約束はしていない、Tracers グローバル3分法(おとなのバランス)。

きになる・しらべる

楽天証券さんのiSPEED(スマホアプリ)で今日のヘッドラインを眺めていたら、Tracersの名前が。2023年2月10日設定のニューカマー、Tracers グローバル3分法リリースの報。

キタ!バランス型のTracers!

公式サイトをうっきうきで調べてみるけれど、あれ?新規取り扱いにお名前がない。

ネットで調べると一応取り扱っているサイトさんが数件ある。はて・・。

今回は、Tracers グローバル3分法のことを調べてみようかなって。そんなお話。

memo

グローバル5.5倍バランスファンド(1年決算型)20230210
基準価額:7,318円 / 前日比(円)-76円 / 前日比(%)-1.03% / 純資産総額86.26億円

日経平均:27,584.35円 / ドル円:131.59円

ダウ平均:33,699.88 / ナスダック総合指数:11,789.58 / S&P500指数:4,081.50

be careful

この記事で書かれている内容はトワナナさんの感想です。間違いがないよう注意を払っておりますが、それでも事実と異なる内容が含まれているかも知れません。また、特定の商品をお勧めする意図などはありません。(詳しくは、免責事項とPrivacyPolicyを参照下さい。)

「そうなんだー」くらいの肩の力を抜いた状態で、たのしんでいただければ幸いです。

diary

何でみんな公式サイトもないファンドのことを知っているのだろうか。

疑問に思って調べてみると、どうも金融庁のEDINETあたりから提出書類を見つけているらしい。うへー。すごいなー。

気になる方はEDINETあたりで検索してみると、サイトが見つかると思うので、心行くまで検索してみて下さいな。(専門用語ばりばりなので、トワナナさんはまだ調べもの中。)

で。本題。

何とかTracers グローバル3分法のページを見つけてみた。

確かに提出されていて。提出日は2023年1月25日ってなってる。2週間くらい前かー。

これって請求目論見書とか全部目論見書みたいな感じ?上から目に付くところを書いていくと。

ファンドの目的および基本的性格

・世界の株式、REIT、債券へ投資を行い、インカム収益および信託財産の成長を目指す
・商品分類は追加型投信(設定後に追加設定が行われ合わせて運用可能なもの)
・投資対象地域は内外(国内および海外のこと)
・投資対象資産は資産複合(対象は複数の資産)
・投資形式はファミリーファンド形式(親投資信託を投資対象として投資を行う)
・為替ヘッジはあり(部分ヘッジ)

このあたりは今までのグローバル倍々シリーズと特に異なる感じは見えないね。為替ヘッジは先物を使う関係とかなのかな。はて。どんなだろ。

次はファンドの特徴。ここからかな?

ファンドの特色

・リスク・パリティ(各資産のリスクが等しい)観点からファンド設定時の比率を維持
・世界の株式・REIT・債券に分散投資(株式20.0%、REIT13.3%、債券66.7%)
・為替変動リスクを第4のリスクと捉え、海外債券には為替ヘッジを行う
・各資産の投資はインデックス・ファンドを用いる
・各資産における地域分配比率は市場規模に応じた配分とする

んー?どこかで見たような比率。気のせいかな・・。

ここで目に付くのは投資先にインデックス・ファンドを用いている点?確かグローバル3倍3分法ファンドもそうだっけ。ちょっと自信ないけれど。(今度調べておこう。)

資産の比率は固定で、地域分散はインデックスに任せる感じか。これって、グローバル3倍3分法ファンドと違う意味で3分法を使ってる?

グローバル3倍3分法ファンドは「投資地域を国内・先進国・新興国」の固定比率で保有する意味でも使ってたよね。なので、どんな投資環境でも国内や新興国の株式を一定比率保有し続けることで逆張り効果が生まれて、例えば今みたいな新興国に投資妙味があるといったタイミングで上昇が期待できたりする。

これを世界株式などでよく使われる企業の時価総額加重平均やGDPなどに頼ってしまうと、高騰している企業や地域の資産を多く買い続ける関係で「これから成長が見込める地域のリターンや恩恵が受けられない」問題を抱えてしまう。ある意味、順張りスタンスなのでリスクは低くなるけれど。

どちらがよいかは置いておいて、分散の観点ではグローバル3倍3分法ファンドはとても優れていて。ある資産や地域に人気が集中し、その人気ファンドと比べられて叩かれるのはとても理不尽な扱いだと、普段感想を持ってる。(トワナナさんは怒ってるー。)

あやや、本題から逸れてしまった。

あ、愛称である「おとなのバランス」に関しての記述もある。こんなの真面目に解説するのか・・。これ書いたのシリーズ担当の方だよね。絶対。

おとなのバランスとは

・ゆったりと落ち着いた「おとなのスタンス」での保有を目指す
・預貯金でコツコツ築いた「まとまったお金」を資産運用に振り分けたい方
・「期間が限られた」積み立て投資を行いたい方
・それら「おとなの投資家」にも活用し易い「おとなのバランス」

何でも感でもレバレッジつけて、ツミレバだー、何倍だー、と煽ってんじゃねーよ、〇〇〇ぁー!ってこと?(←問題発言。

うん、わかる。あれはどうかと思うよね。

ファンドの特色として、あがったーさがったーで一喜一憂せず、のんびり行こうよということをイメージしたくて「おとな」というワードを持ってきたのかもだね。バランスファンドだから、そういったスタイルを視覚化していくのはよいと思う。

定年のその先へ・・みたいなファンド(小声。

組み入れ資産に関して、連動指数のことも書いてある。

名称資産区分連動を目指す指数
MSCI-KOKUSAI(ヘッジなし)
マザーファンド
海外先進国株式MSCI-KOKUSAインデックス
(円ヘッジなし・円ベース)
MSCIエマージング(ヘッジなし)
マザーファンド
海外新興国株式MSCIエマージング・マーケット・
インデックス
(円ヘッジなし・円ベース)
日本株式インデックスTOPIX
マザーファンド
日本株式TOPIX(東証株価指数)
海外リートインデックス(ヘッジなし)
マザーファンド
海外先進国リートS&P先進国REIT指数
(除く日本、ヘッジなし・円ベース)
日本リートインデックスJ-REIT
マザーファンド
日本リート東証REIT指数(配当込み)
海外債券インデックス(ヘッジあり)
マザーファンド
海外先進国債券FTSE世界国債インデックス
(除く日本、ヘッジあり・円ベース)
日本債券インデックス
マザーファンド
日本債券NOMURA-BPI総合
Tracers グローバル3分法組み入れインデックス・ファンド一覧

む?債券にだけヘッジかけてるね。上でも書かれていたけれど。

これって前回のレポートでも気になった件かな。グローバル5.5倍バランスファンドに比べて、グローバル3倍3分法ファンドは為替のダメージがとても大きくマイナスに寄与していた。

記事の最後で少しだけ検証しているので気になった方は読んでみて下さいな。

ふむー。

ここまでみる限りは、これ、まっとうなバランスファンドのよう。信託報酬も債券盛りファンドにしては破格のお値段だし。最初に部分ヘッジなので先物を使っているのかなって想像したけれど、投資先にインデックス・ファンドを使うというお話の通り先物ではなさそう。

スゴクよいファンドだと思う。

まさかの少額投資非課税制度こと、つみたてNISA対象ファンドだったりするし。

よいファンドだと思うのだけれど、投資家がTracersに求めているのってこういうファンドだったのかなって。運用会社さんが、これをTracersシリーズで出してくる意図がどこにあるのだろうって気になったかも。

日興さんのグローバル倍々シリーズやTracersのイメージって、先物を使って資産効率を上げてはいたものの、理論上はガチガチの運用方針を選んでいた。ただボラをあげてリターン自慢するようなことは決してせずに、ちゃんと投資と向き合っていたって思う。

思うんだよ。

理論上という点では、今回もバキンバキンに鉄板方向で。

うーん。

こう言ったら怒られちゃうけれど、浪漫みたいなものが無くなっちゃった気がする。

投資に浪漫なんざーいらねーんでございますよ、と言えばそうなのだけれどね。うん。

でも、「せっかくだから俺はこの赤の扉を選ぶぜ」という格言もあって。いやそれ格言だっけ?という正論ハラスメントはおいておいて、これはトワナナさんのわがままで。

そこにじぶんの意思を介在させることで、続ける意味を持ちたいんだよ。

Tracers グローバル3分法(おとなのバランス)はもしかしたら、そういった余分を肩から降ろした大人が、最後に資産を預けておくためのファンドなのかも知れないね。

おつかれさまでした。

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