なぜ3つまでセクターETFを絞るとパフォーマンスがよくなるのだろう。

FIVE SECTOR PORTFOLIO

前回の記事でセレクト・セクターETFを基準価格の高い順7つ・5つ・3つ均等保有で比較すると、3つまで減らした方がパフォーマンスがよかった。(3つのケースは上位7つの中から選択)半面、MaxDrawdownは大きくS&Pを劣後してしまう。

これは・・。理由がどこにあるのか調べてみないと。

今回はセレクト・セクターETFの基準価格順で上位の各セクターETFのパフォーマンスを調べる。そんなお話。

memo

グローバル5.5倍バランスファンド(1年決算型)20221209
基準価額:7,685円 / 前日比(円)-17円 / 前日比(%)-0.22% / 純資産総額80.86億円

日経平均:27,901.01円 / ドル円:136.22円

ダウ平均:33,756.30 / ナスダック総合指数:11,072.40 / S&P500指数:3,963.98

be careful

この記事で書かれている内容はトワナナさんの感想です。間違いがないよう注意を払っておりますが、それでも事実と異なる内容が含まれているかも知れません。また、特定の商品をお勧めする意図などはありません。(詳しくは、免責事項とPrivacyPolicyを参照下さい。)

「そうなんだー」くらいの肩の力を抜いた状態で、たのしんでいただければ幸いです。

diary

前回の記事はこちら。シリーズ記事になってしまっていますが、気になったら過去記事を見るくらいでへっちゃらみたい。

組み込むETFを7つ、5つ、3つでポートフォリオ単位で比較した場合、どこが影響しているのかがわからない。それなら個別にセクターETFのパフォーマンスを見ていくことにする。

まず対象となる基準価格の高い上位7つのセレクト・セクターETFは以下。

1. Consumer Discretionary Select Sector SPDR Fund(ティッカーXLY)
2. Health Care Select Sector SPDR Fund(ティッカーXLV)
3. Technology Select Sector SPDR Fund(ティッカーXLK)
4. Industrial Select Sector SPDR Fund(ティッカーXLI)
5. Energy Select Sector SPDR Fund(ティッカーXLE)
6. Materials Select Sector SPDR Fund(ティッカーXLB)
7. Consumer Staples Select Sector SPDR Fund(ティッカーXLP)

目安もあった方がよいかな?基準値として恒例のS&P500。ステート・ストリート社のSPDR S&P500 ETF(ティッカーSPY)も使用して。比較期間は1999年から2022年の23年。

この記事で掲載しているスクリーンショット画像はSilicon Cloud Technologies社Portfolio Visualizerの画面をキャプチャしたものです。

でん。

SPYとXLYとXLVの比較chart比較

SPYとConsumer Discretionary Select Sector SPDR Fund(ティッカーXLY)、Health Care Select Sector SPDR Fund(ティッカーXLV)の比較。流石基準価格のトップ1・2だね。SPYを退けるパフォーマンス。

ん?もうこれ、一般消費財とヘルスケアを単独で買っとけばよくない?

SPYとXLKとXLIの比較chart比較

次がSPYとTechnology Select Sector SPDR Fund(ティッカーXLK)とIndustrial Select Sector SPDR Fund(ティッカーXLI)の比較。これちょっと面白い。情報技術はNASDAQと同じように長い期間低迷を続けていて、2019年ごろからいきなり伸びてきてる。あと資本財はずっとSPYを上回っていて情報技術よりも上という結果。

ちなみに資本財ってなんだっけ?というと、建設・電気・機械・宇宙・防衛・運輸ほかもろもろ。なんとなく情報技術よりも強いのがわかるかもだね。

SPYとXLEとXLBの比較chart比較

3番手はSPYとEnergy Select Sector SPDR Fund(ティッカーXLE)、Materials Select Sector SPDR Fund(ティッカーXLB)の比較。エネルギー激しすぎー汗。まさにイナズマなチャートになってる。あと素材って、ジミに見えて長期ならSPYを上回っているのがちょっと意外かも。金属や鋼鉄、化学薬品も素材に含まれるそうな。

SPYとXLPとXLFの比較chart比較

最後はSPYとConsumer Staples Select Sector SPDR Fund(ティッカーXLP)だったのだけれど、1枠もったいないのでFinancial Select Sector SPDR Fund(ティッカーXLF)を追加して比較。生活必需品が堅実に上を目指す中で、やる気はあるけど結果は伴わないみたいなチャートの金融。来年以降に花開くかな。はて。

えーっと、これでSPYとセレクト・セクターETFを8つ見てきたけれど。

先ほどのチャートから数字をまとめてみるとこんな感じ。

名称
Final
Balance
Best
Year
Worst
Year
Max.
Draw
down
S&P500$50,79132.31%▲36.81%▲50.80%
セクターETF3つ均等$92,010(+44.79)36.85%▲31.76%▲43.43%
Consumer Discretionary$73,728(+31.11)42.73%▲32.97%▲55.09%
Health Care$75,233(+32.48)41.40%▲23.31%▲35.50%
Technology$54,589(+6.95)65.14%▲41.88%▲80.47%
Industrial$63,573(+20.10)40.55%▲38.74%▲57.16%
Energy$70,438(+27.89)69.34%▲38.97%▲63.91%
Materials$64,102(+20.76)48.18%▲44.05%▲55.49%
Consumer Staples$49,052(▲3.42)27.43%▲20.10%▲32.61%
Financial$30,471(▲40.00)35.52%▲54.97%▲78.68%
S&P500とセレクト・セクターETFの1999年から2022年の期間パフォーマンス一覧

何か見えるかなーって、見渡してみると。やっぱりヘルスケアの優秀さが目立つ。どれか一つだけ持つなら迷わずヘルスケアになりそう。

対して金融はもう並べること自体がイヂメじゃないかという数字。ごめんなさい。悪気はなかったんです。ただみんながこれからは金融、金融あがるからって言ってたから、「そっかー金融かー、スゴイんだろうなー」って加えただけで。ごめんなさい、ごめんなさい・・涙。

ど、どんまい。

あとそだ。セクターETFを3つ組み合わせた方がリターンは高くなるのはおもしろいかも。これぞ増やすための分散というヤツだね。フレーズはどこかのパクリだけど。

ちなみにセクターETF3つ均等は、Consumer Discretionary、Health Care、Energyの均等持ちポートフォリオ。MaxDrawdownが振るわなかった原因は・・、うん誰のせいかよくわかった。

ええと。

基準価格の高い上位のセレクト・セクターETFは7つ、5つと持つよりも3つに絞った方がパフォーマンスがよかったのは、単独でもSPYよりパフォーマンスが高い傾向があるからと、下位のETFはリターンや下落耐性が低いものが多いから?なのかな。何となく飲み込めた気がする。

おつかれさまでした。

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