。(しみじみ。
そんなわけで基準価格の高い上位7つのセレクト・セクターETFの数を減らしてパフォーマンスの違いを比較してみるお話。
memo
グローバル5.5倍バランスファンド(1年決算型)20221206
基準価額:7,709円 / 前日比(円)-45円 / 前日比(%)-0.58% / 純資産総額80.33億円
日経平均:27,820.40円 / ドル円:136.75円
ダウ平均:33,947.10 / ナスダック総合指数:11,239.94 / S&P500指数:3,998.84
be careful
この記事で書かれている内容はトワナナさんの感想です。間違いがないよう注意を払っておりますが、それでも事実と異なる内容が含まれているかも知れません。また、特定の商品をお勧めする意図などはありません。(詳しくは、免責事項とPrivacyPolicyを参照下さい。)
「そうなんだー」くらいの肩の力を抜いた状態で、たのしんでいただければ幸いです。
diary
前回の記事はこちら。何かシリーズ化しているみたいです。経緯とか知りたいなって時にご覧くださいな。
まず前回、総合的によさげに思われた基準価格の高い上位7つのセレクト・セクターETF均等保有とS&P500との比較から。前回と同じだとつまらないのでNASDAQ100も並べてみる。
S&P500にはステート・ストリート社のSPDR S&P500 ETF(ティッカーSPY)、NASDAQ100にはInvesco QQQ Trust Series 1(ティッカーQQQ)を使用。
基準価格の高い上位7つのセレクト・セクターETF均等保有には以下のETFを使用。
1. Consumer Discretionary Select Sector SPDR Fund
2. Health Care Select Sector SPDR Fund
3. Technology Select Sector SPDR Fund
4. Industrial Select Sector SPDR Fund
5. Energy Select Sector SPDR Fund
6. Materials Select Sector SPDR Fund
7. Consumer Staples Select Sector SPDR Fund
※この記事で掲載しているスクリーンショット画像はSilicon Cloud Technologies社Portfolio Visualizerの画面をキャプチャしたものです。
ででん。

QQQは1999年3月10日から運用開始なので、比較は2000年から2022年の期間。22年の長期であればよさげなパフォーマンス。
あ、セレクト・セクターETFの比較は1999年から2022年でスクリーンショット撮っています。大分パフォーマンスに違いが出ているので、比較期間が違うということだけ覚えておいてみて下さいな。
別々に用意するのが手間だったので、7つ、5つ、3つを一緒に並べたチャート。SELECT SECTOR ETF(Price7)がETF7つのポートフォリオ、同じように後ろに(Price5)と書かれているものがETF5つのポートフォリオで、(Price3)と書かれているものがETF3つのポートフォリオ。

比較期間1999年から2022年。なんかトンデモない結果になっているけれど、内訳は後程。

比較期間2010年から2022年。実は順番が入れ替わっている。詳しくは後程。
それぞれの採用セレクト・セクターETFは以下。

これは基準価格の高い上位7つのセレクト・セクターETFのポートフォリオ。前回の記事と先にSPYやQQQと比較したものと同じ。

これは基準価格の高い上位5つのセレクト・セクターETFのポートフォリオ。上位7つから単純に下から2件を外したもの。

これは基準価格の高い上位5つから3つを選んだセレクト・セクターETFのポートフォリオ。説明からわかるように単純に上位3つにしていない。何となく入れ替えてみたら結果が大きく変わってしまったので色々試して最も高そうな組み合わせに落ち着けた。
まとめるとこんな感じ。(スクリーンショットいらなかった説)
ETF数 | 一般消費財 | ヘルスケア | 情報技術 | 資本財 サービス | エネルギー | 素材 | 生活必需品 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
7 | 16% | 14% | 14% | 14% | 14% | 14% | 14% |
5 | 20% | 20% | 20% | 20% | 20% | ー | ー |
3 | 34% | 33% | ー | ー | 33% | ー | ー |
各ポートフォリオのパフォーマンスの要点まとめ。S&P500の数字は前回比較したものから拝借。比較年数は今回と同じ1999年から2022年。
名称 | Final Balance | Best Year | Worst Year | Max. Draw down |
---|---|---|---|---|
S&P500の12年 | $46,688 | 32.31% | ▲13.17% | ▲23.93% |
S&P500の23年 | $50,791 | 32.31% | ▲36.81% | ▲50.80% |
セクターETF7つ12年 | $49,398(+5.48) | 32.98% | ▲6.71% | ▲23.17% |
セクターETF7つ23年 | $77,729(+34.65) | 32.98% | ▲33.50% | ▲45.53% |
セクターETF5つ12年 | $54,552(+6.89) | 35.44% | ▲5.05% | ▲24.66% |
セクターETF5つ23年 | $83,667(+39.29) | 35.44% | ▲35.10% | ▲47.27% |
セクターETF3つ12年 | $49,937(+6.50) | 36.85% | ▲3.39% | ▲28.08% |
セクターETF3つ23年 | $92,010(+44.79) | 36.85% | ▲31.76% | ▲43.43% |
何ともまとめが難しいのだけれど、23年の期間に限定すれば、セレクト・セクターETFを3つに絞った方が数字がよかった。リターンはSPYに対して44.79%上、BestYearはSPYに対して4.54%上、WorstYearはSPYに対して5.05%下、MaxDrawdownはSPYに対して7.37%下。文句なくいちばん。
ただ、これが12年の期間になると話が変ってくる。
セレクト・セクターETFを3つに絞ったものと5つに絞ったものは、MaxDrawdownがS&P500より数字が劣後する。ETFが3つの場合SPYに対して4.15%上、ETFが5つの場合SPYに対して0.73%上。つまり、より大きく下落するということ。(分散数を減らしているので、あり得るお話。)
そうかと思えばWorstYearの数字はS&P500より下回る。ETFが3つの場合9.78%下、ETFが5つの場合8.12%下。どちらも10%近く落ちているため、年単位の成績はよい。
ううーん。一応忘れてはいけないのが、長期(23年)だけがよくても短期(12年)は直近の数字なので、向こう数年は短期の成績をなぞる可能性があること。
急落上等!であれば、ETFを3つに絞った版がよさげなのだけれどね。どーしたものか。
ああもうううう。