上場インデックスファンドS&P500先物レバレッジ2倍と、上場インデックスファンドS&P500先物インバースがベンチ温めてた。

きになる・しらべる

Tracersの新しいのこないかなーって、日興さんの公式をぶらぶらしていたら。新しい上場投資信託にやべー名前を見つけた。んー。もしかして東証に上場するS&P500のレバレッジ上場投資信託って初なのかな。

いや、それよりもS&P500のインバースの方が初かも?

そんなことをぼやんと考えて調べてみたら、もう既に投資初心者にキビシイ大和アセットマネジメントさんが出してた。

あー。

・・・。

ブレないなぁ・・。

今回は、日興アセットマネジメントさんも上場投資信託でS&P500レバレッジとインバースの世界に殴り込みだ!みたいなお話。

memo

グローバル5.5倍バランスファンド(1年決算型)20230206
基準価額:7,982円 / 前日比(円)+377円 / 前日比(%)+4.96% / 純資産総額93.08億円

日経平均:27,509.46円 / ドル円:132.50円

ダウ平均:33,926.01 / ナスダック総合指数:12,006.96 / S&P500指数:4,136.48

be careful

この記事で書かれている内容はトワナナさんの感想です。間違いがないよう注意を払っておりますが、それでも事実と異なる内容が含まれているかも知れません。また、特定の商品をお勧めする意図などはありません。(詳しくは、免責事項とPrivacyPolicyを参照下さい。)

「そうなんだー」くらいの肩の力を抜いた状態で、たのしんでいただければ幸いです。

diary

んー。

トワナナさん最近は、裁量取引の方はめっきりご無沙汰さんで。時間が取れた時にStellaの方のコードを書いて検証しているくらいでしか、東証とかで取引をしていない。

でもって。裁量取引をしていた時の記憶では、東証に上場しているS&P500インデックスETFって、本家本元のステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)1社だったような記憶で。

このあたり、そこまで熱心に調べていたわけでもないのでちょっと勘違いかもだけれど。

当時はS&P500のことはよくわからんちのままお世話になってたなーって。いまは色々な会社さんからS&P500と名の付く上場投資信託がリリースされていっぱいになってる。

ちなみにSSGA社が運用するS&P500インデックスETFは、SPDR S&P500 ETF(銘柄コード1557)で。2011年3月24日に重複上場されたとのこと。ここでの重複上場は恐らくNYSEと東証との2か所の証券取引所での上場ということだと思う。

あと、投資信託が大分お値段勉強してくれるようになっていたり、本国の方のETFを直接売買もしやすくなってきたから、わざわざ東証で上場投資信託の売買をしなくてもーという感じなのかな。

うーん。ちょっと並べてみるとこんな関係?

商品形態販売する場所売買可能時間価格売買手数料維持費用取引量配当
上場投資信託米国NYSEなど日本時間で夜中マーケットで
リアルタイム変動
上場投資信託日本東証など日本時間で日中マーケットで
リアルタイム変動
投資信託日本証券会社などいつでも日に1度決まる×
S&P500インデックスETFを扱う商品比較一覧

今回話題にあげている2つの上場投資信託は、2段目の東証で取引されるもの。

売買手数料がそこそこお安くて、維持費もそこそこお安い。でも取引量がちょっと心配という位置づけかな?トワナナさんの感想を多分に含むけれど。

いや、結構上場投資信託でも維持費高いのがあるんだよ。東証ものだと。なので、何となく雰囲気(なぜかへんかんどーたらこーたら)でこういったカテゴライズかな?くらいのイメージで。

そいえば大和アセットマネジメントさんも出してるゆーてたやん、日興アセットマネジメントさんのと何が違うのさ?というと。

んー。

せっかくなので米国のレバレッジ・インバースETFで、東証に上場している上場投資信託をざっと並べるとこう。割と揃ってる感あるよね。(ほとんど1社独占にも見えるけれど。)

コード名称参考指数管理会社信託報酬
(税抜き)
2842iFreeETF NASDAQ100
インバース
NASDAQ100
インバース指数
大和AM0.75%以内
2869iFreeETF NASDAQ100
レバレッジ
NASDAQ100
レバレッジ指数
大和AM0.75%以内
2870iFreeETF NASDAQ100
ダブルインバース
NASDAQ100
ダブルインバース指数
大和AM0.75%以内
2237iFreeETF S&P500
レバレッジ
S&P500先物2倍
レバレッジ日次指数
大和AM0.73%以内
2238iFreeETF S&P500
インバース
S&P500先物
インバース日次指数
大和AM0.73%以内
2239上場インデックスファンド
S&P500先物
レバレッジ2倍
S&P500先物2倍
レバレッジ日次指数
(エクセスリターン)
日興AM0.36%以内
2240上場インデックスファンド
S&P500先物
インバース
S&P500先物
インバース日次指数
(エクセスリターン)
日興AM0.36%以内
東証に上場している米国レバレッジ・インバースETF一覧

目に付くのは赤線を引いたところ。

日興さんの今回リリースされる上場投資信託の特徴になると思う点で。まず信託報酬が既存の商品の半値という値段設定は、Tracers以降の「攻める」日興さんスタイル。

今までのぬるま湯で1%近い信託報酬でござーるする選択肢もあった気もするのだけれど、三菱UFJ国際投信さんのMAXIS辺りとやり合う腹積もりなのかな。目指すは一番みたいな。

ちなみにMAXIS米国株式(S&P500)上場投信(銘柄コード2558)の信託報酬は年率0.077%で、本国版SPDR S&P500 ETF(ティッカーSPY)は0.09USD。バンガード社のETFの方は0.03USDなので、まだまだとも言えるけれど、MAXISはスゴイがんばってる。

あれまてよ?

レバレッジETFなのだから、レバレッジものと経費率を比較するべきだよね。うん。

えーっと。

これか!Direxion Daily S&P 500 Bull 2X Shares ETF(ティッカーSPUU)の信託報酬は・・、0.63%。ちょっと高い。ついでに直近の配当率が3.06%あって安定の謎高配当。Direxion社さんスキ。

今のドル円が131.18円だから、為替を考慮すると、0.82%くらい。大和さんの信託報酬はドル円120円くらいでイメージされているのかもだね。

で、そこに日興さんが空気読まずに先物だったらもっと安くできるーって殴り込みかけたと。信託報酬半値で。

SPUUの方をBloombergで見る限り、先物というよりは例の謎投資信託を使っているようなので、えーと、スワップと先物詰め込んだインカム系だっけ。今回もドレイファスのガバメント系が組み入れ上位に鎮座している。(大和さん的にいうところのクレディ・スイスの位置づけ。)

日興さんが先物オンリーで組んでいるのであれば、ディスカウントできるのはそこまで怪しい訳でもないのかな。何となく配当出なさそうな気もしたり。

ふむー。

でもって上の表で赤線を引いたもう一か所の「エクセスリターン」に関して調べてみる。

大和さんと日興さん、どちらも先物の2倍レバレッジで。目論見書を比較するとこんな感じ。

iFreeETF S&P500レバレッジの目論見書より抜粋。

S&P500先物2倍レバレッジ日次指数は、日々の騰落率をS&P500先物指数の騰落率の2倍として計算された指数です。S&P500先物2倍レバレッジ日次指数の基準日は1997年9月9日であり、基準値は100ポイントであるため、原指標であるS&P500先物指数の値とは異なります。


上場インデックスファンドS&P500先物レバレッジ2倍の目論見書より抜粋。

S&P500先物2倍レバレッジ日次指数(エクセスリターン)は、日々の騰落率を原指標であるS&P500先物指数(エクセスリターン)の騰落率の2倍として計算された指数です。基準時を1997年9月9日に置き、その日の指数値を100ポイントとして算出します。

どちらも指数は同じ、S&P500先物2倍レバレッジ日次指数を使っている。でも日興さんの方だけエクセスリターンというカッコ書きを付けている。

ううむ。エクセスリターンというワードに強いこだわりを感じる。

ざっと調べてみたところ、エクセスリターンというのは先物のロールオーバー時にインデックスへの影響が出ないよう調整したものという説明だった。

ええと、もう少しちゃんと書くと。先物には期日があるので、新しい期日の建玉を立てて乗り換える必要があって。その時に反対売買の建玉を立てて調整をかけている?のかな。

単純に期日の建玉を売ってー、新しい建玉を買ってーとしてしまうとポジションを解消する期間だったり、手数料だったりでインデックス上で見ると不自然なノイズが乗ってしまうから。

日興さんのドキュメントにS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスへのリンクが貼ってあったので少し読んでみた感じ、ロングのサブインデックスとショートのサブインデックスで構築し、商品間スプレッドを反映すると書かれていたので、たぶん概念的にはあっているかも。(買いの建玉と売りの建玉のセットを使い、ロールで起きる値動きを調整するよ的なお話。)

このあたり先物取引のことは勉強中なので、間違っていたらごめんなさい。

どちらがよいのか、もう少し調べてみないとわからないけれど。選択肢があるのはよいことなのかなって思う。

で。

むむー。

これってさ。どのくらいの値幅なんだろうね。日次的に。それなりにボラがあるのであれば、デイトレにはよい感じな気もしてきた。既にリリースされている大和さんちの上場投資信託で見てみよう。

この記事で掲載しているスクリーンショット画像はマネックス証券ホームページの画面をキャプチャしたものです。

ででどん。

iFreeETF S&P500レバレッジのチャート

マネックス証券さんはいちいち画面が縦に長いのでちょっと解像度下げてます。ごめんなさい。何とか数字が読み取れるかな?くらいの倍率でスクリーンショットしている。

でもってこれは、iFreeETF S&P500レバレッジのチャート・・・?

はれれ。出来高0になってない?

えええええ?!えーっと、えーっと、ああー、うん、わかった。これ2023年2月1日にリリースされたほかほか上場投資信託だ。まだお客が付いていない感じなのかな。

iFreeETF S&P500インバースのチャート

こっちはiFreeETF S&P500インバース。安定のジャップ仕様。なんで日本の方はインバースがお好きなのでしょうね。

でも出来高は細いかなー。出来高385の値幅は16円。きびしい。

iFreeETF NASDAQ100レバレッジのチャート

せっかくなのでiFreeETF NASDAQ100レバレッジも・・。おお!こっちはローソク足出るくらいには出来高がある!

出来高52,911の値幅190円。このくらい値幅があるとデイトレ検討できるかも。売買代金も11憶かな?それなりにひとがいる感じ。リリースが2022年11月16日になっているので、S&P500の方が出来高ないのは実績と知名度のせいかもだ。

iFreeETF NASDAQ100インバースのチャート

これはiFreeETF NASDAQ100インバースのチャート。銘柄コード上でも最も古いのがわかる。

出来高45,012の値幅120円。あれ?NASDAQの方はブルの方が人気が高いのかな?いや、出来高は少ないけれど、売買代金は13憶だからこっちの方がお金は動いている感じかー。

デイトレには売買代金よりも、出来高と値幅が大きいブルの方がよさそうかな。

iFreeETF NASDAQ100ダブルインバースのチャート

最後はiFreeETF NASDAQ100ダブルインバースのチャート。iFreeETF NASDAQ100レバレッジと同じ日にリリースされている。

これも出来高0・・。

見るからに板も薄いし。ううーん。そもそも論で短期売買なら信用取引で売り建てを立てればいいだろうし、インバース使うケースって難しそうにも感じる。追証が無い点を利点と考えるにしても、値幅は変わらない訳で、上昇時に長期保有は当然できない。

インバース系って、存在を知った時の「うわー、すごいことを知ってしまったー!」みたいな感動と、下落相場で購入してぼっこぼこにされる経験がワンセットみたいな。

ネー。

日興さんの上場インデックスファンドS&P500先物レバレッジ2倍、上場インデックスファンドS&P500先物インバースは2023年3月17日上場予定。お客さん集まるといいね。

おつかれさまでした。

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