起死回生の新ブランドTracers。その第一弾。発表と時を同じくして、グローバル2倍株ファンド(地球コンプリート)も改名されて、Tracersに引き抜かれたんだよね。
例えると3人組でがんばっていたアイドルが、新しいユニットのために1人引き抜きにあったみたいな。まぁ、ふつうは優秀な人材が引き抜かれる展開のところ、いちばんのポンコツが引き抜きにあったってオチだけれど。
S&P500ゴールドプラスは名前そのままの作りになっていて、S&P500指数の株式にゴールドを足した投資信託。ゴールドを先物で持つことで信託報酬は驚くほど低い。
んーでも。株式とゴールドでバランスとれる?コモディティってボラティリティ大きいとか、リスク高いとか聞いた。なんたらゲル教授さんとか、全天候ポートフォリオ?みたいな話題で聞いたような気がする。はて。
気になるから調べる。
memo
グローバル5.5倍バランスファンド(1年決算型)20221117
基準価額:7,195円 / 前日比(円)+171円 / 前日比(%)+2.43% / 純資産総額72.03億円
日経平均:27,990.17円 / ドル円:139.09円
ダウ平均:33,614.87 / ナスダック総合指数:11,189.22 / S&P500指数:3,968.23
be careful
この記事で書かれている内容はトワナナさんの感想です。間違いがないよう注意を払っておりますが、それでも事実と異なる内容が含まれているかも知れません。また、特定の商品をお勧めする意図などはありません。(詳しくは、免責事項とPrivacyPolicyを参照下さい。)
「そうなんだー」くらいの肩の力を抜いた状態で、たのしんでいただければ幸いです。
diary
検索してみると米国株式とゴールドの組み合わせについて、ピクテ・ジャパンさんが検証をされていて。
ゆるゆるに要点をまとめるとこんな内容だった。
・ゴールドは株や債券などの主要資産と値動きが異なる
・分散効果を期待してゴールドと米国株で検証れっつごー
・均等で一括、2002年から20年のバックテストでは年利9%安定した結果
・ゴールドの比率を10%ずつ変化させると50%ぐらいまではリスク減リターン増
・均等で2002年から20年毎月一定額積立ては米国株100%に負ける
・米国株のみ一括、ゴールドを毎月一定額積立てはゴールドの比率増でリスク大きく減
詳しく知りたい方は「ピクテ・ゴールド|改めて注目したい株式と金の組合せ効果」あたりで検索すると見つかるのでそちらで確認して下さいな。(ピクテさん優秀。
いや、S&P500ゴールドプラスの目論見書にも「いけるぜー、すごいぜー」とは書いてある。いつもの日興さんフォーマット「あれ?ちょっと何言ってるかわからない」表現大盛で。うーん。書いてはあるのだけれど・・。日興さんの言うことを信じてるひとなんて地球上にもういないよ!!
こほん。
※この記事で掲載しているスクリーンショット画像は、マネックス証券ホームページの画面をキャプチャしたものです。
基本情報

じぐざぐチャート。ゴールドは金利と逆相反する傾向があるとのこと。金利が上がれば下げて、金利が下がれば上がる。ん?それって株式と同じってことでは・・。信託報酬率0.1991%、信託財産留保額なし。
資産 | 比率 |
---|---|
米国株式(現物) | 70.0% |
米国株式(先物) | 22.9% |
投資信託 | 8.2% |
金先物 | 104.9% |
米国株式+投資信託+金先物 | 205.9% |
現金その他(含む証拠金) | 21.9% |
上記はマンスリーレポートからの引用で、S&P500ゴールドプラスの資産構成比率。米国株式(現物)+投資信託+現金その他(含む証拠金)で資金100%。先物で金104.9%と株式の不足分22.9%を補っている。つまり、現物の株(投資信託含む)80%+先物の株20%+先物の金100%が基本形。
グローバル2倍株と同じように100%の資金で200%相当の運用を行うタイプで、S&P500ゴールドプラスの場合は株式100%+金100%で合計200%相当の運用を行う。
あれ?でもなんで投資信託使ってるのだろう。比率的には調整枠っぽくも見えるけれど。
銘柄 | 業種 | 比率 |
---|---|---|
VANGUARD S&P 500-ETF | ETF | 7.9% |
APPLE INC | テクノロジー・ハードウェア | 6.5% |
MICROSOFT CORP | ソフトウェア・サービス | 5.3% |
AMAZON.COM INC | 小売 | 3.1% |
TESLA INC | 自動車・自動車部品 | 2.2% |
ALPHABET INC-CL A | メディア・娯楽 | 1.8% |
ALPHABET INC-CL C | メディア・娯楽 | 1.6% |
BERKSHIRE HATHAWAY INC-CL B | 各種金融 | 1.5% |
UNITEDHEALTH GROUP INC | ヘルスケア機器・サービス | 1.5% |
JOHNSON & JOHNSON | 医薬品・バイオテクノロジー | 1.3% |
上記は同じくマンスリーレポートから、組み入れ銘柄上位10銘柄。む?何か混ざってる。マザーファンドの状態であり、ETFも含めると書いてあるから間違ってはいないけれど。
ええと、目論見書によると。「インデックス マザーファンド 米国株式」、米国の株価指数先物取引および金先物取引に係る権利を主要投資対象とします。「インデックス マザーファンド 米国株式」は、S&P500指数(円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行ないます。なお、原則として、為替ヘッジは行ないません。
んー。
S&P500指数に連動する投資成果をめざして運用だから、中身がS&P500構成銘柄ですよとは言ってないのか。為替ヘッジに関しては現物なのでそのままの意味。といっても株式に22.9%の先物が含まれるから、実質部分ヘッジあり。なのかな。
と思いきや目論見書には為替ヘッジなしと明確に書いてある。はれ?現金その他(含む証拠金)21.9%が為替の影響を受けるから、株式の先物と相殺される理屈とかなのかな。
ちょっと、むずむずする。
でも、米国株式+ゴールドの均等ファンドは色々捗りそう。トワナナさんならそだなー。
・楽天・全米株式インデックス・ファンド(現物株100%)
・楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(現物株90%、先物債券270%)
・Tracers S&P500ゴールドプラス(現物株80%、先物株20%、先物ゴールド100%)
上記を均等比率にして。資金300%で660%相当の運用(株式44%、債券41%、ゴールド15%)。米国2.2倍バランスファンドにするとたのしいかなって。株式のほとんどが現物なので、いざという時も調整ききそうだし。
気になる点はあるものの、たのしげなファンドだった。