7月18日に上場予定のETFで目に入ったものがあって。
銘柄コード(394A)業界改革厳選ETFテレビ業界。
名前から想像できるように国内のテレビ業界へ投資を行うアクティブ運用のETFで。
ん?
テレビってもうオワコンじゃないの?みたいな声が大きいのは理解していて。
トワナナさんの理解は「オワコンになる経営がされている」であって。テレビ業界というか、ブロードキャストの放送局という業態が収益化できないとは思っていない。
支持されないのは発信の仕組みではなく、「共感性」があるかどうかの違い。
既存メディアだったり、テレビ業界が支持されなくなったのは、仕組みではなくて「視聴者との共感性」の希薄化ではないかなって。そこに至った理由に関しては、うーん。長くなるから省略するけれど。誰がお客で、誰に向けて発信しているかのズレも影響しているとは思う。
お話を戻すと、業界改革厳選ETFテレビ業界ってどんなETFなのさって。
例の如く検索して公式サイトに足を運ぶと、狂ってんのかってノリのETF解説Webマンガがあったり、サイトの端々にかわいらしい女の子イラストアイコンが並んでいたり。
んー。
ああ、間違えた。
これ個人サイトさんだよね、びっくりしたーって確認すると。
やっぱり公式だった。
・・・。
ぇぇぇぇえ・・。(;´Д`)
う、うん。はい。
まだ全部見れてはいないのだけれど(Webマンガは全部読んだ)、意外というか、書かれている言葉選び、文章が、作り手から相手に届けよう・伝えよう感が感じられて。トワナナさんはキライではないかも。
何というか、この手の文章って「読んでるひとなんかいないよねー」ってな定型文で済ませているものが多くて。
それこそ読む必要性すら感じられないものが多々ある。(契約に関する文章等はちゃんと読まないとダメだけれども。)
以下は公式さんであるシンプレクス・アセット・マネジメント株式会社さんのサイト出典の内容で。
私たちは、現在、テレビ局を傘下に持つ放送持株会社及びその周辺企業は、企業側と投資家側のどちらの視点からみても転換期に立っていると考えています。
テレビ局は、本業であるはずのテレビ制作で培ったノウハウを存分に発揮できず、昨今台頭している動画配信プラットフォーム企業や動画配信サービス企業に後れをとる一方、過去に取得した不動産から得る収益とその含み益が本業を超える規模となり、企業としての収益構造が歪んでいます。
投資家側の視点からみたとき、このような状態の是正を求める声が上がるのは自然の成り行きです。特にアクティビストにとっては恰好のアクティビズム対象であり、実際その活動は紙面をにぎわせています。 アクティビストの狙いは「本業と関係のない資産を売却して、売却益を株主還元に充てさせる」ことで、またそれらを実現させるためにガバナンス体制の改善を求めます。資本市場の理論で考えれば、これは株主として至極当然の要求であり、これを否定する理由はないと私たちは考えています。
一方で、こうした株主還元が行われた後のテレビ局のあるべき姿、例えば上記で述べた動画配信プラットフォーム企業や動画配信サービス企業とどう伍していくか等の将来像は、いまだに提示されないままとなっています。
当ファンドは、このような転換期に立たされた企業に寄り添って、上場企業としてやるべきこと(バランスシートの最適化等)をやり、目指すべき姿(事業戦略)とその実現(成長投資、事業活動)に向けて努力する企業を応援し、その過程でバリュエーションが改善することから生まれる収益機会に注目した戦略を取っています。 この収益機会は日本のテレビ業界、さらにはメディア産業における歪みが是正される過程で生まれるものであり、日本市場の特有の収益機会であると言えます。こうした視点に着目した収益機会は、すべての投資家にニーズがあると考えていますが、私たちは特に、中長期の資産形成を目的とする個人投資家にニーズがあると考えています。
スゴイなって。
現状を整理し、意図を説明し、熱が伝わる文章。
ちゃんとこの会社のことを知りたいなって。思ったんだ。
・・・。
今回は、グローバル3倍3分法ファンドの月報(マンスリーレポート)2025年6月のお話。
Be careful
この記事で書かれている内容はトワナナさんの感想です。間違いがないよう注意を払っておりますが、それでも事実と異なる内容が含まれているかも知れません。また、特定の商品をお勧めする意図などはありません。(詳しくは、免責事項とPrivacyPolicyを参照下さい。)
「そうなんだー」くらいの肩の力を抜いた状態で、たのしんでいただければ幸いです。
Basic information
基本情報を簡単に。
資金を株式・REIT・債券の3つに分散、デリバティブを積極的に活用し、資金の3倍に相当する純資産額で運用を行うファンド。
株価指数にレバレッジをかけるといったリスクに重点を置いた設計ではなく、先物と現物を組み合わせた株価指数でポートフォリオを構築する。ポートフォリオ内の株式比率は純資産比100%換算で2割程度と低く設計されており、保守的なバランス型ポートフォリオになっている。
※ここより下で掲載しているスクリーンショット画像は、松井証券ホームページの画面をキャプチャしたものです。
本スクリーンショットは、2025年7月1日に撮影したものです。


これはグローバル3倍3分法ファンドの基本情報。


こっちはグローバル3倍3分法ファンドの基本リスク指標。
Composition ratio
次はグローバル3倍3分法ファンドのマンスリーレポートからポートフォリオ内の資産比を見る。
※ここでの数値は日興アセットマネジメント社、グローバル3倍3分法ファンドの5月30日付けマンスリーレポートを参考にしています。
国 | 25年 3月 | 25年 4月 | 25年 5月 |
---|---|---|---|
日本 | 19.7 | 19.6 | 20.6 |
先進国 | 19.2 | 19.5 | 19.9 |
新興国 | 20.4 | 19.7 | 19.8 |
合計 | 59.2 | 58.8 | 60.3 |
これはファンドが保有する株式。

日本株式は株価指数先物取引に係る権利などで運用、先進国は海外株式インデックスMSCI-KOKUSAI(ヘッジ無し)、新興国は海外新興国株式MSCIエマージング(ヘッジ無し)みたい。
国 | 25年 3月 | 25年 4月 | 25年 5月 |
---|---|---|---|
日本 | 21.3 | 20.5 | 20.3 |
先進国 | 20.1 | 19.4 | 19.7 |
合計 | 41.4 | 39.9 | 40.0 |
これはファンドが保有するREIT。

日本REITは日本リートインデックスJ-REIT、先進国REITは海外リートインデックス(ヘッジ無し)で運用。
国 | 25年 3月 | 25年 4月 | 25年 5月 |
---|---|---|---|
日本 | 39.7 | 39.5 | 39.0 |
米国 | 39.8 | 39.0 | 39.3 |
独逸 | 40.0 | 38.7 | 38.9 |
英国 | 40.0 | 38.2 | 39.3 |
豪州 | 40.0 | 38.0 | 38.1 |
合計 | 199.5 | 193.4 | 194.5 |
これはファンドが保有する債券。

債券は全て先物になり、世界の国債先物取引に係る権利などで運用される。
国 | 25年 3月 | 25年 4月 | 25年 5月 |
---|---|---|---|
日本円 | 35.0 | 34.8 | 34.9 |
米ドル | 33.6 | 33.6 | 33.5 |
香港ドル | 5.1 | 4.7 | 4.8 |
ユーロ | 4.0 | 3.9 | 3.9 |
印度ルピー | 3.5 | - | 3.5 |
豪州ドル | - | 3.7 | - |
その他 | 18.9 | 19.4 | 19.4 |
最後は通貨別構成比。

比率はファンド純資産構成比になり、先物取引による建玉は含まない。
グラフにするとこんな感じ。

純資産100%比では株式20%・REIT13.3%・債券66.7%をベースにポートフォリオが組まれる。また、同アセット内では地域割り当てが均等になっている。
Factors behind price fluctuations
次はグローバル3倍3分法ファンドの価格情報、どの資産がどのように価格に起因したのかをマンスリーレポートの情報から読み解く。
※ここでの数値は日興アセットマネジメント社、グローバル3倍3分法ファンドの5月30日付けマンスリーレポートを参考にしています。
項目 | 24年 10月 | 24年 11月 | 24年 12月 | 25年 1月 | 25年 2月 | 25年 3月 | 25年 4月 | 25年 5月 | 設定来 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
前月末 基準価格 | 14,825 | 14,507 | 14,411 | 14,170 | 14,164 | 13,955 | 13,502 | 13,607 | 10,000 |
支払 分配金 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
日本 株式先物 | 54 | ▲17 | 113 | 2 | ▲119 | 12 | 16 | 135 | 1,625 |
先進国 株式 | 219 (198) | 18 (▲65) | 114 (130) | 3 (▲71) | ▲148 (▲83) | ▲96 (14) | ▲107 (▲101) | 193 (24) | 2,742 (751) |
新興国 株式 | 99 (175) | ▲172 (▲81) | 150 (113) | ▲38 (▲66) | ▲13 (▲93) | 0 (3) | ▲142 (▲94) | 198 (72) | 1,537 (509) |
株式合計 | 372 | ▲171 | 377 | ▲33 | ▲279 | ▲84 | ▲233 | 526 | 5,905 |
日本 REIT | ▲66 | ▲24 | 2 | 96 | 15 | ▲9 | 42 | 48 | 666 |
先進国 REIT | 160 (200) | ▲8 (▲63) | ▲99 (123) | ▲27 (▲68) | ▲32 (▲83) | ▲79 (5) | ▲149 (▲111) | 115 (28) | 1,625 (704) |
REIT合計 | 94 | ▲32 | ▲97 | 69 | ▲17 | ▲88 | ▲107 | 163 | 2,292 |
日本 国債先物 | ▲18 | ▲46 | ▲19 | ▲48 | ▲36 | ▲34 | 89 | ▲60 | ▲131 |
米国 国債先物 | ▲214 | 0 | ▲131 | 39 | 70 | 28 | 46 | ▲74 | ▲679 |
独逸 国債先物 | ▲126 | 104 | ▲133 | ▲49 | 39 | ▲139 | 104 | ▲7 | ▲930 |
英国 国債先物 | ▲227 | 42 | ▲237 | 45 | 20 | ▲92 | 102 | ▲96 | ▲1,317 |
豪州 国債先物 | ▲226 | 44 | ▲17 | 0 | 19 | ▲55 | 130 | ▲76 | ▲808 |
債券先物 証拠金 為替要因 | 35 | ▲28 | 23 | ▲21 | ▲20 | 17 | ▲22 | 15 | 197 |
債券合計 | ▲777 | ▲116 | ▲515 | ▲35 | 93 | ▲275 | 449 | ▲298 | ▲3,668 |
信託報酬 その他 | ▲8 | ▲9 | ▲6 | ▲8 | ▲6 | ▲6 | ▲5 | ▲6 | ▲537 |
合計 | ▲318 | ▲96 | ▲241 | ▲6 | ▲209 | ▲453 | 105 | 385 | 3,992 |
当月末 基準価格 | 14,507 | 14,411 | 14,170 | 14,164 | 13,955 | 13,502 | 13,607 | 13,992 | 13,992 |
この表は基準価格騰落の要因をまとめたもの。株式とREITのマス内のカッコの数字は為替の影響分。
で、いつもと同じ感じに計算。
現状は債券のマイナス3,668(前回▲3,370)を、株式を含めたその他全部のプラス7,660(前回+6,977)でカバーした結果、合計3,992(前回+3,607)のプラスになる感じ。
今月も債券のマイナスを他がカバーできててジリ上げ中。
・・・。
表を眺めていて気になるのは「信託報酬その他」の項目。この項目って、あまり見かけない。正しくは「その他」という項目自体は見かけはするのだけれど、ここまで綺麗にマイナスを刻んでいる項目を見かけない気がする。
信託報酬は純資産から引かれるのだから当たり前ではあって。
うーん。毎月の資金流出と関係があるような気もしたり。しなかったり。ちょっとマンスリーの情報だけでは読み取れない。
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締めはグローバル3倍3分法ファンドを取り巻く世界の数値。執筆時点の気になる基準価格を眺めておしまい。
項目 | 単位 | 前々回 | 前回 | 今回 | 52週平均 or 追加情報 |
---|---|---|---|---|---|
ドル円 | JPY | 143.9140 | 144.4430 | 147.3820 | 139.5780 – 158.8570 |
ビットコイン | USD | 107,815.18 | 108,101.90 | 117,831.01 | 49,121.24 – 118,856.48 |
S&P500 Index | USD | 6,198.01 | 6,279.35 | 6,259.75 | 4,835.04 – 6,290.22 |
FTSE 100 Index | GBP | 8,805.03 | 8,822.91 | 8,941.12 | 7,544.83 – 8,984.14 |
DAX Index | EUR | 23,763.60 | 23,787.45 | 24,255.31 | 17,024.82 – 24,639.10 |
NIFTY 50 Index | INR | 25,453.40 | 25,461.00 | 25,149.85 | 21,743.65 – 26,277.35 |
TOPIX Index | JPY | 2,826.04 | 2,827.95 | 2,823.24 | 2,206.73 – 2,946.60 |
iShares Semiconductor ETF | USD | 237.62 | 243.34 | 246.17 | 148.31 – 263.63 |
SPDR Gold Shares | USD | 307.55 | 307.14 | 309.14 | 217.52 – 317.63 |
SPDR Portfolio Long Term Treasury ETF | USD | 26.51 | 26.22 | 25.88 | 25.17 – 29.95 |
CBOE Volatility Index | - | 16.80 | 17.48 | 16.40 | 10.62 – 65.73 |
Fear & Greed Index | - | 61 | 78 | 75 | 超恐怖0-25 /恐怖25-45 貪欲55-75 /超貪欲75-100 |
グローバル3倍3分法F | JPY | 14,702 | 14,687 | 14,661 | 8,559 – 16,295(設定来) |
グローバル5.5倍バランスF | JPY | 8,991 | 8,969 | 8,897 | 5,485 – 15,447(設定来) |
Tracersグローバル2倍株 | JPY | 13,924 | 14,228 | 14,377 | 6,624 – 14,377(設定来) |
しれっとTracers グローバル2倍株が設定来高値を更新した週末、ビットコインも52週高値を更新していて。
気になって情報を漁った感じ、米国の動向に影響を受けている説が広まっている感じ。(当たり障りなさすぎだろ説。)
関税戦争、減税法案によるインフレ懸念、とりわけ止まらないドルの価値低下。異なるアセットに資金を入れておきたい思惑と、色々かみ合っていそうではある。あるけれど。んー。
商品には客の質というものがあって。
暗号資産は客の質が悪いから、まだアセットとしての特性を持つに至ってない気もする。
株式とは異なる値動きを持つアセット呼びしたい有識者が順番待ちしているのは存じ上げておりますが。
うん。
ドル円はジャパン国与党が選挙で身動きできない中、ズラによる書簡砲が発射され「植田ぴーんち、おおーっとぉ、これでは日銀利上げできないぞー」みたいな観測で「じゃー、円売れば儲かりマスヨネマスヨネー」の流れだそうな。
ほんと?
むしろ「植田ちゃーんす」で嬉々として利上げしてきても驚かないけれど。
むー。
株式は欧州のみ上。半導体はまだ強く、ゴールドも上。金利急上昇で米長期国債は下落。VIXはもう一段階落ちて来て、Fear&Greed Indexは超貪欲で踏みとどまる。
欲望渦巻くサマーパーティー会場。
主役を務めるはズラ関税か、AI技術か。虎視眈々と地位固め企むアルトコインか。
・・・。
おつかれさまでした。