逆襲の三女 Tracers グローバル2倍株(月報)2025年08月。

おしまいふぁんず

記事の中で書くことの多くなってきた名称、アモーヴァ・アセットマネジメント。記事でとりあげるファンドを運用する会社の名称。

先日まで、日興アセットマネジメントという社名だった会社。

ネット上で社名変更の理由を検索すれば、海外へのビジネス展開と成長を目的とした一環での名称変更とのお話で。

えー、ほんとにー?と、素直に受け取れないひねくれ者は情報を漁ることに。

漁る過程で気付いたのが(公式サイトでもデカデカとロゴがあり気が付かない方が難しい)アモーヴァ・アセットマネジメントは、三井住友トラスト・ホールディングスの連結子会社であること。

三井住友トラスト・ホールディングスは他に、三井住友トラスト・アセットマネジメントという三井住友トラストグループの投資顧問・運用会社も傘下に収めている。

両者の違いは生い立ちの違い、が、大体の理由かな。

Wikipediaを眺めていると、アモーヴァ・アセットマネジメントが海外展開に強みを持っているのは確かのようで。2011年に一度東証へ上場しようとして中止していたことなど、過去の経歴に気になる点もいくつか。

ただ、企業買収の流れを追っていくと、日興を名乗る理由はもうなかったのかなとも。

どこかで社名変更のタイミングを見計らっていて、たまたま今、その時期だったのかなって。

あと、現在の代表取締役の方が英国の方で、女性の方なのかな?ちょっと古いネット記事では国内で活躍されるシングルマザーとしてインタビューを受けていた。

もちろん公式でも今回の社名変更に関して記事をあげられていて。

その記事の中に、この一文があった。

社長が語る・アモーヴァ・アセットより

当社は“どこにも似ていない”、イノベーティブで前向きなマインドを持った「日本が本社のグローバルな運用会社」です。(出典アモーヴァ・アセットマネジメント公式サイト)

記事の中では「グローバル」の定義に関しても話されていて。

それは日本人向けに海外の投資を提供するといった限定的な意味ではなく、世界中のお客さんに向けたユニークで先進的なアイディアを日本から海外へ、海外から日本へ展開するという意味。的なコメントをされていて。

少しだけ、今回の社名変更と会社が目指したい方向が垣間見えた気がした。

(公式動画の「変わるんじゃない。動くんだ。」は身内ノリでまったく意味が通じないけれど。)

・・・。

今回は、Tracers グローバル2倍株の月報(マンスリーレポート)2025年8月のお話。

Be careful

この記事で書かれている内容はトワナナさんの感想です。間違いがないよう注意を払っておりますが、それでも事実と異なる内容が含まれているかも知れません。また、特定の商品をお勧めする意図などはありません。(詳しくは、免責事項とPrivacyPolicyを参照下さい。)

「そうなんだー」くらいの肩の力を抜いた状態で、たのしんでいただければ幸いです。

Basic information

基本情報を簡単に。

Tracers グローバル2倍株ってなあに?

運用会社が独自に組んだ世界分散型株式ポートフォリオを使い、純資産総額の2倍相当額で運用を行う非インデックス・ファンド。

株価指数にレバレッジをかけるといったリスクに重点を置いた設計ではなく、先物と現物を組み合わせた主に株価指数でポートフォリオを構築する。

投資対象は「市場規模や流動性、取引規制等の投資環境を考慮し、運用会社が投資可能と判断した国」が選ばれる。また、各国への投資比率は株式市場の市場規模を考慮して決定されるが、1ヵ国へのポートフォリオ内の投資比率は純資産額比で100%程度を上限とする。

ここより下で掲載しているスクリーンショット画像は、松井証券ホームページの画面をキャプチャしたものです。

本スクリーンショットは、2025年9月1日に撮影したものです。

基準価格情報

これはTracers グローバル2倍株の基本情報。

基本リスク指標

こっちはTracers グローバル2倍株の基本リスク指標。

Composition ratio

次はTracers グローバル2倍株のマンスリーレポートからポートフォリオ内の資産比を見る。

ここでの数値はアモーヴァ・アセットマネジメント社、Tracers グローバル2倍株の7月31日付けマンスリーレポートを参考にしています。

投資対象種類25年
3月
25年
4月
25年
5月
25年
6月
25年
7月
米国大型先物65.863.863.864.464.6
新興国先物34.632.932.934.034.1
米国全体ETF27.829.628.328.428.5
欧州先物26.126.026.425.925.6
日本ETF17.214.415.314.915.6
英国先物11.810.410.910.710.5
カナダ先物9.79.99.39.19.1
米国小型ETF7.26.96.56.56.5
豪州先物4.44.44.24.14.0
合計204.6198.3197.6198.0198.5
Tracers グローバル2倍株の投資先比率(単位はパーセント)

これはファンドの投資先比率。

米国株式は米国株先物ミニ(S&P500)とVANGUARD TOTAL STOCK MKT-ETFとVANGUARD RUSSELL2000-ETFの3つ、新興国株式は新興国株先物ミニ(MSCI EM)、欧州株式は欧州株先物(ユーロ・ストックス50)、日本株式は上場インデックス(TOPIX)、英国株式は英国株先物(FT 100)、カナダ株式はカナダ株先物(S&Pトロント60)、オーストラリア株式はオーストラリア株先物(SPI200)が使用される。

25年
3月
25年
4月
25年
5月
25年
6月
25年
7月
世界株式ETF52.350.850.149.850.6
世界株式先物152.4147.4147.5148.2147.9
世界株式合計204.7198.2197.6197.9198.5
現金その他47.749.249.950.249.4
Tracers グローバル2倍株の資産構成比率(単位はパーセント)

これはファンドの資産構成比率。

投資には株価指数先物、ETFの他に現物株式へ投資することもある。

先進国の先物取引では、為替変動の影響がないものを中心に投資対象とする。為替の影響を受ける先進国の評価損益・外貨建て証拠金(米ドル買い)に対し、新興国の先物取引における(米ドル売り)で為替の影響を相殺させている。そのため実質的に為替の影響を受けるのは、主に新興国の先物取引部分になるよう運用されるみたい。

グラフにするとこんな感じ。(描画にはJavaScriptを使うため、見れない方は念で感じ取って下さい。)

現状、1ヵ国へのポートフォリオ内の投資比率は純資産額比で100%程度を上限とする」ルールにより、時価総額加重をベースとするインデックスに比べポートフォリオ内の米国比率が低く、代わりに他の地域への比率が高くなっている。これに加え、部分為替ヘッジの影響もあり、時価総額加重をベースとするインデックスとは異なる挙動になっている。

Factors behind price fluctuations

次はTracers グローバル2倍株のポートフォリオ内の資産がどのように基準価格へ影響したのかを指数観点で眺める。

ここでの数値はTracers グローバル2倍株が採用している指数の数値を独自にまとめたものです。(公式から出ている数字ではありません。)

指数24年
8月
24年
9月
24年
10月
24年
11月
24年
12月
25年
1月
25年
2月
25年
3月
25年
4月
25年
5月
25年
6月
25年
7月
年益
(%)
S&P5005648
.40
5762
.48
5705
.45
6032
.38
5881
.63
6040
.53
5954
.50
5611
.85
5569
.06
5911
.69
6204
.95
6339
.39
12.23
CRSP US
Total Market
4034
.43
4112
.41
4078
.66
4343
.70
4207
.55
4334
.81
4247
.24
3991
.97
3962
.22
4207
.96
4416
.34
4514
.12
11.88
RUSSELL
2000
2217
.63
2229
.97
2196
.65
2434
.77
2230
.16
2287
.69
2163
.07
2011
.91
1964
.12
2066
.29
2175
.04
2211
.65

0.27
EURO
STOXX50
4957
.98
5000
.45
4827
.63
4804
.40
4869
.28
5286
.87
5463
.54
5248
.39
5160
.22
5366
.59
5303
.24
5319
.92
7.30
FTSE1008376
.63
8236
.95
8110
.10
8287
.30
8173
.02
8673
.96
8809
.74
8582
.81
8494
.85
8772
.38
8760
.96
9132
.81
9.02
S&P TSX601401
.13
1438
.82
1445
.19
1538
.75
1482
.30
1540
.76
1532
.18
1496
.68
1494
.57
1568
.29
1598
.53
1620
.53
15.65
S&P ASX2008091
.90
8269
.80
8160
.00
8436
.20
8159
.10
8532
.30
8172
.40
7843
.40
8126
.20
8434
.70
8542
.30
8742
.80
8.04
TOPIX2712
.63
2645
.94
2695
.51
2680
.71
2784
.92
2788
.66
2682
.09
2658
.73
2667
.29
2801
.57
2852
.84
2943
.07
8.49
MSCI EM2901
.01
3095
.95
2962
.10
2855
.95
2853
.33
2904
.90
2919
.51
2939
.10
2978
.61
3106
.88
3297
.60
3364
.07
15.96
Tracers グローバル2倍株の採用指数の月末時点の数値一覧

マンスリーレポートには騰落要因がわかるような情報がなかったので、仕方なくチマチマと各指数の数字を月末ベースでまとめてみたものの。

表の手直しと合わせ、お試しで年のリターンを「年益」の項目に追加。(ファンドとの比較観点ではETFや先物等、投資手段への考慮をしておらず、11ヵ月前の月末との比較のため参考程度に。)

とりあえず年益の項目を眺めてみると。

ほほう。

新興国とカナダが2トップ。もりもり上がっているイメージのあった欧州は、日本よりちょっと下。一方米国は、RUSSEL2000のみ下。つまり大型しか上がっていなかった説?

Check out the score you’re interested in

締めはTracers グローバル2倍株を取り巻く世界の数値。執筆時点の気になる基準価格を眺めておしまい。

項目単位前々回前回今回52週平均 or 追加情報
ドル円JPY147.6450148.1380149.4540139.8920 – 158.8570
ビットコインUSD115,934.12113,140.89109,677.3558,895.21 – 124,457.12
S&P500 IndexUSD6,584.296,664.366,643.704,835.04 – 6,699.52
FTSE 100 IndexGBP9,283.299,216.679,284.837,544.83 – 9,357.51
DAX IndexEUR23,698.1523,639.4123,739.4718,489.91 – 24,639.10
NIFTY 50 IndexINR25,114.0025,290.8524,654.7021,743.65 – 25,669.35
TOPIX IndexJPY3,160.493,163.933,187.022,243.21 – 3,205.63
iShares
Semiconductor ETF
USD255.64265.86268.83148.31 – 272.13
SPDR Gold SharesUSD335.42339.18346.74236.13 – 348.75
SPDR Portfolio Long
Term Treasury ETF
USD27.1026.8726.8125.17 – 29.39
CBOE Volatility Index14.7615.4515.2912.70 – 60.13
Fear & Greed Index546253超恐怖0-25 /恐怖25-45
貪欲55-75 /超貪欲75-100
グローバル3倍3分法FJPY15,90915,89715,8038,559 – 16,295(設定来)
グローバル5.5倍バランスFJPY9,8579,7489,6145,485 – 15,447(設定来)
Tracersグローバル2倍株JPY15,80616,05615,9886,624 – 16,154(設定来)
気になる価格および指数のリスト(2025年9月27日付け)

Tracers グローバル2倍株はまたも最高値を更新するも、やや調整気味?

んー。

ここの所のニュースというと。

イスラエルによる攻撃が続くパレスチナの国家承認の話題。これ、日本は承認してない側に位置していて。G7だと米国、ドイツ、イタリア、日本が承認してない側。カナダ、英国、フランスは承認した側。

世界でも150カ国が承認を表明しているそうで。

それぞれの方針の違いは、イスラエルとの関係とか、国家間の都合があるのだとは想像できて。

イスラエルの軍事行動を止めよう、虐殺を止めよう、その方策であるとは理解できるのだけれど。ううーん。

荒れそうな話題なので感想はおいていて。とりあえず国連は仕事しろ、無駄飯食らいドモ。

・・・。

一方、国内では小泉さんちの息子さんが次期総裁選で勝利するため、党員にネット工作を呼び掛けていたとバレて話題になっていたり。(だからどんだけ移民党に期待してるのよ、これまで散々コケにされ続け、搾取され続けて。)

どうしようもありません。

ネット工作といえば、MSI(MicroStar International)だっけ。国内だとPC基板メーカーとして名前が知られる台湾の会社さん。

MSI社製品を支持する形のユーザーレビューを装ったスパムコメントが、海外掲示板Redditに大量に流入しているとモデレータの方が報告をあげた。とのニュースが流れていて。

このスパム、同じフレーズや文章がたびたび利用されており、AIを使っているのではないかとの疑惑もあり。モデレータサイドからの問い合わせにMSIは回答をしていないそう。

うーん。

真相は置いておいて、スパムであることは信ぴょう性が高いそうで。この手のことにAIを使う場合、利用者がそれをどのように見わけられるのかの問題とか。AIの悪意ある利用をどのように規制すればよいのかといった議論とか。

昨今では、SNSへの投稿などでもAIを使った虚偽情報が多く観測されているとセキュリティ会社が警告されていて。(特に中国とかロシアとかやりたい放題だそうな。)

トワナナさんたちは映画やドラマの中で、AIによる反乱や暴走が引き起こす悲劇を見て来ていて。

それらは作り物の世界だったから、そこに至るまでに防がないとダメだよねって。何となく現実はそんなことにはならないかなーって思っていて。

けれど、実際にAIという技術が広まり始めた世界はというと。

権利の保護や規制、ルールなどは足枷と拒絶し、技術進歩こそが最も優先されるべきという声が高らかに叫ばれ、制限のない形で利用が広がり続け。

企業は「それ」が人目に付かないよう知恵と工夫を凝らし、着々と世界を入れ替えていく。

あー。

人間って、やっぱり愚かな生き物なんだなぁ・・って。ぼんやり。

・・・。

株式は欧州とジャペーンが好調。米国はズラがトラックと家具、医薬品に関税をかけると発表したとか。はいはい、ぐれーとあげいん、あげいん。

米長期国債は下げ続け、半導体と特にゴールドが上昇つよつよ。

マーケットは警戒モードでも、株価は下げ渋る展開なのが底抜け時の惨状を予想させ。

あと、ドル円が円安に傾いている。米政府機関の閉鎖懸念とかが関係しているのかな?主要因はインフレ懸念の金利高(利下げ後退予想)のように見えるかも。

果たして来週も株高を追うチキンレースは継続するのか。

市場参加者の、俺だけ(私だけ)はうまく立ち振る舞える(という願望を源とする)華麗なステップをお楽しみくださいな。

いえー。

・・・。

おつかれさまでした。

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