逆襲の三女 Tracers グローバル2倍株(月報)2025年06月。

おしまいふぁんず

そいえばセゾンポケットがサービスを終了されるそうで案内が届いていた。

ざっくりセゾンポケットってなんやねんというと、当時取り扱い金融機関の少なかったセゾン投信さんの投資信託や、株、ETFの取り引きが小口で出来るサービスで。

本家のセゾン投信さんとは異なり、月々1,000円から積立てが出来て。かつ、オンラインでプラン変更ができ、ポイントも貰えるという文章にすると当たり前っぽい(でもセゾン投信ではその当たり前が出来なかった)ことが売りでもあった。

昨今はマネックス証券さんをはじめ、みずほ銀行さんでさえも、セゾン投信さんの投資信託の取り扱いを開始したこともあり、長所が薄れてきていた気もしていた。更にお家騒動で会長がクビになった後、セゾン投信さん本家もオンラインでのプラン変更に対応したこともあり。

うん。

そんなタイミングかなって。

ざーっと情報を読む感じでは、投資信託とNISA口座はセゾン投信さんに移管される感じで、その他の株やETFなどは出庫するか売却してねーという感じ?

ちょっと気になったのはセゾンポケットの運用を行っている株式会社スマートプラス。フィンテック系のサービスを多く展開している会社さんで、直近だと株取引のSTREAMというサービスを畳んでいた。

・・・。

記憶では・・。

あとあれ、楽天証券さんの「相場がやばくなったら自動でETFを売却するだけサービス」こと、楽天ETFラップも、確か株式会社スマートプラスが絡んでる。

こちらはまだサービス続いてるみたい。人気あるのかな?

確かNASDAQ100とS&P500と米国高配当(VYMだったかな?)の3コースを選んで、ETFのリターンと「やべー時にETFを売却して危機をやり過ごす」ことで収益を上げる仕組みで。

当時はカモねぎ一本釣りみたいな清々しいまでの畜生ビジネスだなぁ・・と感心した記憶。

今見てきたらプランがリニューアルされてて。NASDAQ100とS&P500はポートフォリオの50%までレバレッジETFを使えるよう仕組みが強化されてた。

ロジックは3段階かな?通常時はレバレッジなし等倍ETFで運用。強気シグナルが出ると最大50%までレバレッジETFを投入(等倍ETF50%+2倍ETF50%=150%相当)し、弱気シグナルが出ると25%から100%のポートフォリオをキャッシュ化するというもの。

なるほど。ちょっと面白味が出てきた。

んー?

でもそれって、スイッチ切り替え担当が居眠りしてると言われ続けたアレ。

SOMPOスイッチNASDAQ100レバレッジ2.5倍では?

SOMPOスイッチNASDAQ100レバレッジ2.5倍

上記のスクリーンショット画像は、マネックス証券ホームページの画面をキャプチャしたものです。

シグナルマン運用は中々に難しい相場も、ご健在で何より。

・・・。

今回は、Tracers グローバル2倍株の月報(マンスリーレポート)2025年6月のお話。

Be careful

この記事で書かれている内容はトワナナさんの感想です。間違いがないよう注意を払っておりますが、それでも事実と異なる内容が含まれているかも知れません。また、特定の商品をお勧めする意図などはありません。(詳しくは、免責事項とPrivacyPolicyを参照下さい。)

「そうなんだー」くらいの肩の力を抜いた状態で、たのしんでいただければ幸いです。

Basic information

基本情報を簡単に。

Tracers グローバル2倍株ってなあに?

運用会社が独自に組んだ世界分散型株式ポートフォリオを使い、純資産総額の2倍相当額で運用を行う非インデックス・ファンド。

株価指数にレバレッジをかけるといったリスクに重点を置いた設計ではなく、先物と現物を組み合わせた主に株価指数でポートフォリオを構築する。

投資対象は「市場規模や流動性、取引規制等の投資環境を考慮し、運用会社が投資可能と判断した国」が選ばれる。また、各国への投資比率は株式市場の市場規模を考慮して決定されるが、1ヵ国へのポートフォリオ内の投資比率は純資産額比で100%程度を上限とする。

ここより下で掲載しているスクリーンショット画像は、松井証券ホームページの画面をキャプチャしたものです。

本スクリーンショットは、2025年7月1日に撮影したものです。

基準価格情報

これはTracers グローバル2倍株の基本情報。

基本リスク指標

こっちはTracers グローバル2倍株の基本リスク指標。

Composition ratio

次はTracers グローバル2倍株のマンスリーレポートからポートフォリオ内の資産比を見る。

ここでの数値は日興アセットマネジメント社、Tracers グローバル2倍株の5月30日付けマンスリーレポートを参考にしています。

投資対象種類25年
3月
25年
4月
25年
5月
米国大型先物65.863.863.8
新興国先物34.632.932.9
米国全体ETF27.829.628.3
欧州先物26.126.026.4
日本ETF17.214.415.3
英国先物11.810.410.9
カナダ先物9.79.99.3
米国小型ETF7.26.96.5
豪州先物4.44.44.2
合計204.6198.3197.6
Tracers グローバル2倍株の投資先比率(単位はパーセント)

これはファンドの投資先比率。

米国株式は米国株先物ミニ(S&P500)とVANGUARD TOTAL STOCK MKT-ETFとVANGUARD RUSSELL2000-ETFの3つ、新興国株式は新興国株先物ミニ(MSCI EM)、欧州株式は欧州株先物(ユーロ・ストックス50)、日本株式は上場インデックス(TOPIX)、英国株式は英国株先物(FT 100)、カナダ株式はカナダ株先物(S&Pトロント60)、オーストラリア株式はオーストラリア株先物(SPI200)が使用される。

25年
3月
25年
4月
25年
5月
世界株式ETF52.350.850.1
世界株式先物152.4147.4147.5
世界株式合計204.7198.2197.6
現金その他47.749.249.9
Tracers グローバル2倍株の資産構成比率(単位はパーセント)

これはファンドの資産構成比率。

投資には株価指数先物、ETFの他に現物株式へ投資することもある。

先進国の先物取引では、為替変動の影響がないものを中心に投資対象とする。為替の影響を受ける先進国の評価損益・外貨建て証拠金(米ドル買い)に対し、新興国の先物取引における(米ドル売り)で為替の影響を相殺させている。そのため実質的に為替の影響を受けるのは、主に新興国の先物取引部分になるよう運用されるみたい。

グラフにするとこんな感じ。(描画にはJavaScriptを使うため、見れない方は念で感じ取って下さい。)

現状、1ヵ国へのポートフォリオ内の投資比率は純資産額比で100%程度を上限とする」ルールにより、時価総額加重をベースとするインデックスに比べポートフォリオ内の米国比率が低く、代わりに他の地域への比率が高くなっている。これに加え、部分為替ヘッジの影響もあり、時価総額をベースとするインデックスとは異なる挙動になっている。

Factors behind price fluctuations

次はTracers グローバル2倍株のポートフォリオ内の資産がどのように基準価格へ影響したのかを指数観点で眺める。

ここでの数値はTracers グローバル2倍株が採用している指数の数値を独自にまとめたものです。(公式から出ている数字ではありません。)

指数24年
6月
24年
7月
24年
8月
24年
9月
24年
10月
24年
11月
24年
12月
25年
1月
25年
2月
25年
3月
25年
4月
25年
5月
S&P5005460.485522.305648.405762.485705.456032.385881.636040.535954.505611.855569.065911.69
CRSP US
Total Market
3886.053954.164034.434112.414078.664343.704207.554334.814247.243991.973962.224207.96
RUSSELL
2000
2047.692254.482217.632229.972196.652434.772230.162287.692163.072011.911964.122066.29
EURO
STOXX50
4894.024872.944957.985000.454827.634804.404869.285286.875463.545248.395160.225366.59
FTSE1008164.128367.988376.638236.958110.108287.308173.028673.968809.748582.818494.858772.38
S&P TSX601591.151380.951401.131438.821445.191538.751482.301540.761532.181496.681494.571568.29
S&P ASX2007767.508092.308091.908269.808160.008436.208159.108532.308172.407843.408126.208434.70
TOPIX2809.632794.262712.632645.942695.512680.712784.922788.662682.092658.732667.292801.57
MSCI EM2843.532853.982901.013095.952962.102855.952853.332904.902919.512939.102978.613106.88
Tracers グローバル2倍株の採用指数の月末時点の数値一覧

マンスリーレポートには騰落要因がわかるような情報がなかったので、仕方なくチマチマと各指数の数字を月末ベースでまとめてみたものの。

お試し期間中なので当月分のみ色分け。(数字の下が赤い線なら前月から上、青い線なら前月から下。ファンドとの比較観点ではETFや先物等、投資手段への考慮をしていないため参考程度に。)

今回は全地域上。お祭り状態。

Check out the score you’re interested in

締めはTracers グローバル2倍株を取り巻く世界の数値。執筆時点の気になる基準価格を眺めておしまい。

項目単位前々回前回今回52週平均 or 追加情報
ドル円JPY147.3820148.7490147.6220139.5780 – 158.8570
ビットコインUSD117,831.01118,313.42117,388.1949,121.24 – 123,091.61
S&P500 IndexUSD6,259.756,296.796,388.644,835.04 – 6,395.82
FTSE 100 IndexGBP8,941.128,992.129,120.317,544.83 – 9,145.02
DAX IndexEUR24,255.3124,289.5124,217.5017,024.82 – 24,639.10
NIFTY 50 IndexINR25,149.8524,968.4024,837.0021,743.65 – 26,277.35
TOPIX IndexJPY2,823.242,834.482,951.862,206.73 – 2,986.63
iShares
Semiconductor ETF
USD246.17246.73241.54148.31 – 250.19
SPDR Gold SharesUSD309.14308.39307.40219.05 – 317.63
SPDR Portfolio Long
Term Treasury ETF
USD25.8825.7726.0925.17 – 29.95
CBOE Volatility Index16.4016.4114.9312.70 – 65.73
Fear & Greed Index757574超恐怖0-25 /恐怖25-45
貪欲55-75 /超貪欲75-100
グローバル3倍3分法FJPY14,66114,76014,9348,559 – 16,295(設定来)
グローバル5.5倍バランスFJPY8,8978,8498,9725,485 – 15,447(設定来)
Tracersグローバル2倍株JPY14,37714,53414,7486,624 – 14,758(設定来)
気になる価格および指数のリスト(2025年7月26日付け)

直近で大きなニュースとしては、お米の国民的にズラ関税の交渉結果?が気にはなって。

色々ニュースは出ているものの、大きな点としては「合意文章」を作っていない口約束レベルの交渉結果であるという点。担当の赤沢大臣も、法的拘束力のある文書を作るつもりは無い旨をコメントしているので、ほぼ確信犯ではあるのかな。

ううーん。

これなんだろうと考えると。

ズラとしては、8月1日の期日までに交渉成立の実績が欲しい。妥協してTACO(Trump Always Chickens Out)言われたくない。

ゲルとしては、参議院選挙自民党大敗の責任問題を薄め、かつ関税交渉を成し遂げたとの実績が欲しい。

そのあたりの思惑で合致した結果なのかなぁ・・とか。

ぶっちゃけ、数週間中には辞任する国の代表と、今後の重要な契約なんてするわけがない。その観点で現政権が参議院選挙惨敗の結果が出た後に交渉が成立という違和感は大きくて。

ただ、参議院選挙の結果が海外で何と報じられているのかに目を向けると、日本で排外的な政党が躍進と報道がされていて。

それらのワードは単純に「今後、関税交渉における難航が予想されそう」なワードでもあって。

強く出れるタイミングで、強く出れない相手に「正式ではないが上から条件をふっかける」選択肢を考えたのかなって。(対外的にも、こういう選択肢もあるから交渉に応じろ的なメッセージも含めて。)

後日、ズラ側の財務長官が「四半期ごとに約束が守られているかをチェックする。約束が守られていなければ今回の交渉結果を反故にする。」と発言したのも、仕組まれていたと考えるのが順当で。

ズラ側の方が上手だった感じに見える。

・・・。

ただ、こじんの感想としてついでに想像するのは。

ズラは頼ってくるひとには甘い兄貴肌なので、交渉担当の赤沢大臣に温情をかけたのかなとも。

ゲルとは交渉しないけれど、足しげに通い、頭を下げてくる相手を無下にはしなかったのかなって。日本側の政権が交代となれば、交渉担当が変わることも十分考えられただろうから。

で。

とはいえ、国家間の利益奪い合いなので、ズラ側の財務長官は「いいはなし」ではなく「国家間の取引」としての釘を刺して来たと。ズラ側の財務長官は元々金融畑の偉い方なので、人情話では契約をしないはず。

とりあえず今出ているニュースだとそんな感じなのかなーとか。ぼんやり。

・・・。

株はジャーマンとカレーが下。

確か日本に続いて欧州もズラ関税15%で落ち着くのでは?との思惑で盛り上がっていたものの、ズラが成立50対50発言してたりで雲行きは怪しくなっている。(日本の交渉結果も内訳が出始めてアレー?これ違わない?ムーブ。)

ゴールドと半導体は下。米長期国債はやや上気運も、再びの金利上昇を警戒する動き。

VIXはさらに下落、Fear&Greed Indexは貪欲に落ちるも、まだまだ加熱感は高く。

暗号資産とゴールドの利確が進んでいる中で迎える、ズラ関税延長期限の8月1日。

・・・。

おつかれさまでした。

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