逆襲の三女 Tracers グローバル2倍株(月報)2025年5月。

おしまいふぁんず

楽天証券さんで数字の記録を付けた後、何かおもしろげなネタは無いかなーってサイトを彷徨っていて。目に入った「S&P500 Pro」とかいうワード。

なんだっけ。

どこかでプロが付いていない方は「プロ」の反対だから「素人」でどーたらこーたらみたいな話題。いや、全然別件なのだけれど。

あ、S&P500 Proというのはティー・ロウ・プライス米国株式リサーチファンドの愛称のようで。形式上は投資信託みたい。

まだ運用を始めたばかりかな?6月13日と目論見書には書いてある。

ざーっと目を通した感じだと投資ユニバースにS&P500を使い、200から375銘柄ほどをピックアップしてポートフォリオを作るというもの。S&P500のポートフォリオとの特性値が同程度になるように調整を行い、原則月に1度は調整されるとも。

ふむふむ。

直近25年位だとパフォーマンスはよいみたい。

過去1年過去3年過去5年過去10年設定来
S&P500PRO40.721.924.116.810.0
S&P50039.420.823.316.29.1
超過リターン1.331.020.760.590.86
S&P500PROの期間別パフォーマンス(単位はパーセント)

運用開始が1999年で全ての年S&P500を上回ってきたと公式に書いてあるから、そこの数字とはあっているのかな。(2000年以降は〇ホでも株持ってれば儲かった期間だったけれども。)

特性値というのがS&P500に対するセクター間比率やリジェクトされた株式への追従ならば、大勝は出来なそうでも大負けもしないのは想像できる。

要するにインデックスから銘柄数を半分とかに絞ってポートフォリオを構築する方式。

で。こういったベースとなるインデックスからもう一回フィルタリングしてポートフォリオを組みファンドを構築するものを「エンハンスト・インデックス・ファンド」と呼ぶ。と。(目論見書にはインデックス外の銘柄も採用できると書いてある。)

素人さんが〇〇会社がイヤー、〇〇会社が入っていなければ買うのにー、みたいな。アレな投資行動を会議室で議論し商品に反映させている感じ?

ちょっと気になって公式サイトを検索してみたら、丁寧な日本語サイトが出てきた。

おお。

恐らく運用を開始したばかりなので値が入っていない箇所もあるのだけれど、ちゃんと全組み入れ銘柄一覧の項目もサイトにあった。

また時間を空けて覗きにこようかなって。

・・・。

今回は、Tracers グローバル2倍株の月報(マンスリーレポート)2025年5月のお話。

Be careful

この記事で書かれている内容はトワナナさんの感想です。間違いがないよう注意を払っておりますが、それでも事実と異なる内容が含まれているかも知れません。また、特定の商品をお勧めする意図などはありません。(詳しくは、免責事項とPrivacyPolicyを参照下さい。)

「そうなんだー」くらいの肩の力を抜いた状態で、たのしんでいただければ幸いです。

Composition ratio

まずはTracers グローバル2倍株のマンスリーレポートからポートフォリオ内の資産比を見ていく。

ファンドの説明に関しては公式さんに情報があるのでそちらにお任せ。(以前記事も書いてるし。)

ここでの数値は日興アセットマネジメント社、Tracers グローバル2倍株の4月30日付けマンスリーレポートを参考にしています。

投資対象種類25年
3月
25年
4月
米国大型先物65.863.8
新興国先物34.632.9
米国全体ETF27.829.6
欧州先物26.126.0
日本ETF17.214.4
英国先物11.810.4
カナダ先物9.79.9
米国小型ETF7.26.9
オーストラリア先物4.44.4
合計204.6198.3
Tracers グローバル2倍株の投資先比率(単位はパーセント)

これはファンドの投資先比率。

投資対象は「市場規模や流動性、取引規制等の投資環境を考慮し、運用会社が投資可能と判断した国」が選ばれる。また、各国への投資比率は株式市場の市場規模を考慮して決定されるが、1ヵ国へのポートフォリオ内の投資比率は純資産額比で100%程度を上限とする。

米国株式は米国株先物ミニ(S&P500)とVANGUARD TOTAL STOCK MKT-ETFとVANGUARD RUSSELL2000-ETFの3つ、新興国株式は新興国株先物ミニ(MSCI EM)、欧州株式は欧州株先物(ユーロ・ストックス50)、日本株式は上場インデックス(TOPIX)、英国株式は英国株先物(FT 100)、カナダ株式はカナダ株先物(S&Pトロント60)、オーストラリア株式はオーストラリア株先物(SPI200)が使用される。

ここから読み取れるのは、このファンドがインデックスファンドでも、株価指数に2倍の値動きをするファンドでもなく、運用会社が独自に組んだポートフォリオでデリバティブを積極的に使い世界分散型株式投資を行うファンドであるということ。

ほいでもって組成に目を向けると、S&P500とVTIとRUSSELL2000の3つ揃えてなにするの?とか。そんな疑問もあったりなかったり。

確かS&P500とRUSSELL2000を良さげな比率で組み合わせるとVTIっぽい組成になったような気がするので、たぶん、それを狙って組んでいる気がする。つまり米国株式は3つで全米株式にしたい意図で組んでいる。(全部をVTIで組むと予算的、為替ヘッジ問題がクリアできないのかなと想像。)

正解はわからんちだけれど。

25年
3月
25年
4月
世界株式ETF52.350.8
世界株式先物152.4147.4
世界株式合計204.7198.2
現金その他47.749.2
Tracers グローバル2倍株の資産構成比率(単位はパーセント)

これはファンドの資産構成比率。

投資には株価指数先物、ETFの他に現物株式へ投資することもあるそうな。

先進国の先物取引では、為替変動の影響がないものを中心に投資対象とする。為替の影響を受ける先進国の評価損益・外貨建て証拠金(米ドル買い)に対し、新興国の先物取引における(米ドル売り)で為替の影響を相殺させている。そのため実質的に為替の影響を受けるのは、主に新興国の先物取引部分になるよう運用されるみたい。

株式のみのポートフォリオの為、姉妹ファンドであるグローバル3倍3分法ファンドやグローバル5.5倍バランスファンドに比べシンプルな構造かと思いきや、意外と面倒なことをしている。

目論見書の属性区分、為替ヘッジの欄で「部分ヘッジ」と書かれている辺りがその原因。

上にも説明をまとめたけれど。つまりは先進国株式部分は為替ヘッジ相当の値動きになるよう内部で調整している。しかし新興国株式部分には効果がないため、為替の影響を受ける形になっている。

単純にポートフォリオ内の新興国株式先物の比率で計算すると、2025年4月時点ではポートフォリオ内の16.59%あたり(100%換算)が為替の影響を受けている形。

なのかも。

んー。

ETF全体が50.8%で、その内TOPIXが14.4%なので為替の影響を受けるのが36.4%。

現金その他の49.2%の中に新興国株式先物への証拠金が含まれているとして、米ドル売りで相殺できているのであればETFの36.4%は含んでいるはず。

49.2 - 36.4 = 12.8?

純資産の12.8%の中に先進国株式先物の証拠金+諸経費、あと新興国株式先物の証拠金もいくらかは含まれているのかな。

何となくは理解できるものの、うーん。

文面通りに受け取ると、株式市場における新興国株式の規模が大きくなった場合、為替の影響が大きいファンドになるの?

・・・。

プラスに捉えるなら先進国株式は為替リスクを抑えた安定運用、新興国株式は為替リスク込みで成長狙い。これほんとに要件定義に含めた仕様なのかなとか疑問もぷかぷか。

Factors behind price fluctuations

次はTracers グローバル2倍株のポートフォリオ内の資産がどのように基準価格へ影響したのかを指数観点で眺める。

ここでの数値はTracers グローバル2倍株が採用している指数の数値を独自にまとめたものです。(公式から出ている数字ではありません。)

指数24年
5月
24年
6月
24年
7月
24年
8月
24年
9月
24年
10月
24年
11月
24年
12月
25年
1月
25年
2月
25年
3月
25年
4月
S&P5005277.515460.485522.305648.405762.485705.456032.385881.636040.535954.505611.855569.06
CRSP US
Total Market
3772.383886.053954.164034.434112.414078.664343.704207.554334.814247.243991.973962.22
RUSSELL
2000
2070.132047.692254.482217.632229.972196.652434.772230.162287.692163.072011.911964.12
EURO
STOXX50
4983.674894.024872.944957.985000.454827.634804.404869.285286.875463.545248.395160.22
FTSE1008275.388164.128367.988376.638236.958110.108287.308173.028673.968809.748582.818494.85
S&P TSX601333.151591.151380.951401.131438.821445.191538.751482.301540.761532.181496.681494.57
S&P ASX2007701.707767.508092.308091.908269.808160.008436.208159.108532.308172.407843.408126.20
TOPIX2772.492809.632794.262712.632645.942695.512680.712784.922788.662682.092658.732667.29
MSCI EM2733.962843.532853.982901.013095.952962.102855.952853.332904.902919.512939.102978.61
Tracers グローバル2倍株の採用指数の月末時点の数値一覧

マンスリーレポートには騰落要因がわかるような情報がなかったので、仕方なくチマチマと各指数の数字を月末ベースでまとめてみたものの。

うーんと。

とりあえずお試しで当月分のみ色分けもしてみた。(数字の下が赤い線なら前月から上、青い線なら前月から下。ファンドとの比較観点ではETFや先物等、投資手段への考慮をしていないため参考程度に。)

およ?

オーストラリアと日本、新興国は上なのか・・。なんだろ。

Check out the score you’re interested in

締めはTracers グローバル2倍株を取り巻く世界の数値。執筆時点の気になる基準価格を眺めておしまい。

項目単位前々回前回今回52週平均 or 追加情報
ドル円JPY144.1690146.0540144.6150139.5780 – 161.9420
ビットコインUSD106,713.93102,684.55108,222.3949,121.24 – 111,970.17
S&P500 IndexUSD5,976.975,967.846,173.074,835.04 – 6,187.68
FTSE 100 IndexGBP8,850.638,774.658,798.917,544.83 – 8,908.82
DAX IndexEUR23,516.2323,350.5524,033.2217,024.82 – 24,479.42
NIFTY 50 IndexINR24,893.1525,112.4025,637.8021,743.65 – 26,277.35
TOPIX IndexJPY2,777.592,771.262,840.542,206.73 – 2,946.60
iShares
Semiconductor ETF
USD220.96225.11238.86148.31 – 267.24
SPDR Gold SharesUSD316.29310.13301.22214.49 – 317.63
SPDR Portfolio Long
Term Treasury ETF
USD26.0226.0726.3125.17 – 29.95
CBOE Volatility Index20.8220.6216.3210.62 – 65.73
Fear & Greed Index605565超恐怖0-25 /恐怖25-45
貪欲55-75 /超貪欲75-100
グローバル3倍3分法FJPY14,38214,37914,7148,559 – 16,295(設定来)
グローバル5.5倍バランスFJPY8,8068,6158,9135,485 – 15,447(設定来)
Tracersグローバル2倍株JPY13,50913,15013,7966,624 – 14,158(設定来)
気になる価格および指数のリスト(2025年6月29日付け)

んー。

ばたばたしてて何があったか思い出せない。記憶を辿って調べてみると、丁度1週間前くらいにイランとイスラエルの停戦合意があったのかな?ズラがうっきうきでSNSにアップしてた記憶。

最近だとイランの濃縮ウランは米国によるバンカバスターの攻撃前に移動してあって無傷でしたーみたいな情報も出ていたり。それに調子図いて米国を小ばかにしたコメントを出したら「頭にきたからオメーへのアメ(制裁解除)なしな」ってズラに返されてイラン涙目とか。

〇カしかいない中東劇場。

丁度その辺りの影響かな?ドル円は近頃のお住まい144円台に着席。先ほど数字を見たら143円台にまで落ちてた。ドル売られてるのか。

ビットコインはヘラりながらも上を目指し。気になったニュースとしては、ロビンフット社が欧州向けに米国株やETFを取引できるトークンの提供を開始したというニュース。

これ、なんだろうと思って公式におじゃましてきた感じ、デリバティブに似た仕組みなのかな。差金取引っぽく見える。ベースとなる株式やETFを追従するトークンを発行し、その権利を取引するといった形式?ちなみに分割や配当も出るらしい。

おもしろいネ。

規制当局をうまく説得できればムーブメントを作れそうにも。(いちおう規制には抵触しないというお話なのかな。)

・・・。

株式は全面浮かれ上昇中。ズラ関税延期折り込みのホルムズ海峡閉鎖回避でやっふー記念的な?はて。ちなみにジャパン国の皆様にはお手紙で関税交渉打ち切りが告げられるそうです。いえーい、〇シバみてるー?

ゴールドは下、半導体と米長期国債は上。

うーん。

VIXは下、Fear&Greed Indexは再度上昇。

2025年後半戦、フラグブレイカーによる灼熱のサマーラリー開幕。

・・・。

おつかれさまでした。

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