アクティブGDP分散、グローバル経済コア。

きになる・しらべる

これ、全然気づいていなくて何でだろうと調べていたところ。2018年作成の公式PVにそのヒントらしきものが映っていた。

どうも設定当初の信託報酬は純資産総額に対して年率0.935%、信託財産留保額が基準価格に対して0.1%で設定されていた。

はむはむ。なるほど。

いわゆる強気価格の割高ファンドとしてフィルタから外れていた模様。

今は信託財産留保額はそのまま、信託報酬が純資産総額に対して年率0.605%に変更になっていた。

あれかな?同社運用の世界経済インデックスファンドの値下げのタイミングに合わせてこちらも価格改定されていたのかなって。

それでもお高めの信託報酬のこのファンド。どのへんに魅力があるの?というのが今回の本題。

実はこのファンド、国内では数少ないゴールドにも分散投資を行うバランスファンドで。おまけに世界経済インデックスファンドと同じく、GDP準拠による投資地域比率を決定するファンドだったりする。

おおー!調べないとダメじゃないかーってことで。

・・・。

今回は、GDP準拠にこだわる三井住友トラスト・アセットマネジメントさんちのグローバル経済コアのことを調べる。えーっと、グローバルって名前が頭に付くと不安がよぎるのだけれど平気?ほんとに?青い人みたいに最初だけ威勢がよくて即落ち2コマになったりしない?みたいなお話。たぶん。

Memo

グローバル5.5倍バランスファンド(1年決算型)20240701
基準価額:8,036円 / 前日比(円)-98円 / 前日比(%)-1.2% / 純資産総額130.99億円

項目通貨ペア現在価格/
前回との差異
52週範囲
ドル円USD/JPY現在161.0460(JPY)
[↑] 1.279(0.800%)
前回159.7670(JPY)
[↑] 3.015(1.923%)
現137.3150 – 161.2410
前137.3150 – 159.9610
ビットコインBTC/USD現在62,860.33(USD)
[↓] 1,381.42(2.150%)
前回64,241.75(USD)
[↓] 5,226.84(7.524%)
現24,930.30 – 73,750.07
前24,930.30 – 73,750.07
イーサリアムETH/USD現在3,478.62(USD)
[↓] 13.15(0.376%)
前回3,491.77(USD)
[↓] 198.18(5.370%)
現1,523.24 – 4,092.28
前1,523.24 – 4,092.28
リップルXRP/USD現在0.480462(USD)
[↓] 0.005436(1.118%)
前回0.485898(USD)
[↓] 0.008248(1.669%)
現0.433634 – 0.887511
前0.433634 – 0.887511
ステラルーメンXLM/USD現在0.091829(USD)
[↑] 0.000629(0.689%)
前回0.091200(USD)
[↓] 0.006566(6.716%)
0.086216 – 0.183018
前0.088100 – 0.183018
為替と通貨の一覧

※為替はそこまでご利用が無いので、暗号通貨も混ぜています。価格の下のマーカーは1年前の価格に対しての状態を色分けしています。赤いマーカーは上昇、青いマーカーは下降になります。

項目指数現在値/
前回との差異
52週範囲
米国株式CRSP US Total
Market Index
現在3,886.05
[↑] 1.75(0.045%)
前回3,884.30
[↑] 75.84(1.991%)
現2,937.26 – 3,926.78
前2,937.26 – 3,910.30
S&P500S&P500 Index現在5,460.48
[↓] 4.14(0.075%)
前回5,464.62
[↑] 117.63(2.199%)
現4,103.78 – 5,523.64
前4,103.78 – 5,505.53
NASDAQNASDAQ
Composite Index
現在17,732.60
[↑] 43.24(0.244%)
前回17,689.36
[↑] 556.24(3.246%)
現12,543.86 – 18,035.00
前12,543.86 – 17,936.79
VIXCBOE
Volatility Index
現在13.05
[↓] 0.15(1.136%)
前回13.20
[↑] 0.98(8.019%)
現11.52 – 23.08
前11.52 – 23.08
英国株式FTSE 100 Index現在8,193.05
[↓] 44.67(0.542%)
前回8,237.72
[↓] 7.65(0.092%)
現7,215.76 – 8,474.41
前7,215.76 – 8,474.41
独国株式DAX Index現在18,294.56
[↑] 131.04(0.721%)
前回18,163.52
[↓] 393.75(2.121%)
現14,630.21 – 18,892.92
前14,630.21 – 18,892.92
印度株式NIFTY 50 Index現在24,141.95
[↑] 640.85(2.726%)
前回23,501.10
[↑] 210.95(0.905%)
現18,837.85 – 24,174.00
前18,837.85 – 23,667.10
日本株式TOPIX Index現在2,824.28
[↑] 99.59(3.655%)
前回2,724.69
[↓] 30.34(1.101%)
現2,196.95 – 2,838.67
前2,196.95 – 2,820.45
主要株価指数一覧

※ETFにするとマーケットプライスになるので、指数で扱えるものは指数でメモしています。52週範囲は約1年間の値幅の範囲を表します。1年間の範囲に対して現在の価格がどの位置にいるのかなどの確認に使えます。

項目ETF現在価格/
前回との差異
52週範囲
(USD)
先進国株式
(除く米国)
Vanguard
Developed Markets
Index Fund ETF
Ticker:VEA
現在49.42(USD)
[↑] 0.33(0.672%)
前回49.09(USD)
[↓] 1.46(2.888%)
現41.48 – 51.28
前41.48 – 51.28
新興国株式Vanguard
Emerging Markets
Stock Index Fund ETF
Ticker:VWO
現在43.76(USD)
[↓] 0.19(0.432%)
前回43.95(USD)
[↑] 0.73(1.689%)
現37.46 – 44.97
前37.46 – 44.97
米国短期国債SPDR Portfolio
Short Term
Treasury ETF
Ticker:SPTS
現在28.87(USD)
[ー] 0.00(0.000%)
前回28.87(USD)
[↑] 0.14(0.487%)
現28.58 – 29.18
前28.58 – 29.18
米国中期国債SPDR Portfolio
Intermediate Term
Treasury ETF
Ticker:SPTI
現在28.02(USD)
[↓] 0.09(0.320%)
前回28.11(USD)
[↑] 0.30(1.078%)
現27.01 – 28.72
前27.01 – 28.72
米国長期国債SPDR Portfolio
Long Term
Treasury ETF
Ticker:SPTL
現在27.22(USD)
[↓] 0.57(2.051%)
前回27.79(USD)
[↑] 0.69(2.546%)
現24.47 – 30.00
前24.47 – 30.21
米国半導体iShares
Semiconductor ETF
Ticker:SOXX
現在246.63(USD)
[↓] 3.15(1.261%)
前回249.78(USD)
[↑] 9.76(4.066%)
現144.40 – 260.65
前144.40 – 260.65
SPDR Gold Shares
Ticker:GLD
現在215.01(USD)
[↑] 0.23(0.107%)
前回214.78(USD)
[↑] 3.18(1.502%)
現168.30 – 225.66
前168.30 – 225.66
コモディティiShares S&P GSCI
Commodity-Indexed
Trust ETF
Ticker:GSG
現在22.15(USD)
[ー] 0.00(0.000%)
前回22.15(USD)
[↑] 0.62(2.879%)
19.41 – 23.08
前19.03 – 23.08
アセット別ETFの価格一覧

※こちらは情報の扱いが難しいため、数字の取り易いETFでメモしています。数字は手打ちになりますので、間違っていたらごめんなさい。参考程度に見て下さい

Be careful

この記事で書かれている内容はトワナナさんの感想です。間違いがないよう注意を払っておりますが、それでも事実と異なる内容が含まれているかも知れません。また、特定の商品をお勧めする意図などはありません。(詳しくは、免責事項とPrivacyPolicyを参照下さい。)

「そうなんだー」くらいの肩の力を抜いた状態で、たのしんでいただければ幸いです。

What is the Global Economic Core?

最近はレギュラー記事が重いので、軽めにサクサク。

上でも書いているけれど、グローバル経済コアは三井住友トラスト・アセットマネジメントさんが運用するファンドで。目論見書によるとこんな感じかな?

グローバル経済コアとは
  • 世界の幅広い資産に分散投資し、ファミリーファンド方式で運用を行う
    • 各マザーファンドは各投資対象市場の代表的なインデックスへの連動を目指す
    • ゴールドマザーファンドを除き、為替ヘッジは基本的に行わない
  • 世界経済全体の発展を享受する
    • 各マザーファンドの基本組み入れ比率は地域別のGDP総額の比率を参考に決定
    • 基本資産配分比率は以下のようになる
      • 株式(基本37.5%)変動幅35.0%から40.0%
        • 国内株式、外国株式、新興国株式(地域別GDP総額の比率を参考に決定)
      • 債券(基本37.5%)変更幅37.5%から40.0%
        • 国内債券、外国債券、新興国債券(地域別GDP総額の比率を参考に決定)
      • REIT(基本10.0%)
        • J-REIT(5%)、グローバルREIT(5%)
      • 金(基本15.0%)変動幅10.0%から20.0%
        • ゴールド為替ヘッジあり
    • 基本資産配分比率の変動幅の範囲内で市場動向に応じ資産配分比率を決定
    • 資産配分比率及びマザーファンドの基本組み入れ比率には一定の変動許容幅を設ける
    • 株式・債券の地域別構成比は原則年1回の見直しを行う
    • 基準価格の下落抑制を目的とし委託会社が必要と判断した場合、ゴールドの組み入れ比率を引き下げ、短期有価証券及び、短期金融商品で運用を行うことがある
  • 商品分類(型:追加型、地域:内外、資産:資産複合)
  • 属性区分(資産:その他、決算:年1回、地域:グローバル(日本を含む)、形態:ファミリーF、為替ヘッジ:部分ヘッジ)
  • 信託期間は無期限、信託報酬は純資産総額に対して年率0.605%、信託財産留保額は換金申込日の翌営業日の基準価格に対して0.1%

ふーむ。

これ、インデックスに連動を目指す資産でポートフォリオを組んだ、組み入れ資産比率が可変のバランスファンドという位置づけかな?(ファンズ・オブ・ファンズになっていないのは、恐らく自社内で各指数に連動を目指すファミリーファンドを保有しているので、それを使っている。)

可変とはいっても株式と債券は上下2.5%程度、ゴールドが比較的大きめでも上下に5%なので。そこまでドラスティックに動かそうとはしていないかなって。

どちらかというと、株式アセット内と債券アセット内の国内・外国・新興国の割り当て比率がGDPによって変化する部分の方が大きく作用する気がするかも。

(外国うんたらインデックスというのはたぶん、先進国(日本を除く)のことだと思う。あとで個別アセットの方を調べようと思うけれど、とりあえず今はそんなイメージで。)

基本資産配分比率が株式37.5%、債券が37.5%、REITが10%、ゴールドが15%と数字上はキレイにまとめているけれど・・。

・・・。

んー。

これ結構リスク取ってない?

REITとゴールドは結構なリスク資産なので、その枠が合計25%。つまり資産の4分の1というのは設計思想としてリターンを取りに行く明確な意思を持ったポートフォリオに見える。

目論見書には、価格下落抑制目的でゴールド資産の比率を減らして短期有価証券や短期金融商品に入れ替えることがあるよってサラっと書いているあたり、「やべーことになるかもー?」って自覚はある訳だし。

何故バランスファンドにゴールドが組み入れられるケースが少なかったかというと、コスト的な問題とその値動きの大きさだとどこかで聞いたことがある。

値動きを抑える意図を持ってポートフォリを組む都合、値動きが明確に大きなコモディティ等の資産を入れるリスクよりも、入れないリスクの方が低いという判断で。

昨今の「なんや知らんがスゲー価格高騰して有事に強いらしいから安心」とかいう間違った安全神話を築いているゴールド。

うーん。

ただポートフォリオを組んで、あくまで1つのアセットとして運用するのであれば有りかなぁ・・って感想で。単独で持つのは長期戦か、損益通算が出来る環境でのみ。

このファンドの場合、時が来たなら全体の20%分のゴールドを組み入れるとかいう〇チガイ設計だし。

・・・。

バランスファンドに平穏なんざ求めてないぜ!とかいう迂闊なひと御用達か・・。

ん?

どこぞのファンドと違いないだろって?

いえいえ、違いますよ。某グローバル5.5倍バランスファンドのゴールド組み入れ比率は4.5%で、株式対債券の比率は約1対4ですから。安全あんしん。持っててよかったグローバル5.5倍バランスファンド。(←ダウト。

Take a look at the monthly report

とはいえグローバル経済コアは2017年からかな?運用されているファンドなので。それなりに実績はありそうで。

直近のマンスリーを見てみる。

期間騰落率(%)
1ヵ月0.75
3ヵ月6.02
6ヵ月11.39
1年19.33
3年25.76
設定来56.34
グローバル経済コアの期間別騰落率(2024年5月31日付け)

これはファンドの期間別騰落率、運用開始が2017年11月だとすると。ざっくり6年半の運用期間になるので、設定来の数字を6.5で割ると年率8.66%という数字が出てくる。

バランスファンドとしては十分な成績。

むしろスーパー上位の方の成績だと思う。この数字を株式37.5%を基本配分比率として出しているのだとすると、資産の4分の1を占めるREITとゴールドにかかる役割の大きさが垣間見える。

ふむー。

マザーファンド騰落率(%)
国内株式インデックスMF1.14
外国株式インデックスMF2.37
新興国株式インデックスMF0.84
国内債券インデックスMF▲0.60
外国債券インデックスMF0.55
新興国債券インデックスMF1.04
J-REITインデックスMF▲3.45
グローバルREITインデックスMF1.65
ゴールドMF(為替ヘッジあり)▲0.29
グローバル経済コアのマザーファンド月間騰落率(2024年5月31日付け)

これはマザーファンド毎の月間騰落率。

これを見ると国内の債券とREIT、ゴールドも不調。

あと目に付くのは新興国の債券を持っているのか。今は国内や外国よりも高いパフォーマンスを出しているものの、これも結構なリスク資産。リスク取ってるなぁ・・。めちゃめちゃ攻撃的なポートフォリオ。

とはいえ、組み入れ比率次第でどうとでもなる気もするので。

えーっと。これか。

マザーファンド資産
構成比率
(%)
基本
組入比率
(%)
差異
(%)
基準価格
騰落貢献額
(円)
国内株式インデックスMF4.054.000.057
外国株式インデックスMF23.0122.001.0184
新興国株式インデックスMF14.8014.000.8019
国内債券インデックスMF2.714.00▲1.29▲7
外国債券インデックスMF21.3022.00▲0.7018
新興国債券インデックスMF13.6414.00▲0.3622
J-REITインデックスMF4.595.00▲0.41▲26
グローバルREITインデックスMF4.895.00▲0.1112
ゴールドMF(為替ヘッジあり)10.2610.000.26▲5
その他0.77▲8
合計100.00100.00117
グローバル経済コアのマザーファンド月間騰落率(2024年5月31日付け)

新興国盛ってるなー。

現在の組み入れ比率は株式40%、債券40%、REIT10%、ゴールド10%かな。あれ?ゴールドの比率低い?マンスリーのコメントにもゴールドを抑制した運用を継続する旨が書いてある。

んー。

ファンドマネージャーの観点でも、今のゴールドにはリスク要因が大きいと見えているのかな。

その分株式と債券の組み入れ比率を上げている感じ。これは時期的には良い結果を出していると読み解くべき?運要素もあるにしても、少なくとも運用結果はよさげ。

株式と債券内の地域別組み入れ比率は同じ・・?

この辺はGDPで決めているのだっけ。

ええと、株式と債券をそれぞれ100で換算し、組み入れ比率を求めると国内が10%、外国が55%、新興国が35%で組んでるのか。

企業の株式を時価総額加重で分類した場合とは差異が大きい。


比率
(%)
01米国41.43
02日本12.11
03中国5.01
04インド2.66
05台湾2.61
06フランス2.53
07英国2.34
08ケイマン島2.29
09ブラジル2.05
10メキシコ1.94
グローバル経済コアの組み入れ上位10ヵ国・地域(2024年5月31日付け)

これはファンド内の組み入れ上位10ヵ国・地域の一覧。

あれ?日本2位になっているんだ・・。

GDPだと4位に転落ってマスコミがはしゃいでいたけれど、組み入れ比率を計算した時期が古いのかな。

んー。

もしかしたらで。

三井住友トラスト・アセットマネジメントさんの世界経済インデックスファンドもそうなのだけれど。地域の比率をGDPで求めた後に、その後の投資先は時価総額加重のインデックスだったりするので、ズレたり・・は、しないか。

国内は1枠貰ってるんだよね。だからズレようがない。基本組み入れ比率と同比率になっているので、一時的に価格が上昇している訳でもないと。

うーん。

新興国は1枠なので、中国やインド、ブラジルあたりは組み入れ比率が企業の株式時価総額加重になっていそうだけれど。

とすると、残りはファンドマネージャーの裁量判断。国内の比率を上げることで利益が得られると考えているってことかな?(目論見書にもGDP総額の比率を「参考」に決定すると書かれている。)

株式と債券は為替ヘッジなしのインデックス運用だから。時期的に為替の影響を抑えるために国内への投資比率を増やすのは、費用を抑える効果もあり理に適っていると思う。

上が狙えそうな地合いでもあるし。

ふむー。

マザーファンドベンチマーク
国内株式インデックスMFTOPIX(東証株価指数)配当込み
外国株式インデックスMFMSCIコクサイ・インデックス
(配当込み、円換算ベース)
新興国株式インデックスMFMSCIエマージング・マーケット・インデックス
(配当込み、円換算ベース)
国内債券インデックスMFNOMURA-BP総合
外国債券インデックスMFFTSE世界国債インデックス
(除く日本、円ベース)
新興国債券インデックスMFJPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス
エマージング・マーケッツ・グローバル・
ディバーシファイド(円換算ベース)
J-REITインデックスMF東証REIT指数(配当込み)
グローバルREITインデックスMFS&P先進国REIT指数
(除く日本、配当込み、円ベース)
ゴールドMFLBMA金価格(円ヘッジベース)
グローバル経済コアのマザーファンドのベンチマーク(2024年5月31日付け)

これはマザーファンドのベンチマーク一覧。

んー。

あまり統一感はない感じかな。

東証、MSCI、NOMURA、FTSE、チェース、S&P、LBMA(ロンドン貴金属市場協会)と、全9インデックスを7社に割り振っている。

どこも有名どころなので問題は無いと思う。

ただ何基準なのだろうとか、気にはなったかも。素人考えでは、おまとめすればディスカウント交渉とか、できたりしないのかなって。

むー。

だってほら、インデックス・プロバイダとの契約ってお金かかる。

例えば某オールカントリーなら、モルスタさんちにMSCI ACWIのインデックス使わせてーって契約するわけで。これを1件の契約と考えると、グローバル経済コアは9件だから9倍の契約費用かからないのかなって疑問。

目論見書には各投資対象市場の代表的な指数への連動を目指すとは名言されているから、流石に「いい感じ」な値動きでオッケーな作りでは無いと思う。

ここで「ベンチマーク」という表現で書かれているのが気にはなったりもするのだけれど。

はて・・。

What is the status of domestic stock index mother funds?

ここから各マザーファンドの状態を見ていことに。

まずは国内株式インデックスのマザーファンドの内訳から目を通す。


業種ファンド
(%)
ベンチマーク
(%)
01電気機器17.3717.37
02輸送用機器8.828.82
03銀行業8.068.06
04卸売業7.827.81
05情報・通信業6.866.86
06機械5.615.61
07化学5.545.57
08サービス業4.394.39
09医薬品4.314.31
10小売業4.044.05
国内株式インデックスのマザーファンド組入上位10業種(2024年5月31日付け)

これは国内株式インデックスのマザーファンド組入上位10業種、対現物株式構成比。

インデックスへの連動はいい数字。良い仕事してる。

んー。

割と偏っている?輸送用機器というのは恐らく自動車とかその辺りだと思うので、電気機器ってなんじゃらほい。半導体製造装置とかかな。


銘柄業種比率
(%)
01トヨタ自動車輸送用機器4.70
02三菱UFJフィナンシャル・グループ銀行業2.50
03ソニーグループ電気機器2.27
04日立製作所電気機器1.97
05東京エレクトロン電気機器1.79
06三井住友フィナンシャルグループ銀行業1.79
07キーエンス電気機器1.78
08三菱商事卸売業1.69
09三井物産卸売業1.59
10リクルートホールディングスサービス業1.48
国内株式インデックスのマザーファンド組入上位10企業(2024年5月31日付け)

これは国内株式インデックスのマザーファンド組入上位10企業。銘柄数は2,065、対純資産総額比。

あー。やっぱりここにトヨタがくるのか。

ソニーグループは日立製作所よりも上?確か今は保険業とか金融で儲けているという話も聞くけれど、家電屋さんのイメージからは遠くなってきたなー。一昔前はラジオとか、カメラとか、ビデオレコーダーとか。

東京エレクトロン、キーエンスとかくらいしか半導体って感じでもなさそうか。

ふむり。

商社株とか、上位にあるあたりは日本のインデックスっぽい。確かTOPIXは大きな改革を予定していて、条件がきびしくなって銘柄数が減るとか。グロース市場(スタンダードだっけ?)からも銘柄が多く拾われる可能性とか、色々話題になってたっけ。

がんばってほしいな。

What is the status of foreign stock index mother funds?

次は外国株式インデックスのマザーファンドの内訳。


国・地域ファンド
(%)
ベンチマーク
(%)
01米国75.5475.33
02英国4.204.21
03フランス3.283.30
04カナダ3.213.23
05スイス2.632.63
06ドイツ2.372.37
07オーストラリア1.981.99
08オランダ1.411.42
09デンマーク1.041.04
10スウェーデン0.870.88
外国株式インデックスのマザーファンド組入上位10ヵ国・地域(2024年5月31日付け)

これは外国株式インデックスのマザーファンド組入上位10ヵ国・地域、対現物株式構成比。

日本を抜いた先進国っぽい感じ?

むう、ドイツ結構下ダネ・・。GDP世界3位とかどーたらこーたらはどこいった・・。

これたぶん、投資先は外国株式(除く日本の先進国株)のインデックスに連動を目指してるので。先進国(除く日本)のGDPを参考にしてポートフォリオ内の比率を割り当てた後、割り当て内の国比率は企業の時価総額になってる都合?

ドイツの企業さんは今苦戦しているのか。


業種ファンド
(%)
ベンチマーク
(%)
01ソフトウェア・サービス9.499.45
02半導体・半導体製造装置9.359.20
03医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス7.887.93
04資本財7.197.17
05メディア・娯楽6.656.62
06金融サービス6.626.63
07テクノロジー・ハードウェアおよび機器6.126.09
08銀行5.645.67
09一般消費財・サービス流通・小売り4.804.74
10エネルギー4.614.67
外国株式インデックスのマザーファンド組入上位10業種(2024年5月31日付け)

これは外国株式インデックスのマザーファンド組入上位10業種。対現物株式構成比、業種はGICS分類(産業グループ)によるもの。

ソフトウェア・サービスが上位というのはMICROSOFT辺りの影響?AI関連だと半導体がハッスルしている相場観ではあって。

でもハードウェアを用意した後にはソフトウェアで利益を出す流れだから、その辺りの先行投資が入っているのかな?

あと、3位に医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス入っているのは気になったかも。

4位の資本財、6位金融サービス、8位銀行、10位のエネルギーあたりはインフレ期なので説明が付いて。

でもヘルスケアはインフレに強いわけではなくて、むしろ景気後退期やデフレに強かったような気が。違ったかな?バリュー投資への受け皿になっているとかかな。

うーん。


銘柄国・地域比率
(%)
01MICROSOFT CORP米国4.67
02APPLE INC米国4.48
03NVIDIA CORP米国4.35
04AMAZON.COM米国2.66
05META PLATFORMS INC-CALSS A米国1.65
06ALPHABET INC-CL A米国1.62
07ALPHABET INC-CL C米国1.43
08ELI LILLY & CO米国1.05
09BROADCOM INC米国0.97
10JPMORGAN CAHSE & CO米国0.92
外国株式インデックスのマザーファンド組入上位10銘柄(2024年5月31日付け)

これは外国株式インデックスのマザーファンド組入上位10銘柄。組み入れ銘柄数1,251、対純資産総額比。

先進国(除く日本)じゃなくて、オール・アメリカですやんって笑うところ。

たぶん。

・・・。

しかしー。

BROADCOM INC上がってるなーって。少し前のNYSE FANG+の記事で胡散臭いとかネタにしたけれど、あの驚異的な成長率を見ればここまでの未来は予想出来て。

唐突にTESLAと(参考にMICROSOFTも)数字を比べてみるとこんな感じ。

銘柄株価時価総額発行株式数出来高1年トータル
リターン
BROADCOM INC1,605.53747.356
(10憶USD)
465.488
(百万)
6,937,66388.36%
TESLA INC197.88631.078
(10憶USD)
3.189
(10憶)
95,438,068▲24.41%
MICROSOFT446.953.322
(兆USD)
7.432
(10憶)
28,362,27132.27%
AVGOとTSLAとMSFTの基本情報の比較(2024年6月30日付け)

時価総額ではBROADCOMはTESLAをとっくに抜き去っているので、当然時価総額加重では上にランキングされる。

ただ、BROADCOMは出来高が1桁低い。のだけれど、株式10分割を控えており分割後は意外とよいところまで伸びそうな気もしたり。(今4.6憶だから分割後10倍でTESLAの発行株式数を抜く?)

さて。

What is the status of emerging market stock index mother funds?

続いて、新興国株式インデックスのマザーファンドの内訳。


国・地域比率
01インド16.91
02台湾16.56
03ケイマン島14.53
04韓国10.83
05中国10.21
06ブラジル4.37
07サウジアラビア3.69
08南アフリカ2.45
09メキシコ2.35
10インドネシア1.48
新興国株式インデックスのマザーファンド組入上位10ヵ国・地域(2024年5月31日付け)

これは新興国株式インデックスのマザーファンド組入上位10ヵ国・地域。新興国になると途端にベンチマークが消えるのなんでやねんの、対純資産総額比。

これを見ると、ああ中国の比率大分落ちたんだねって思ってしまうのだけれど。トリックがあったりする。説明は後程。


通貨比率
(%)
01香港ドル19.44
02台湾ドル16.95
03インド・ルピー16.91
04韓国ウォン10.83
05ブラジル・レアル4.37
06オフシェア人民元3.83
07サイジアラビア・リヤル3.69
08米国ドル2.83
09南アフリカ・ランド2.64
10メキシコ・ペソ2.35
新興国株式インデックスのマザーファンド組入上位10通貨(2024年5月31日付け)

これは新興国株式インデックスのマザーファンド組入上位10通貨。対純資産総額比、新興国の企業が米ドル建て等で発行する証券(預託証券(DR))にも投資しているそうで、通貨構成比は国別構成比と異なる場合があるとのこと。

結構、色んな通貨で決算されているなーって見せかけて。1位の香港ドル、2位の台湾ドル、8位の米国ドルを足すと39.22%になる。上位10通貨だけでも全体の4割はドル。

BRICSが新通貨を作るぞ!ドルは終わりだー!ひゃっはー!新時代の幕開けばんじゃーい!・・とか、ドリームなフラワープランはおいておいて。今の現実。


業種ファンド
(%)
ベンチマーク
(%)
01銀行16.6916.72
02半導体・半導体製造装置12.2412.15
03テクノロジー・ハードウェアおよび機器8.918.84
04素材7.157.14
05メディア・娯楽6.506.36
06一般消費財・サービス流通・小売り5.355.37
07エネルギー5.245.30
08資本財4.804.90
09自動車・自動車部品3.933.92
10食料・飲料・タバコ3.333.33
新興国株式インデックスのマザーファンド組入上位10業種(2024年5月31日付け)

これは新興国株式インデックスのマザーファンド組入上位10業種、対現物株式構成比。

あれ?新興国なのに半導体・半導体製造装置が2位なの?という疑問は次で。


銘柄国・地域比率
(%)
01TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFAC台湾8.15
02TENCENT HOLDINGS LTDケイマン島4.03
03SANSUNG ELECTRONICS CO LTD韓国3.27
04ALIBABA GROUP HOLDINGS LTDケイマン島2.03
05RELIANCE INDUSTRIES LTDインド1.32
06PDD HOLDINGS INC-ADRケイマン島1.17
07SK HYNIX INC韓国0.98
08MEITUAN-CLASS Bケイマン島0.92
09CHINA CONSTRUCTION BANK-H中国0.90
10HON HAI PRECISION INDUSTRY台湾0.90
新興国株式インデックスのマザーファンド組入上位10企業(2024年5月31日付け)

これは新興国株式インデックスのマザーファンド組入上位10企業。組入れ銘柄数1,201、対純資産総額比。

ははーん、あそこでしょーとの予想通りなラインナップ。

TSMCが堂々の1位だったりする。台湾を投資対象に含んでいたらそうなるよね・・。

あと、上の方で中国の比率落ちてない?の答え合わせもここで出来る。

・・・。

よくよく見ると、国・地域でケイマン島になっている企業は全て中国企業。

これなんででっしゃろ?と調べてみた感じ、VIE(変動持分事業体)スキームと呼ばれるもので。中国の企業を中国人以外に所有されることを中国政府が制限しているので、ケイマン島(英国領)でペーパーカンパニーを作り、中国企業を支配下に置いたのちにペーパーカンパニーを上場の流れ。

とどのつまり、脱法スキーム。

恐らく当人たちは法律に照らし合わせて「あたまいいわー」でやっているのだと思うけれど、専門家からも「中国はある日突然法律変えてつぶしてくるじゃん、投資はやめとき」って言われているそうな。

現在、中国政府も是正方向に動いているとの話もあり、VIEスキームのケイマン島企業がどうなってしまうのかは未来のお天気おねーさんに聞くべし。

おしまい。

Asset status of domestic bond index mother fund

次は国内債券インデックスのマザーファンドの資産状況。

項目ファンドベンチマーク
残存年数10.57年10.42年
修正デュレーション8.728.55
最終利回り1.00%0.99%
銘柄数1,028
国内債券インデックスのマザーファンドの特性値(2024年5月31日付け)

これは国内債券インデックスのマザーファンドの特性値。修正デュレーションとは債券価格の金利変動に対する感応度(変動率)を表し、この値が大きい程金利変動に対する債券価格の変動が大きくなる・・と書かれているよ。

んー。「債券価格の金利変動」に対する変動率ということだから、金利が動いた時にどのくらい債券価格が反応するよ!という数値かな。

比較対象がないから高いのか低いのかわからないけれど。

数字から読み取れるのはファンドの方がベンチマークよりも修正デュレーションが高く、利回りも高いということ。

最終利回りの誤差は0.01%だから、よさげな成績と考えてよいのかも。

種類ファンド
(%)
ベンチマーク
(%)
国債84.8384.85
地方債5.985.94
政府保証債1.261.26
金融債0.310.31
事業債6.086.07
円建外債0.290.29
MBS1.241.22
ABS0.010.06
国内債券インデックスのマザーファンドの種類別構成比(2024年5月31日付け)

これは国内債券インデックスのマザーファンドの種類別構成比で、対現物債券構成比。

連動に関しては問題がなさそう。全体の9割近くを国債で埋めているから、リスクの大部分は国債に起因するってことに。

残存年数ファンド
(%)
ベンチマーク
(%)
1年未満0.000.00
1年以上3年未満19.2721.12
3年以上7年未満29.1528.37
7年以上10年未満17.4616.17
10年以上34.1233.81
国内債券インデックスのマザーファンドの残存期間別構成比(2024年5月31日付け)

これは国内債券インデックスのマザーファンドの残存期間別構成比。

ぱっと見、短期債多くないかなって感想。1年以上7年未満の合計が48.42%なので半分近くが短期債になっているように見える。

直近は政策金利が上る方向だから、債券価格は下がる方向?ううーん。

Asset status of foreign bond index mother fund

さらに続く、外国債券インデックスのマザーファンドの資産状況。

項目ファンドベンチマーク
直接利回り2.56%
最終利回り3.96%3.97%
残存年数8.99年9.10年
修正デュレーション6.406.49
銘柄数885
外国債券インデックスのマザーファンドの特性値(2024年5月31日付け)

これは外国債券インデックスのマザーファンドの特性値。利回り(税引き前)は純資産総額に対する値、その他は組入債券に対する値になり、ファンドの運用利回り等を示唆するものではありません・・とのこと。

ああ、うん。この位の数字が乗ってくるとよさげ。

こちらは修正デュレーションが少し低くて、最終利回りが0.01%落ちる感じ。これも誤差でよいのかな。


国・地域ファンド
(%)
ベンチマーク
(%)
01米国46.8746.76
02中国9.609.99
03フランス7.897.72
04イタリア7.247.18
05ドイツ6.136.18
06英国5.145.21
07スペイン4.884.75
08カナダ2.042.02
09ベルギー1.761.74
10オランダ1.481.48
外国債券インデックスのマザーファンドの組入上位10ヵ国・地域(2024年5月31日付け)

これは外国債券インデックスのマザーファンドの組入上位10ヵ国・地域、対現物債券構成比。

ん?これ先進国(除く日本)じゃないの?なして新興国枠の中国が入っているのだろう。結構な比率で入っているから、間違いでは無いと思うし。

投資地域と上場している地域の差で出てきているズレ?かな。


通貨ファンド
(%)
ベンチマーク
(%)
01米国ドル46.8746.76
02ユーロ31.5531.24
03オフシェア人民元9.609.99
04英国ポンド5.145.21
05カナダ・ドル2.042.02
06オーストラリア・ドル1.301.29
07メキシコ・ペソ0.870.88
08ポーランド・ズロチ0.540.56
09マレーシア・リンギット0.500.50
10シンガポール・ドル0.410.42
外国債券インデックスのマザーファンドの組入上位10通貨(2024年5月31日付け)

これは外国債券インデックスのマザーファンドの組入上位10通貨。対現物債券構成比、ベンチマークは中国・元の構成比と書いてある。

んー。

調べた感じ、中国には人民元指数というものがあって。各国・地域の貿易加重平均で編成された通貨バスケットに対する人民元のレートの変動状況を反映する仕組みがあるそうな。

それに類することを指しているのか、軽めに調べたところではわからなかった。

2015年に新しいCFETS人民元指数が作られたとのことで、そちらの数値を比較してみたものの、ちょっと一致はしない感じ。チェースさんコレ何を計算してるのさって、疑惑が深まった。

Emerging Country Bond Index Mother Fund Asset Status

まだまだ続く、新興国債券インデックスのマザーファンドの資産状況。

項目ファンド
直接利回り5.26
最終利回り6.50
残存年数7.34年
修正デュレーション4.92
銘柄数277
新興国債券インデックスのマザーファンドの特性値(2024年5月31日付け)

これは新興国債券インデックスのマザーファンドの特性値。利回り(税引き前)は純資産総額に対する値、その他は組入債券に対する値になり、ファンドの運用利回り等を示唆するものではないよとのこと。(お約束みたい。

修正デュレーションは日本債券>外国債券>新興国債券の順になってる。

むう。

利回りが高い方が低い数値になっているから、ちょっと違和感はあるかも。見方を間違えているのかな?もっと勉強しないと。

にしてもー。利回り6.5%の債券とかスゴイなー。債券のルールから考えると、それだけリスクが高いのだと思うけれど。


国・地域比率
(%)
01インドネシア9.94
02マレーシア9.94
03メキシコ9.92
04ブラジル9.76
05中国9.73
06タイ9.42
07南アフリカ8.39
08ポーランド7.82
09チェコ6.38
10コロンビア4.64
新興国債券インデックスのマザーファンドの組入上位10ヵ国・地域(2024年5月31日付け)

これは新興国債券インデックスのマザーファンドの組入上位10ヵ国・地域、対純資産総額比。

やはりこちらにも中国入ってるな・・。

何で中国だけ両方に入ってるのだろう。むう。

上位10ヵ国・地域の比率を合計すると85.94%になる。9割は上位10ヵ国・地域で埋められている感じ。


通貨比率
(%)
01インドネシア・ルピア9.94
02マレーシア・リンギット9.94
03メキシコ・ペソ9.92
04ブラジル・レアル9.76
05オフシェア人民元9.73
06タイ・バーツ9.42
07南アフリカ・ランド8.39
08ポーランド・ズロチ7.82
09チェコ・コルナ6.38
10コロンビア・ペソ4.64
新興国債券インデックスのマザーファンドの組入上位10通貨(2024年5月31日付け)

これは新興国債券インデックスのマザーファンドの組入上位10通貨、対純資産総額比。

比率上は国・地域と完全一致みたい。

人口が増えている国が上位を占める感じかーと思いきや、インドどこいった?

あれれ?インドって国債市場規模が小さいのかな。

Asset status of J-REIT index mother fund

あと3つくらいかな?続いては、J-REITインデックスのマザーファンドの資産の状況。

項目ファンド
予想配当利回り4.39%
銘柄数58
J-REITインデックスのマザーファンドの特性値(2024年5月31日付け)

これはJ-REITインデックスのマザーファンドの特性値。

予想配当利回り(税引き前)は、各種情報を元に組入銘柄の予想配当利回りを加重平均して算出した値(対純資産総額比)で、ファンドの運用利回り等を示唆するものではないよとのこと。

普通に配当利回り4%台ってスゴイと思う。

昨今の円安加熱相場とかを見ていると忘れてしまいがちだけれど。


用途比率
(%)
01商業・物流等44.89
02オフィス44.50
03住宅10.61
J-REITインデックスのマザーファンドの用途別組入状況(2024年5月31日付け)

これはJ-REITインデックスのマザーファンドの用途別組入状況、対現物REIT構成比。

全体90%の半分は商業・物流等で半分はオフィス。あまりの10%は住宅。

商業・物流は恐らく店舗とか倉庫あたりの家賃収入かな。場所にもよるけれど、この辺り結構手堅いイメージ。

でも新型コロナのパンデミックを体験してしまったので、物流倉庫はともかく店舗とかオフィスは大丈夫かなぁ・・って漠然とした心配もあったり、なかったり。

この辺り、時期とかイベントごと、あと変動理由とか。不動産のこともう少し調べておきたいなって。


銘柄用途比率
(%)
01日本ビルファンド投資法人オフィス6.54
02ジャパンリアルエステイト投資法人オフィス5.08
03野村不動産マスターファンド投資法人オフィス4.56
04日本プロロジスリート投資法人商業・物流等4.31
05日本都市ファンド投資法人商業・物流等4.23
06GLP投資法人商業・物流等4.19
07KDX不動産投資法人オフィス4.10
08大和ハウスリート投資法人商業・物流等3.58
09インヴィンシブル投資法人商業・物流等3.16
10オリックス不動産投資法人オフィス3.03
J-REITインデックスのマザーファンドの組入上位10銘柄(2024年5月31日付け)

これはJ-REITインデックスのマザーファンドの組入上位10銘柄、純資産総額比。

上位10位までの比率を合計すると42.78%、結構な割合にも見えつつ、1件ごとの比率はそこまで偏ってない。

これたぶん、銘柄数が少ない?

あ、上に書いてた、58件か。

ふむふむ。

ランキングを見ると、あれこれ全部「投資法人」ってなってるよなして?って気になったので調べてみたところ。REITの仕組みで不動産投資法人という不動産を取得・運用することだけを目的とした法人があるそうな。

〇〇株式会社みたいな感じ?であってるみたい。

何でもREITは配当可能利益の90%超を分配することで法人税が免除されるそう。たぶん、配当可能利益というのがポイントで。経費とか法人の運営に関わる費用を差っ引いて残った利益の9割だから、間違っても配当性向とは違う数値だと思う。

であれば。

経営にはちゃんとお金をかけて、法人にお金を残しにくいけど法人税を気にしなくてよいのは面白い業態。でも何でREITだけ?

国が支援しているということだから、えーっと。つまり国的には土地の運用や開発にかける費用を集めやすくしているということ?

んー。

何か違う。

株式に置き換えた場合、新規発行でもない限り株式の値上がりは直接会社側の利益にはならない。株式の価格は資金調達の際に影響するのだから。いやでもREITも投資口を発行(?)するのだから同じ。

マーケットが違うだけなのかな。商品と株式みたいな。

これも勉強しないとだ。

Global REIT Index Mother Fund Asset Status

あと2つ。グローバルREITインデックスのマザーファンドの資産の状況。


国・地域比率
(%)
01米国76.54
02オーストラリア7.63
03英国5.28
04シンガポール3.16
05フランス1.99
06カナダ1.42
07ベルギー1.21
08香港0.99
09スペイン0.47
10ニュージーランド0.28
グローバルREITインデックスのマザーファンドの組入上位10ヵ国・地域(2024年5月31日付け)

これはグローバルREITインデックスのマザーファンドの組入上位10ヵ国・地域。

上位の組入れ比率を合計すると98.97%なので、ほぼこれ。


通貨比率
(%)
01米国ドル76.59
02オーストラリア・ドル7.63
03英国ポンド5.28
04ユーロ3.98
05シンガポール・ドル3.08
06カナダ・ドル1.42
07香港ドル0.99
08ニュージーランド・ドル0.28
09韓国ウォン0.19
10イスラエル・シェケル0.11
グローバルREITインデックスのマザーファンドの組入上位10通貨(2024年5月31日付け)

これはグローバルREITインデックスのマザーファンドの組入上位10通貨、対純資産総額比。

国・地域別のランキングとは異なり、韓国ウォンとイスラエル・シェケルとかが出てくるのは何でだろう。いや、取引がその通貨で行われるからだとは思うけれど。

んー。

消えたのはフランス、ベルギーとスペイン。

これらの国の通貨はユーロだから・・。

ああ、確かにランキングにユーロが登場してた。フランス、ベルギー、スペインの比率を合計すると3.88%なので、ユーロの3.98%と大体あってる。残り10%は別の国がユーロで決済していると考えれば辻褄があう。


銘柄国・地域比率
01PROLOGIS INC米国7.55
02EQUNIX INC米国5.43
03WELLTOWER INC米国4.30
04SIMON PROPERTY GROUP米国3.68
05DIGITAL REALTY TRUST INC米国3.54
06REALTY INCOME CORP米国3.27
07PUBLIC STORAGE米国3.22
08GOODMAN GROUPオーストラリア2.98
09EXTRA SPACE STORAGE INC米国2.28
10VICI PROPERTIES INC米国2.21
グローバルREITインデックスのマザーファンドの組入上位10銘柄(2024年5月31日付け)

これはグローバルREITインデックスのマザーファンドの組入上位10銘柄、純資産総額比。

殆ど米国だー汗。

とういうことは8割近くを上位9銘柄で締めるのかと思いきや、ランキング上位9件の比率の合計は35.48%だった。

ううーん。今までが半分以上占める偏ったランキングばかりだったせいもあって「あれ?少な目かな」とか感じるものの、40%近いのだから大分多い部類。

ただ米国のポートフォリオに占める比率は76.54%なので大体半分くらい。国は片寄っているけれど、銘柄はそこまで集中していないという評価でもよいのかも。

Asset status of Gold Mother Fund (with currency hedge)

ラスト!ゴールドマザーファンド(為替ヘッジあり)の資産の状況。

発行体通貨比率
(%)
ISHARES GOLD TRUST米国ドル98.24
合計98.24
ゴールドマザーファンド(為替ヘッジあり)の資産内訳(2024年5月31日付け)

あれま。

これはETFなのかー。ちなみに対純資産総額比とのこと。そりゃうん、そうだよネ。

たぶんiShares Gold Trust(ティッカーIAU)かな?

むー。SSGAじゃあかんのかなー。

ここで唐突にゴールドETF比較をはじめてしまうま。

ETF株価資産総額経費率
(%)
出来高1年トータル
リターン
iShares Gold Trust
(ティッカーIAU)
43.9328.362
(10憶USD)
0.252,696,04220.72%
SPDR Gold Shares
(ティッカーGLD)
215.0162.109
(10憶USD)
0.403,955,08020.61%
SPDR Gold MiniShares
Trust(ティッカーGLDM)
46.097.395
(10憶USD)
0.101,678,43321.00%
VanEck Gold Miners
ETF(ティッカーGDX)
42.124.895
(10憶USD)
0.523,053,27018.98%
AVGOとTSLAとMSFTの基本情報の比較(2024年7月1日付け)

有名どころを4つほど並べてみる。ヴァンエックさんはただの好みで、GDXは金鉱山ETFだからちょっと組成が違うかも。

GLDMが経費率とリターンがよさそうに見える気もしつつ、ちょっと純資産と出来高が頼りない?というよりはたぶん、ブラックロック社が営業で取った感じかなぁ・・。

ううーん。

Let’s take a look at the chart at the end.

ふいー。

流石に9アセットもあると目を通すだけでも大変。でも、ちゃんと見ようとすると色々勉強しないといけなさそうだから、それはそれで学習の機会にはよいのかなって。

ここまで見て来た感想としては、うーん。新興国への投資がちょっと危うい組成に見えたかも。

あと外国債券インデックスのベンチマークが中国・元というのも引っ掛かる。

別に中国が指数を作って計算すること自体は何の問題も無くて。けれど、外国債券のベンチマークになるというのがちょっとつながらない。もう少し根拠というか理由を知らないとなって。

今度時間を作って調べてみよう。

・・・。

で。最後はいくつかの投資信託とチャートを並べておしまいに。

ファンドはそだなー。前回入れなかったファンドも入れてみて。

ファンド名構成概要
グローバルGDPコア株式37.5
債券37.5
REIT10.0
金15.0
世界の株式や債券、REIT、金へ分散投資を行う。
株式や債券の組入比率はGDP比を参考にする。
各資産は代表的なインデックスへ連動を目指す。
各資産組入比率には一定の変動許容幅を設ける。
セゾン・
グローバルバランス
ファンド
株式50
債券50
世界株式、債券への分散投資を行う。
バンガード社のインデックスFを運用に使用。
資産規模・実績・コストを考慮しFを厳選。
株式に対する債券の比率は等倍。
ニッセイ・インデックス
バランスファンド
(4資産均等型)
株式50
債券50
国内と海外の株式と債券へ分散投資を行う。
4つの資産は均等に保有する。
ドイチェ・ETF
バランス・ファンド
株式50
債券50
日本を含む先進国の株式と債券へ分散投資を行う。
株式と債券の比率は均等。
運用には代表的な指数に連動するETFを用いる。
グローバル5.5倍
バランスファンド
株式18.2
債券72.7
REIT4.5
金4.5
世界の株式・REIT・債券・金への分散投資を行う。
株式および債券、金への投資には先物取引を使用。
資金に対し550%相当の運用を行う。
株式に対する債券の比率は3.99倍。
比較ファンド一覧

てな感じでどうでしょう。

この中ではドイチェ・ETF・バランス・ファンドのみ投資対象が世界ではなく、先進国(含む日本)になる。意外とありそで見かけない先進国のみを対象としたバランスファンド。(野村さんちにもあったはず・・。たぶん。)

確か設定当初は債券ETFの投資対象が、XトラッカーズII グローバル・アグリゲート・ボンド・スワップUCITS ETFだった記憶で。それはもう色々なところで叩かれてた。いわゆる指数に連動を目指すETFではなく、スワップカウンターパーティーで利益を得るETFだったため。

今現在の目論見書を読むとETFが変更されていて。

・・・。

ふむり。調べてみた感じ。

2022年1月に債券ETFが連動する指数を変更することになり、つみたてNISAの対象商品として指定インデックスの要件を満たさなくなってしまうため、ETFを入れ替えたとのこと。今はえーっと、iShares Global Aggregate Bond UCITS ETF(ティッカーAGGG)かな?

Oh、こんなところにもブラックロック。

なんて。

脱線していると終わらないので比較のお時間、いってみヨーカドー!

この記事のスクリーンショット画像はマネックス証券ホームページの画面をキャプチャしたものです。

比較チャート2020年から

3年のチャートを見て気付いた。もう新型コロナのパンデミックから3年以上経ってしまったんだなって。直近の大きな下落が2020年の下落だと思うので、まずは2020年からのチャート。

2020年1月1日から2024年6月28日が対象。たぶん、全てのファンドがローンチ済みかな。

そしてチャートはというと。

1位はドイチェ・ETF・バランス・ファンド、2位にセゾン・グローバルバランスファンド、3位にニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)、4位にグローバル経済コアと続く。

あ、3位に4資産均等型が入ってくるんだーって。ちょっと驚き。

4位と5位がタコ過ぎるのかもだけれど。

ん?5位はどこのファンドかって?アレ決まってるだろ、いい加減にしろ!(←理不尽。

比較チャート3年

これは3年のチャート。2021年6月28日から2024年6月28日が対象。

3年でもドイチェ・ETF・バランス・ファンドが強い。

やはり先進国が自滅したとかでもない限り、新興国の方が立ち直りが遅いとかなのかな。順位は前回と変わらず。

なんかひとりだけ派手に掘り進んでいる方がいらっしゃいますが・・・。

トンネル工事の方ですか?なら仕方ありませんね。

比較チャート1年

これは1年のチャート。2023年6月28日から2024年6月28日が対象。

ここで順位に変動が出てくる。

1位と2位がドイチェ・ETF・バランス・ファンドとセゾン・グローバルバランスファンドなのは変わらず。3位にグローバル経済コアが滑り込んできた。

ああうん、何となくわかる。1年チャートならゴールドの出番かなって。

ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)は4位に転落、5位は変わらずー。

比較チャート半年

これは半年のチャート。2023年12月28日から2024年6月28日が対象。

考えてみると丁度半年なので、年初来は今回は無しで。

半年になると1位と2位が逆転してセゾン・グローバルバランスファンドがトップを奪取。ここで初めてドイチェ・ETF・バランス・ファンドが2位に転落。

セゾンのファンドマネージャーさんの選択が功を奏したのかな。予想は当たらないから予想しないが口癖の方なんだよね。

3位以降は前回と変わらず。もうなんというか、ねぇ・・みたいな。

比較チャート1ヵ月

最後は1ヵ月のチャート。2024年5月28日から2024年6月28日が対象。

1位はセゾン・グローバルバランスファンドが逃げ切り、2位はまさかのグローバル5.5倍バランスファンド。続く3位にはドイチェ・ETFバランス・ファンド、直近の先進国の値動きは色々アレなので何となく察し。

4位は浮上敵わずニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)、立ち位置的には比較的リスクを抑えた運用だと思うので上位のファンドについてはいけないという理解。

よく資産の半分が国内なんてという否定的な意見もあるけれど、為替観点で考えたら半分は為替ヘッジしているようなものなので、今の時期は心強いと思う。(どこの国のファンドでも国内比率は大きくするものだしネ。そもそも海外への投資に比べたら手数料が割安でもある訳だし。)

ドベは残念、グローバル経済コアでした。

ありゃ。

グローバル経済コアも結構パフォーマンスよさげに見えたのだけれど、他がもっと良い感じだったということかな・・。

・・・。

うーんうーん。

常時ゴールド比率を高めに維持するのは、それなりのリスクなのかとか。

株式比率の低さがパフォーマンスに影響を与えていないのかなとか。

そもそも論で、GDPで資産の比率を決めるのあかん説もあったりなかったり。

色々結論に飛びつきたくなる位置に「こたえ」は落ちているけれど、まだまだ先進国には逆風が吹いていて。新興国に期待が集まる近めの展望。

いやほら、そこで新興国への投資比率の高いグローバル経済コアの時代が、きちゃったりしないかなーって。

何か今年に入って資金流入がドーンと来てるし。

とか。

ぼんやり思ったんだ。

・・・。

おつかれさまでした。

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