債券界隈ではよく耳にする単語で「イールド・カーブ」があって。
直訳するなら収益曲線あたりになるのかな?
で。
イールドが指す「収益」部分を、加速させるとの名を持つETFがあって。
それが、GraniteShares YieldBOOST ETF。
公式によれば以下のラインナップが揃う。その内のティッカーコード(COYY)の取り扱いが楽天証券さんちで先週末?開始された。
Ticker | Name | Summary |
---|---|---|
COYY | GraniteShares YieldBOOST COIN ETF | 2x Long COIN Daily ETFからの収益と、 同ETFのPut Option販売から得る収益のDual戦略 |
NVYY | GraniteShares YieldBOOST NVDA ETF | 2x Long NVDA Daily ETFからの収益と、 同ETFのPut Option販売から得る収益のDual戦略 |
TQQY | GraniteShares YieldBOOST QQQ ETF | 3x Long QQQ Daily ETFからの収益と、 同ETFのPut Option販売から得る収益のDual戦略 |
TSYY | GraniteShares YieldBOOST TSLA ETF | 2x Long TSLA Daily ETFからの収益と、 同ETFのPut Option販売から得る収益のDual戦略 |
XBTY | GraniteShares YieldBOOST Bitcoin ETF | 2x Long Bitcoin Daily ETFからの収益と、 同ETFのPut Option販売から得る収益のDual戦略 |
YSPY | GraniteShares YieldBOOST SPY ETF | 3x Long SPY Daily ETFからの収益と、 同ETFのPut Option販売から得る収益のDual戦略 |
ベース部分の統一感の無さに違和感があるものの、設計から見るに流動性とか出来高に着目している感じかな?
シングルストックETFに見えるのはCOIN、NVDA、TSLAあたり。
QQQとSPYはもはや説明不要、なのだけれど。Bitcoinって何やねんって調べてみると、資料にはNASDAQ:Bitcoinと書かれている。たぶん、ティッカーコード(BTC)Grayscale Bitcoin Mini Trustではなく、ビットコイン自体の価格を指しているのか。
Grayscaleの方はNYSE Arcaに上場しているようだし。
説明によれば2x Long Bitcoin Daily ETFを用いると書かれているものの、GraniteSharesさん公式によれば、そのようなETFの取り扱いは無いように見え。
エー。ドウナッテルノサー。
strategies linked to 2x Long Bitcoin Daily ETFだから、ETFに連動する戦略と読み解いたけれど、ビットコインの日次2倍に連動するETFとしての戦略という意味だったりするだろうか。
わからんちー。
んー、QQQとかSPYは株価指数ではなくティッカーコードで。3x Long QQQとか、3x Long SPYもGraniteSharesさんちで取り扱いはないようだからアレかな。
ベースのETFは他社製(DirexionやProSharesやら)に決まってんだろ、いわせ(ry。ってこと?
ぐぬー。
意地になって資料を漁った感じ、確かにDirexion社製ETFを使うYieldBOOST ETFは存在する。(公式には掲載されていないETFを合わせて計20種類あるみたい。未掲載分は申請中?)ので、ベースETFに他社製を用いる?説は外れてはいないかも。
公式でもNEW!マークが付いている通り、新しいETFのようなので。
時間を作って調べないとだ。(3x Long QQQや3x Long SPYにPut Optionを組み合わせて両建てを自動化するのか、リターン底上げに使うのか、戦略面とかも気になる。)

・・・。
今回は、グローバル3倍3分法ファンドの月報(マンスリーレポート)2025年8月のお話。
Be careful
この記事で書かれている内容はトワナナさんの感想です。間違いがないよう注意を払っておりますが、それでも事実と異なる内容が含まれているかも知れません。また、特定の商品をお勧めする意図などはありません。(詳しくは、免責事項とPrivacyPolicyを参照下さい。)
「そうなんだー」くらいの肩の力を抜いた状態で、たのしんでいただければ幸いです。
Basic information
基本情報を簡単に。
資金を株式・REIT・債券の3つに分散、デリバティブを積極的に活用し、資金の3倍に相当する純資産額で運用を行うファンド。
株価指数にレバレッジをかけるといったリスクに重点を置いた設計ではなく、先物と現物を組み合わせた株価指数でポートフォリオを構築する。ポートフォリオ内の株式比率は純資産比100%換算で2割程度と低く設計されており、保守的なバランス型ポートフォリオになっている。
また、デリバティブの利用は国内株式と債券に限定しており、リスクの高いアセットには現物資産を採用する。
※ここより下で掲載しているスクリーンショット画像は、松井証券ホームページの画面をキャプチャしたものです。
本スクリーンショットは、2025年9月1日に撮影したものです。


これはグローバル3倍3分法ファンドの基本情報。


こっちはグローバル3倍3分法ファンドの基本リスク指標。
Composition ratio
次はグローバル3倍3分法ファンドのマンスリーレポートからポートフォリオ内の資産比を見る。
※ここでの数値はアモーヴァ・アセットマネジメント社、グローバル3倍3分法ファンドの7月31日付けマンスリーレポートを参考にしています。
国 | 25年 3月 | 25年 4月 | 25年 5月 | 25年 6月 | 25年 7月 |
---|---|---|---|---|---|
日本 | 19.7 | 19.6 | 20.6 | 20.0 | 19.9 |
先進国 | 19.2 | 19.5 | 19.9 | 20.5 | 19.9 |
新興国 | 20.4 | 19.7 | 19.8 | 20.6 | 19.8 |
合計 | 59.2 | 58.8 | 60.3 | 61.1 | 59.6 |
これはファンドが保有する株式。

日本株式は株価指数先物取引に係る権利などで運用、先進国は海外株式インデックスMSCI-KOKUSAI(ヘッジ無し)、新興国は海外新興国株式MSCIエマージング(ヘッジ無し)みたい。
国 | 25年 3月 | 25年 4月 | 25年 5月 | 25年 6月 | 25年 7月 |
---|---|---|---|---|---|
日本 | 21.3 | 20.5 | 20.3 | 20.5 | 20.1 |
先進国 | 20.1 | 19.4 | 19.7 | 19.5 | 19.7 |
合計 | 41.4 | 39.9 | 40.0 | 40.0 | 39.8 |
これはファンドが保有するREIT。

日本REITは日本リートインデックスJ-REIT、先進国REITは海外リートインデックス(ヘッジ無し)で運用。
国 | 25年 3月 | 25年 4月 | 25年 5月 | 25年 6月 | 25年 7月 |
---|---|---|---|---|---|
日本 | 39.7 | 39.5 | 39.0 | 39.3 | 39.6 |
米国 | 39.8 | 39.0 | 39.3 | 39.3 | 40.9 |
独逸 | 40.0 | 38.7 | 38.9 | 40.1 | 38.9 |
英国 | 40.0 | 38.2 | 39.3 | 40.1 | 40.1 |
豪州 | 40.0 | 38.0 | 38.1 | 39.7 | 40.7 |
合計 | 199.5 | 193.4 | 194.5 | 198.5 | 200.2 |
これはファンドが保有する債券。

債券は全て先物になり、世界の国債先物取引に係る権利などで運用される。
国 | 25年 3月 | 25年 4月 | 25年 5月 | 25年 6月 | 25年 7月 |
---|---|---|---|---|---|
日本円 | 35.0 | 34.8 | 34.9 | 34.7 | 35.3 |
米ドル | 33.6 | 33.6 | 33.5 | 33.5 | 33.0 |
香港ドル | 5.1 | 4.7 | 4.8 | 4.9 | 4.9 |
新台湾ドル | - | - | - | 3.7 | 3.7 |
ユーロ | 4.0 | 3.9 | 3.9 | 3.7 | - |
印度ルピー | 3.5 | - | 3.5 | - | - |
豪州ドル | - | 3.7 | - | - | 3.7 |
その他 | 18.9 | 19.4 | 19.4 | 19.6 | 19.3 |
最後は通貨別構成比。

比率はファンド純資産構成比になり、先物取引による建玉は含まない。
グラフにするとこんな感じ。(描画にはJavaScriptを使用している為、見れない方は念で感じ取って下さいな。)

純資産100%比では株式20%・REIT13.3%・債券66.7%をベースにポートフォリオが組まれる。また、同アセット内では地域割り当てが均等になっている為、マーケットが上昇傾向になった際などに出遅れる傾向がある。その反面、時価総額が低い地域への割り当てを減らさずに投資を行う結果、ドルコスト平均法などで高い効果が見込める側面も持つ。
Factors behind price fluctuations
次はグローバル3倍3分法ファンドの価格情報、どの資産がどのように価格に起因したのかをマンスリーレポートの情報から読み解く。
※ここでの数値はアモーヴァ・アセットマネジメント社、グローバル3倍3分法ファンドの7月31日付けマンスリーレポートを参考にしています。
項目 | 24年 10月 | 24年 11月 | 24年 12月 | 25年 1月 | 25年 2月 | 25年 3月 | 25年 4月 | 25年 5月 | 25年 6月 | 25年 7月 | 設定来 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
前月末 基準価格 | 14,825 | 14,507 | 14,411 | 14,170 | 14,164 | 13,955 | 13,502 | 13,607 | 13,992 | 14,681 | 10,000 |
支払 分配金 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
日本 株式先物 | 54 | ▲17 | 113 | 2 | ▲119 | 12 | 16 | 135 | 60 | 102 | 1,787 |
先進国 株式 | 219 (198) | 18 (▲65) | 114 (130) | 3 (▲71) | ▲148 (▲83) | ▲96 (14) | ▲107 (▲101) | 193 (24) | 135 (33) | 161 (78) | 3,039 (862) |
新興国 株式 | 99 (175) | ▲172 (▲81) | 150 (113) | ▲38 (▲66) | ▲13 (▲93) | 0 (3) | ▲142 (▲94) | 198 (72) | 162 (35) | 155 (52) | 1,854 (596) |
株式合計 | 372 | ▲171 | 377 | ▲33 | ▲279 | ▲84 | ▲233 | 526 | 357 | 419 | 6,680 |
日本 REIT | ▲66 | ▲24 | 2 | 96 | 15 | ▲9 | 42 | 48 | 81 | 143 | 890 |
先進国 REIT | 160 (200) | ▲8 (▲63) | ▲99 (123) | ▲27 (▲68) | ▲32 (▲83) | ▲79 (5) | ▲149 (▲111) | 115 (28) | 15 (28) | 116 (81) | 1,755 (813) |
REIT合計 | 94 | ▲32 | ▲97 | 69 | ▲17 | ▲88 | ▲107 | 163 | 96 | 258 | 2,645 |
日本 国債先物 | ▲18 | ▲46 | ▲19 | ▲48 | ▲36 | ▲34 | 89 | ▲60 | 20 | ▲42 | ▲153 |
米国 国債先物 | ▲214 | 0 | ▲131 | 39 | 70 | 28 | 46 | ▲74 | 58 | ▲42 | ▲663 |
独逸 国債先物 | ▲126 | 104 | ▲133 | ▲49 | 39 | ▲139 | 104 | ▲7 | ▲39 | ▲29 | ▲998 |
英国 国債先物 | ▲227 | 42 | ▲237 | 45 | 20 | ▲92 | 102 | ▲96 | 84 | ▲65 | ▲1,298 |
豪州 国債先物 | ▲226 | 44 | ▲17 | 0 | 19 | ▲55 | 130 | ▲76 | 104 | ▲55 | ▲759 |
債券先物 証拠金 為替要因 | 35 | ▲28 | 23 | ▲21 | ▲20 | 17 | ▲22 | 15 | 17 | 9 | 223 |
債券合計 | ▲777 | ▲116 | ▲515 | ▲35 | 93 | ▲275 | 449 | ▲298 | 243 | ▲224 | ▲3,648 |
信託報酬 その他 | ▲8 | ▲9 | ▲6 | ▲8 | ▲6 | ▲6 | ▲5 | ▲6 | ▲7 | ▲7 | ▲551 |
合計 | ▲318 | ▲96 | ▲241 | ▲6 | ▲209 | ▲453 | 105 | 385 | 689 | 446 | 5,127 |
当月末 基準価格 | 14,507 | 14,411 | 14,170 | 14,164 | 13,955 | 13,502 | 13,607 | 13,992 | 14,681 | 15,127 | 15,127 |
この表は基準価格騰落の要因をまとめたもの。株式とREITのマス内のカッコの数字は為替の影響分。
いつもと同じ感じに計算。
現状は債券のマイナス3,648(前回▲3,424)を、株式を含めたその他全部のプラス8,774(前回+8,106)でカバーした結果、合計5,126(前回+4,682)のプラスになる感じ。
基準価格はついに15,000円台に復帰。相変わらず債券が全滅でも他が価格をねじり上げる、グローバル3倍3分法ファンドらしい展開。
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締めはグローバル3倍3分法ファンドを取り巻く世界の数値。執筆時点の気になる基準価格を眺めておしまい。
項目 | 単位 | 前々回 | 前回 | 今回 | 52週平均 or 追加情報 |
---|---|---|---|---|---|
ドル円 | JPY | 148.0720 | 147.3940 | 147.6450 | 139.5780 – 158.8570 |
ビットコイン | USD | 110,289.07 | 111,086.87 | 115,934.12 | 57,501.34 – 124,457.12 |
S&P500 Index | USD | 6,460.26 | 6,481.50 | 6,584.29 | 4,835.04 – 6,600.21 |
FTSE 100 Index | GBP | 9,163.98 | 9,208.21 | 9,283.29 | 7,544.83 – 9,357.51 |
DAX Index | EUR | 24,037.33 | 23,596.98 | 23,698.15 | 18,382.26 – 24,639.10 |
NIFTY 50 Index | INR | 24,737.75 | 24,741.00 | 25,114.00 | 21,743.65 – 26,277.35 |
TOPIX Index | JPY | 3,081.88 | 3,105.31 | 3,160.49 | 2,243.21 – 3,171.77 |
iShares Semiconductor ETF | USD | 245.32 | 247.05 | 255.64 | 148.31 – 256.51 |
SPDR Gold Shares | USD | 318.07 | 331.05 | 335.42 | 235.30 – 338.31 |
SPDR Portfolio Long Term Treasury ETF | USD | 26.22 | 26.76 | 27.10 | 25.17 – 29.95 |
CBOE Volatility Index | - | 16.12 | 15.18 | 14.76 | 12.70 – 60.13 |
Fear & Greed Index | - | 64 | 53 | 54 | 超恐怖0-25 /恐怖25-45 貪欲55-75 /超貪欲75-100 |
グローバル3倍3分法F | JPY | 15,375 | 15,407 | 15,909 | 8,559 – 16,295(設定来) |
グローバル5.5倍バランスF | JPY | 9,202 | 9,375 | 9,857 | 5,485 – 15,447(設定来) |
Tracersグローバル2倍株 | JPY | 15,123 | 15,280 | 15,806 | 6,624 – 15,806(設定来) |
Tracers グローバル2倍株が最高値をまたも更新、グローバル3倍3分法ファンドも最高値まで386円の位置まで迫り、ぐろ・・、いえ、何でもありません。
ワー、オメデトー。(←敗者。
・・・。
近頃のビガーなニュースといえば、色々とキナ臭いお話が続いていて。
ロシアによるNATO加盟国ポーランドへの25機にもおよぶドローンを使った領空侵犯。NATO第4条だうらー!の流れ。
一方ズラは「あらやだ、間違えたんじゃない?」とロシアを擁護し、ポーランドは「なめてんのかズラ野郎!そもそも米国がブダぺストでウクライナへ核を放棄させる代わりに安全保障を約束したろっ!」と名指しで激怒。NATOは防空強化を決定。
ポーランドは過去の歴史からロシア(とナチスドイツ)絶対ぶち転がすマンで、NATO加盟国では米国に次ぐ軍事大国(だった記憶)。近頃は口論しつつもウクライナへの軍事支援は積極的に行っている。
ロシアとしては武器供与の窓口であるポーランドを脅し、西側をけん制したかったのかなとも想像できる。けれど、結果として退けない立場のNATOの背中を押し、欧州への戦線拡大シナリオの針を進めてしまった形。
時同じくしてズラの支持者であり、数日前に来日されていた米保守活動家が米国の大学でのイベント参加中に射殺される事件が発生。次はズラの番と物騒なコメントも飛び交う事態。
イスラエルはカタールへ空爆を行い「2023年10月のイスラエル攻撃を計画した〇カマ野郎を狙ったのでセーフ。」と発表。そっかー、それならしゃーないねーとはならず、世界中から非難が集まる。
ズラのお友達は戦争止めたらしんじゃう病の方々ばかりで困りものDEATH。
フランスでは財政再建計画への支持を訴え、一か八かの信任投票で(大方の予想通り)否決という結果を受け首相が辞任。大統領による新たな新首相が任命されるも、就任同日に20万人規模の政府への抗議デモが行われ、参加者から500人近くの拘束者が出たとの報。
イギリスでは・・、と続けていくとキリがない。
え?ジャップの媚中移民党による総裁選?
国民を苦しめ続けたダラシ内閣がイキり散らかしている間、保身の為に身を隠していた隠密議員様に期待できる点などございません。忍びの里にお帰り下さい。
・・・。
ぐぅ。
ワールドしんどい。
お話をマーケットに移すと。数字を見る限りは全資産上方向に吹っ飛んで。今後は、来週のFRB(Federal Reserve Board)に引っ張られる展開。週末に売りが多かったのは様子見の利確勢かな?
大方の予想では利下げは間違いなくて、下げ幅の予想が盛り上がっている印象だけれど。
素直に捉えるならこのまま月まで。
ただ、機関としてはこのすっ高値だと動きにくそうなので、ブラックスワン登場待ちのようにも。(むしろそのへん歩いているアヒルを黒く塗って、ブラックスワンに仕立て上げそう。)
イーサリアムとかも、機関とクジラの価格つり上げ期間が終わりそうで。怪しい空気。
来週は月面旅行か、地底探査の旅か、行き先未定のドキドキ・ウィーク開催。
まちきれないNE!
・・・。
おつかれさまでした。