Tracers第二の刺客。あれ?ポンコツを含めると3つ目だっけ。まぁいいや。
先にリリースされたS&P500ゴールドプラスが4.4憶、グローバル2倍株が6.8憶くらいの純資産で頑張っている中。リリース1か月も待たず、既に純資産25憶と使えない先輩を追い越して速いペースで駆け上がるニューカマー。
Tracers S&P500配当貴族インデックス(コンニチワ。
ところでいつも気になるのだけれど。日興さん投資信託紹介動画のBGMって何で毎回スパイ映画ノリなの?たのしげだから、それはそれでよいのだけれど。
さて、Tracersを名乗られたら調べないと。
2022年11月28日追記
投稿時に楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドと、eMaxis Slim米国株式(S&P500)、野村インデックスファンド・米国株式配当貴族の3つのファンドを比較した結果、楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドがいちばんパフォーマンスがよいと書いていましたが誤りでした。ごめんなさい。
memo
グローバル5.5倍バランスファンド(1年決算型)20221123
基準価額:7,242円 / 前日比(円)+17円 / 前日比(%)+0.24% / 純資産総額73.55億円
日経平均:28,115.74円 / ドル円:141.13円
ダウ平均:34,098.10 / ナスダック総合指数:11,174.41 / S&P500指数:4,003.58
be careful
この記事で書かれている内容はトワナナさんの感想です。間違いがないよう注意を払っておりますが、それでも事実と異なる内容が含まれているかも知れません。また、特定の商品をお勧めする意図などはありません。(詳しくは、免責事項とPrivacyPolicyを参照下さい。)
「そうなんだー」くらいの肩の力を抜いた状態で、たのしんでいただければ幸いです。
diary
まず貴族つながりで唐揚げ屋の歴史から紐解くと、いや唐揚げはおいておいて。S&P500ってよく聞くけれどなんだっけ?から整理。
名前 | 形態 | 説明 |
---|---|---|
S&P500指数 | 株価指数 | S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカの代表的な株価指数。 |
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス | インデックス・プロバイダ | S&P グローバルとシカゴ・マーカンタイル取引所グループの合弁事業で運営されるインデックス・プロバイダ。株価指数・債券指数やコモディティ指数など、金融市場指数を幅広く提供する。 |
S&P グローバル | 金融サービス企業 | S&P グローバル・レーティングやS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスなど、4つの事業体の親会社にあたる金融サービス企業。 |
シカゴ・マーカンタイル取引所グループ | 取引所グループ | CME、CBOT(シカゴ商品取引所)、NYMEX(ニューヨーク・マーカンタイル取引所)、COMEX(ニューヨーク商品取引所)の4つの主要取引所。先物・オプションの国際的市場として24時間稼動。金利・株価指数・外国為替・エネルギー・農産物・金属など幅広い分野でのデリバティブ市場を提供。 |
S&Pグローバル・レーティング | 格付け機関 | S&P グローバルの一部門であり、金融商品または企業・政府などにつき、その信用状態に関する意見及び投資情報を提供する、世界最大手の格付け機関。 |
S&P500配当貴族指数 | 測定結果 | S&P 500構成銘柄のうち、過去25年間連続して毎年増配している優良大型株のパフォーマンスを測定しているもの |
えーと。
S&P500配当貴族指数とは、インデックス・プロバイダがまとめる米国の代表的な指数から過去25年間連続増配の大型株を測定したもの。
つまり米国の大型バリュー株?
と考えると、ど真ん中な時期に投入してきたんだね。日光マウンテンやるな。あいやでも、それってえーっと、配当と名前が付いているように高配当株とぶつからない?ほら、Vanguard High Dividend Yield ETF(ティッカーVYM)とか。
VYMとは指数が違うのかなって調べてみると、こちらはFTSE High Dividend Yield Indexを採用している。(ちなみにFTSE High Dividend Yield Indexの全世界版もあって、それを採用するVanguard FTSE All-World High Dividend Yield UCITS ETF。ティッカーVHYLもあるみたい。)
FTSEはイギリスの企業で、株価指数(インデックス)の算出・管理や、関連する金融データの提供サービスを行うところ。
FTSE High Dividend Yield Indexを調べてみたのだけれど、ちょっと本国の情報が見当たらない。なして?国内だと個人の方が「リートを除く高配当の大型株を優先した指数」とまとめてらっしゃるのがちらほら。FTSEの公式サイトを検索してみてもHigh Dividend Yieldで調べるとFTSE All-World High Dividend Yieldのページが開く。どーいうことだー。
うーん、気にはなるけれど本題ではないから置いておこう。でもせっかく話題が出たので投資信託で比較してみる。
※この記事で掲載しているスクリーンショット画像はマネックス証券ホームページの画面をキャプチャしたものです。

VYMを買い付ける投資信託の楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドと、S&P500インデックスとの連動を目指すeMaxis Slim米国株式(S&P500)、S&P500配当貴族指数との連動を目指す野村インデックスファンド・米国株式配当貴族で比較。
およ?今はS&P500が落ちてきて接近戦してる感じだ。何だかんだでグロースの多いeMaxis Slim米国株式(S&P500)は辛そう。対して大型のバリューを多く含む楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドと、野村インデックスファンド・米国株式配当貴族はこの地合いでも強い。
比較した3年間だと、野村インデックスファンド・米国株式配当貴族がいちばんだったー!!
本題のTracers S&P500配当貴族インデックスは比較しないの?というと、Tracersは出来立てほかほか過ぎて比較するのはちょっとアレかなぁ・・って。でも見てみたい気もするので比較したらこんな感じだった。

ど、どべ?!流石に1か月も経ってないのでここで優劣はつけるのはカワイソウだよね。
投資信託での比較はここまで。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス公式さんのファクトシートでも比較してみる。
S&P500指数と、S&P500配当貴族指数(S&P500 Dividend Aristocrats)を並べるとこう。
項目 | S&P500 | S&P500 Dividend Aristocrats |
---|---|---|
加重方式 | Float-adjusted market cap weighted | Equal weighted |
リバランスの頻度 | Quarterly in March, June, September, and December | Quarterly in January, April, July, and October |
計算の頻度 | Real time | Real time |
計算通貨 | USD, AUD, BRL, CAD, CHF, EUR, GBP, HKD, JPY, MXN, SGD | USD, CAD, EUR, JPY, SEK |
算出開始日 | March 4, 1957 | May 2, 2005 |
基準日 | January 3, 1928 | December 29, 1989 |
トータルリターン(1年・3年・5年・10年) | -14.6%, 10.22%, 10.44%, 12.79% | -3.78%, 9.5%, 10.68%, 12.79% |
構成銘柄数 | 503 | 64 |
配当利回り | 1.74% | 2.48% |
時価総額(USD 100万) | 34,298,940.16 | 5,680,146.88 |
あれ?10年だとトータルリターンが同じになってる。
むう。Tracers S&P500配当貴族インデックスの目論見書には、えーっと、なんかえらいS&P500配当貴族指数の方が優秀なチャートが書かれてる。日興さんが独自に作った20年分のデータだからかな。
Tracers S&P500配当貴族インデックスの目論見書には以下のように書かれていて。
「S&P500配当貴族指数(税引後配当込み、米ドルベース)の算出開始日は2014年5月1日です。なお、算出開始日前のデータは、算出開始日における算出要領に基づき当該指数の開発元が試算した値であり、指数の実際のパフォーマンスではありません。」
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスの公式のファクトシートには算出開始日は2005年5月2日って書いてある。なして違うの?指数の算出開始は2005年だけれど、米ドルベースの算出開始が2014年ということなのかな。ちょっと深読みすると、目論見書にコメ印つけて補足事項を並べているところをみると、「ここ突っ込まれるやろなー」って自覚あったのだろうなって気はする。
大人の事情の気配がするのでスルーしよう。そうしよう。
最後にセクター比較をしておしまい。(VYMも参考に並べてみる)
セクター | S&P500 | S&P500 Dividend Aristocrats | Vanguard High Dividend Yield ETF |
---|---|---|---|
情報技術 | 26.3% | 5% | 5.9% |
ヘルスケア | 15.3% | 10.8% | 15.2% |
金融 | 11.4% | 10.8% | 20.2% |
一般消費財 | 10.9% | 7.7% | 8.6% |
資本財 | 8.3% | 19.1% | 10.4% |
情報通信 | 7.5% | 0% | 4.6% |
生活必需品 | 6.9% | 21.6% | 12.7% |
エネルギー | 5.4% | 3.9% | 11.2% |
公共事業 | 3% | 4.4% | 7.6% |
不動産 | 2.6% | 4.1% | 0% |
素材 | 2.5% | 12.6% | 3.6% |
これは・・、よい感じに個性が出ているセクター比率。
トワナナさんの好みだと、生活必需品とヘルスケアあたりを厚くしておきたい。えーっと。VYM寄り・・?あーでも金融20.2%もいらない。それならS&P500配当貴族指数?って、こっちは資本財盛りすぎ。S&P500指数は情報技術を盛りすぎ。うへー、どうしたらー涙。
というところで。
長期ならS&P500インデックスでもS&P500配当貴族インデックスでも好みで、近々はVYMもよさげかなという、ヒドイ結果でおしまい。