前回の記事で、Tracers S&P500配当貴族インデックスの目論見書にあるパフォーマンスはS&Pダウ・ジョーンズ・インデックス公式と算出開始日が違うのはなんでだろう?と疑問が残り。「そうやってみんな大人になるんだよ・・」みたいなスタンド・バイ・ミーしちゃう日々の中、疑惑は深まっていく。
それならETFで比較してみたら何か見えてきたりする?というのが今回の調査案件。
memo
グローバル5.5倍バランスファンド(1年決算型)20221124
基準価額:7,242円 / 前日比(円)+17円 / 前日比(%)+0.24% / 純資産総額73.55億円
日経平均:28,115.74円 / ドル円:139.58円
ダウ平均:34,194.06 / ナスダック総合指数:11,285.32 / S&P500指数:4,027.26
be careful
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「そうなんだー」くらいの肩の力を抜いた状態で、たのしんでいただければ幸いです。
diary
Tracers S&P500配当貴族インデックスの目論見書にあるパフォーマンスのことをが気になった記事はこちら。世の中には不可思議がいっぱい。
Portfolio Visializerの利用規約も読んできたので。どーんといってみる。
まずS&P500配当貴族指数を採用するETFを見つけなければいけないのだけれど、これは検索すると直ぐに見つかった。
ProShares S&P 500 Dividend Aristocrats ETF(ティッカーNOBL)がたぶんそうだと思う。英語のNOBLE(意味:気高い、高潔な)を元にしたティッカーかな?ちょっとロマンチスト。S&P500はVanguard 500 Index Fund ETF(ティッカーVOO)、前回に続きVanguard High Dividend Yield ETF(ティッカーVYM)も含めて疑惑の解明。
あ、NOBLはよく見るとプロシェアーズさんなんだね。Invesco QQQ Trust Series 1(ティッカーQQQ)でも有名なインベスコさん。
どーん。
※この記事で掲載しているスクリーンショット画像はSilicon Cloud Technologies社Portfolio Visualizerの画面をキャプチャしたものです。

なるほろ。Tracers S&P500配当貴族インデックスの目論見書にある2014年というワードはこのあたりからなのかも。BloombergさんによればNOBLの設定日は2013年10月10日とのこと。だから比較が行えるのは2014年頃からになる。
疑惑は深まった。
また、チャートだけみるとVOOが僅差で成績がよいように見えるのだけれど、Best YearとWorst Yearを見ると傾向があって。VOOはよい年はよくて、悪い年は悪いのに対して、VYMとNOBLはよい年はそこそこだけれど、悪い年にあまり落ちてない。つまりVOOはボラティリティが高く、VYMとNOBLはボラティリティが低い。この差があってパフォーマンスもそこそこ狙えるのであれば、年齢やリスク許容度によってVYMやNOBLを選ぶ選択肢も出てくると思う。
ちなみにカテゴリを見るとそれぞれのETFが重視している部分も見えたりみえなかったり。

実は偏っているように見えて、VOOが大型バリュー株47.18%、大型グロース株52.82%とバランスが取れている。VYMは大型バリュー株90.13%の大型グロース株0%、NOBLは大型バリュー株74.53%の大型グロース株11.98%の割合。
およ?VOOも大型しか含めていないんだ。500社という制限から流石に中型は入るのかと思っていた。流動性が条件に含まれているはずなので、そこに合致するのが大型になってしまう感じ?NOBLは中型グロース株を5.94%持ってる。
ふむー。次はそのあたりを調べてみようかな。
ETFの観点で比較できる2014年から2022年を眺めてみると、だいたい投資信託と似た結果。比較する期間や長さで結果が変ってくるから、あまり「どれがいちばーん」は意味がなくて。投資信託の時は3年で比較してたっけ?結構違いは出てしまうと思うので参考程度に眺めて下さいな。
そんな感じ。で締めくくり。