最近ぼやんと考える。グローバル5.5倍バランスファンドは株式1に対して債券が4だから、ええと。パワーバランス的に債券が300%多め。
リスク対で考えれば株式1に対して債券3は妥当な数字というお話。グローバル5.5倍バランスファンドはちょっと債券比が高いけれど。んー。ちょっとアクセル踏み過ぎて車庫じゃなくて玄関に車が突っ込んだくらいの誤差?たまにニュースで見るよね。ふつうふつう。
経験則っぽい現在進行形のお話で。株式1対債券4で持つと、金利上昇局面で基準価格をゴリゴリ削りに来るので(マンスリーレポート読む限りは)、別に株式を+300%組み合わせたら株式・債券均等ファンドみたいな値動きにならないかなとか。
memo
グローバル5.5倍バランスファンド(1年決算型)20221114
基準価額:7,195円 / 前日比(円)+693円 / 前日比(%)+10.66% / 純資産総額71.6億円
日経平均:28,263.57円 / ドル円:139.15円
ダウ平均:33,747.86 / ナスダック総合指数:11,323.33 / S&P500指数:3,992.93
be careful
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「そうなんだー」くらいの肩の力を抜いた状態で、たのしんでいただければ幸いです。
diary
株式1対債券1の関係。株式・債券均等ファンドはこの局面でも意外と底堅くて、世界経済インデックスファンドとか、セゾン・グローバルバランスファンドとか、ドイチェ・ETFバランス・ファンドとか。(円安のおかげかなぁ・・)
※この記事で掲載しているスクリーンショット画像は、マネックス証券ホームページの画面をキャプチャしたものです。
基本情報

国内では歴史のある株式・債券均等ファンド。似ているようで似ていないセゾン・グローバルバランスファンドとよく比較される。ちなみにセゾンさんはマネックス証券さんで取り扱いがないのでスクショないよ。信託報酬率0.55%、信託財産留保額0.1%。
基本情報

気付いたら販売されていたドイチェさんのバランスファンド。成績はよいのに債券部分がドイツ銀行債であるため叩かれる可哀そうなファンド(この前破綻しかけてたけど)。うおー、ドイツなめるなー。信託報酬率0.4035%、信託財産留保額0.1%。
うーん。
ただ現実に組み立てるとして。株式を+300%追加だと、グローバル5.5倍バランスファンド1、追加の株式ファンド3で、資金4倍かかるなって。難しいかなーって、思っていたのだけれど・・。
あるじゃない。便利なの。
世界株式に2倍のレバレッジをかけた、Tracers グローバル2倍株(地球コンプリート)。
基本情報

株価指数先物取引を使い、純資産総額の2倍相当の世界株式への投資を行うファンド。あれ?このチャートだけ方向さかさまになってるような気がするけれど・・、気のせいかな。信託報酬率0.1991%、信託財産留保額なし。
売れてないんだよね・・これ。
未だに資産8憶円?いや、失礼なこと書いてしまった。正確には6.77億円。(←ディスってる。
暇な時にeMaxisさんあたりと比較してみたこともあるのだけれど、どうにもパフォーマンスが心もとない。当時はレバレッジのせいかなとか。運用ルールにある、ひとつの国が全体の100を越えないように、というルールのせいでMSCIと比較して米国の比率が12、3パーセント以上少ないせいもあるのかなとか。
よーし。ここで唐突に主要な全世界株式のファンドとETFのデータを出してグローバル2倍株のへっぽこ具合を検証するよー。
ファンド名 | 直近6カ月の成績 | 運用方針 |
---|---|---|
eMaxis Slimオールカントリー | +4.59% | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動。 |
楽天・全世界株式インデックスファンド | +4.70% | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)に連動。 |
Tracers グローバル2倍株 | ▲11.25% | 主として「グローバル2倍株式マザーファンド」を通じて、日本を含む世界(新興国を含む)の株式に投資(主にETFや株価指数先物取引に係る権利などを通じて投資)。 |
Vanguard Total World Stock Index Fund ETF(ティッカーシンボル:VT) | ▲1.18% | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動する投資成果を出すよう設計・運用。 |
ちなみに楽天・全世界株式インデックスファンドはVTを買い付けるファンドなので、実質VT。
なのだけれど、VTと比べると不思議と数字がプラスとマイナスで異なる。
このからくりは簡単で、為替の影響によるもの。つまり、楽天・全世界株式インデックスファンドは円建てなので、円安の影響でプラスに傾いている。指数こそ違え、eMaxis Slimオールカントリーも同様の影響を受ける。
ここから読み解けるのは。楽天・全世界株式インデックスファンドは5.88%も為替の影響で基準価格がプラス化していること。
ふむり。
でもそうするとグローバル2倍株は何でプラスにならないの?ファンドの作りがタコだから?というと、これもカラクリがあったりして。
グローバル2倍株は先物を使っているため、先物部分が為替ヘッジになる。
資産 | 比率 |
---|---|
世界株式ETF | 57.9% |
世界株式先物 | 148.7% |
世界株式合計 | 206.6% |
現金その他(含む証拠金) | 42.1% |
上記はマンスリーレポートにあるグローバル2倍株の資産構成比率になる。ちょっとわかりにくいのだけれど、世界株式ETF(現物)と、現金そのた(含む証拠金)の合計が資産の100%を表していて、証拠金によって世界株式先物を調達していますよという意味。たぶん。
つまり、こんなイメージ?
運用している206.6%の世界株式の内、148.7%が為替ヘッジになっている部分。
楽天・全世界株式インデックスファンドの為替(影響)部分5.88%を計算できるように落とし込むとこう。
5.88 × 1.487 = 8.74356
仮にグローバル2倍株が全て現物だった場合、為替による影響部分(の不足)は8.74356%。これを現在の成績に加味する。
11.25 – 8.74356 = 2.50644
物凄い雑な計算だけれど、仮にグローバル2倍株が全て現物だった場合の成績は▲2.50%くらい?
VTの成績が▲1.18%なので、グローバル2倍株に合わせてVTの資産を2倍として勘定すると、▲2.36%になる。差は▲0.14%。さらにグローバル2倍株は米国株式の比率が低いので、割と健闘しているともこじつけられる。(←こじつけの自覚はある。
ちょっと甘めに擁護してみたお話なので、そんなこじつけ(思い付き)もあるんだーくらいに受け取って下さいな。
そいえばマンスリーレポートで思い出した。グローバル5.5倍バランスファンドのレポートを読んでいて、あ、やっぱりそうなのかって思ったことがあって。上で書いたようにグローバル2倍株はMSCIに比べて米国の比率が少なくて。
対してグローバル5.5倍バランスファンドの米国は100%換算で62%くらいになっていて。ちゃんとMSCIに合わせてあるみたいだった。そこはちゃんと世界株式されているんだなって。レポートの内容は睡魔に襲われるレベルでアレだったけれど。(アレだったけれど!!)
グローバル2倍株も、マンスリーレポートを読むと面白いことがわかる。ファンドは資金に対して2倍の株式を運用しなければならないため、目論見書にもあるように先物を使っている。上でもさらりと書いていたけれど、ETFを57.9%使っていると書いてある。
あれ?4分の1が現物なの?
理由は想像するしかないけれど。先物はとてもお安いそうなので、資金が余るとか。あるいは配当狙いか。コンセプトが株式2倍だから、そのあたりの資産配分はベストマッチ前なのかも知れない。
投資対象 | 名称 | 投資国/地域 | 比率 |
---|---|---|---|
先物 | 米国株先物ミニ(S&P500) | 米国 | 61.6% |
先物 | 新興国株先物ミニ(MSCI EM) | 新興国 | 35.6% |
ETF | VANGUARD TOTAL STOCK MKT-ETF | 米国 | 31.4% |
先物 | 欧州株先物(ユーロ・ストックス50) | 欧州 | 23.4% |
ETF | 上場インデックスTOPIX | 日本 | 17.7% |
先物 | 英国株先物(FT100) | 英国 | 12.9% |
先物 | カナダ株先物(S&Pトロント60) | カナダ | 9.2% |
ETF | VANGUARD RUSSELL 2000-ETF | 米国 | 8.9% |
先物 | オーストラリア株先物(SPI200) | オーストラリア | 6.0% |
上記はグローバル2倍株の組み入れ資産。マンスリーレポートによれば、保有するETFは3つ。
バンガード社のトータルストックマーケットを31.4%、VTIかな。上場インデックスTOPIXを17.7%、日興さんだから自社の1308あたり。バンガード社のラッセル2000を8.9%、これは米国の小型株式、VTWOあたり。
むー。
先物で米国株先物ミニ(S&P500)を61.6%を持っているから、ラッセル2000と足して疑似トータルストックマーケットにしたいのかな。それだと中型株式が足りなそうな。ちょっと変な混ぜ方。
SPDR Portfolio S&P 1500 Composite Stock Market ETF(ティッカーSPTM)のように、コンポジットストックマーケット的な組み立ての方が調整は楽な気もするけれど。バンガード社だから、大口買いで割引あるとかなのかな。(6.77憶だから無理か・・)
実は資金の4分の1は現物ETFを持っているグローバル2倍株。色々たのしげ。
うーん。
こんなの行けそう?
グローバル3.4倍バランスファンド(株式債券均等型)の作り方。
材料:
グローバル5.5倍バランスファンドを1+グローバル2倍株を1.5。
内訳:
グローバル5.5倍バランスファンド単体の計算は以下。
まずベースのポートフォリオはこうなり、
株式18.2%、債券72.7%、REIT4.5%、金4.5% = 100%
これを先物を使い5.5倍運用するとこうなる。
株式100%、債券400%、REIT25%、金25% = 550%
これにグローバル2倍株の内訳、株式200%を1.5倍にして。
株式200 × 1.5 = 株式300%
先ほどのグローバル5.5倍バランスファンドの資産に加算するとこう。
株式400%、債券400%、REIT25%、金25% = 850%
850%をファンド2つ(100+150=250)で割るとグローバル3.4倍バランスファンドになる。
最終的な資産比率は以下。
株式47.05%、債券47.05%、REIT2.94%、金2.94% = 100%
面白そうな。駄目そうな。
とか。あまり売れていなくても、地球コンプリートって名前を思いついただけで勝ちだよね。みたいな締めくくり。