iFreeNEXT FANG+インデックスが、オール・アメリカ・インデックスに新生してた。

きになる・しらべる

少し前にマネックス証券さんの特集記事を見かけて、NYSE FANG+指数に投資する米国株ファンドは?みたいな記事で。

あー、iFreeNEXTの宣伝かぁ。クレディ・スイスとねんごろの大和さんはお元気でしょうか?とか斜めった心持ちでページを覗いた。

記事は予想通り、投資信託のiFreeNEXT FANG+インデックスの記事。

優良企業への集中投資という観点ではサテライトとして悪くはないのだけれど、ポートフォリオには中国企業も2銘柄組み込まれており、中国に投資をしたくないので避けていたファンド。

でも記事を読んでみると。2022年末の銘柄入れ替えでAlibabaとBaiduが除外されてAdvanced Micro DevicesとSnowflakeを組み入れとのこと。

ええええ?!じゃあ、NYSE FANG+指数ってオール・アメリカになったの?!

今回は、iFreeNEXT FANG+インデックスのことを、もう一回確認してみよう。ところで大和証券グループ本社さん株は、意外と高配当って豆知識。そんなお話。

Memo

グローバル5.5倍バランスファンド(1年決算型)20230507
基準価額:7,549円 / 前日比(円)-118円 / 前日比(%)-1.54% / 純資産総額101.58億円

項目通貨ペア価格52週範囲
ドル円USD/JPY134.8190(JPY)126.3920 – 151.9370
ビットコインBTC/USD29,279.90(USD)15,599.05 – 36,129.93
イーサリアムETH/USD1,931.83(USD)896.11 – 2,696.65
リップルXRP/USD0.462207(USD)0.290579 – 0.603840
ステラルーメンXLM/USD0.093306(USD)0.070841 – 0.171884
為替と通貨の一覧

※為替はそこまでご利用が無いので、暗号通貨も混ぜています。

項目指数数値52週範囲
米国株式CRSP US Total Market Index2,970.202,590.36 – 3,145.23
S&P500S&P500 Index4,136.253,491.58 – 4,325.28
NASDAQNASDAQ Composite Index12,235.4110,088.83 – 13,181.09
英国株式FTSE 100 Index 7,778.386,707.62 – 8,047.06
独国株式DAX Index15,961.0211,862.84 – 16,011.56
日本株式TOPIX Index2,075.531,808.77 – 2,084.16
主要株価指数一覧

※ETFにするとマーケットプライスになるので、指数で扱えるものは指数でメモしています。

項目ETF価格
(USD)
52週範囲
(USD)
先進国株式
(除く米国)
Vanguard
Developed Markets Index Fund ETF
Ticker:VEA
46.5935.42 – 46.67
新興国株式Vanguard
Emerging Markets Stock Index Fund ETF
Ticker:VWO
40.4534.88 – 44.29
米国短期国債SPDR Portfolio
Short Term Treasury ETF
Ticker:SPTS
29.2128.63 – 29.72
米国中期国債SPDR Portfolio
Intermediate Term Treasury ETF
Ticker:SPTI
28.9428.82 – 28.94
米国長期国債SPDR Portfolio
Long Term Treasury ETF
Ticker:SPTL
29.1227.55 – 30.10
SPDR Gold Shares
Ticker:GLD
187.46150.57 – 191.36
コモディティiShares
S&P GSCI Commodity-Indexed Trust ETF
Ticker:GSG
19.2618.65 – 26.49
アセット別ETFの価格一覧

※こちらは情報の扱いが難しいため、数字の取り易いETFでメモしています。

Be careful

この記事で書かれている内容はトワナナさんの感想です。間違いがないよう注意を払っておりますが、それでも事実と異なる内容が含まれているかも知れません。また、特定の商品をお勧めする意図などはありません。(詳しくは、免責事項とPrivacyPolicyを参照下さい。)

「そうなんだー」くらいの肩の力を抜いた状態で、たのしんでいただければ幸いです。

What is NYSE FANG+?

でで。NYSE FANG+指数ってなんだっけ?あたりの復習から。

あれ?NYSEって付いているからもしかして、NYSE FANG+指数の公式ドキュメントってNYSEにあったりするのかな。

・・・。

・・・。

んー。あれ?Direxion社のETFが検索上位に出てくる。Direxion Daily NYSE FANG+ Bull 2X Shares(ティッカーFNGG)とのお名前から察するにブル型2倍かな。

丁度いいや。公式へのリンクないかな・・。

・・・。

ない。

ええと。あー。あれれ。もしかしてICE Data Indices, LLCの商標なのかな。TOPにNYSE FANG+インデックスは四半期ごとのリバランス構造に移行するよって書いてあるし。

むー。割と普通のことに思えるけえど、今まではそうじゃなかったの?資料にはオール・アメリカの布陣と期日的なことしかないようにも。あ、書いてあった。インデックス手法の載っている別のドキュメント読めってことみたい。

とりあえずドキュメントが揃っているようなので、ここが公式で正解かな。

困ったことにインデックスに関する情報はリンク切れなので、公式サイトから得られる情報のみで。原文は英語なので、翻訳を間違っていたらごめんなさい。

NYSE FANG+ Indexとは

・流動性の高い10銘柄で構成
・コア銘柄にFAANG(Facebook,Apple,Amazon,Netflix,Google)
・残り5枠にTeslaと取引が活発なテクノロジー成長株で構成(情報は2020年代のもの)
・均等加重インデックス
・3月、6月、9月、12月にリバランスを行う

ううーん。ちょっと公式さんバタついているのかな。古い情報と新しい情報が入り混じっていて。肝心のNYSE FANG+指数の資料がリンク切れで。

サイトのトップには現在の構成銘柄がちゃんと並んでいるけれど、先物版(MICRO NYSE FANG+という名前だそうな。)の方は資料が古いままになっていたりもする。

公式としてはインデックスのポリシーに関するルールとかはNYSE FANG+に依存せずに決めているようで。丁寧な資料が別途あった。情報の出どころ、タイミング、集計方法や対応などがまとめられているように見えた。(逆に特定インデックスに依存するようなルールは書かれていないみたい。)

10銘柄でスゲーパフォーマンスさ。S&P500やNASDAQとはわけが違うぜー、みたいな長文レポートもあるけれど。あー、うん。はい。

Changes in Constituents

仕方ないので公式さんがリンク切れを直してくれたら詳しく調べるとして。

構成銘柄の移り変わりを表にしてみる。

初期2021年12月2022年12月
FacebookMetaMeta
AppleAppleApple
AmazonAmazonAmazon
NetflixNetflixNetflix
GoogleGoogleGoogle
TeslaTeslaTesla
AlibabaAlibabaAdvanced
Micro Devices
BaiduBaiduSnowflake
NVIDIANVIDIANVIDIA
TwitterMicrosoftMicrosoft
NYSE FANG+の構成銘柄の移り変わり一覧

FacebookからMetaへの変更は社名変更なので実質3銘柄の入れ替えが行われているのかな。

Twitterはイーロン・マスク氏による企業買収の末の上場廃止に伴うものなので、インデックスの条件を満たさなくなったわけではなさそう。とはいえTwitterは元々低位株ではあって。AlibabaとBaiduの中国勢が入っていることよりも謎だった。(実はインデックス・プロバイダーの中のひとがツイ廃説。)

で、Twitterの代わりにMicrosoft持ってこれるのかよ!というのも実は謎で。

いやどう考えても、この布陣で当時Microsoftを抜いていたのは明確なポリシーがあったからではないの?って。ううーん、反トラスト法訴訟のタイミングだったりしたのかなぁ・・。確かに当時なら心配材料ではあったと思うけれど。他にはMicrosoftはB to Bが主力だからとか色々なウワサはあって。

最近はMetaの裏切りで使いづらくなったGafamという言葉。元々はMicrosoftの「M」で。それなのにNYSE FANG+はMicrosoftを採用しなかった。

たぶん、担当者がApple信者のマカーなんだよ。

そして中国企業の除外。これも色々言われているけれど、米国での上場廃止説が大分長いこと囁かれていたので(上場廃止がなかったにせよ)対中関係が悪化している今のタイミングで、中国企業をインデックスに組み入れておくのはリスクだったのかなって。

What is iFreeNEXT FANG+ Index?

ここで本命のiFreeNEXT FANG+インデックスの登場。目論見書の頭にまとめが書いてある。

「当ファンドは、次世代テクノロジーをベースに、グローバルな現代社会において人々の生活に大きな影響力を持ち、高い知名度を有する米国上場企業の株式で構成されるNYSE FANG+指数に連動成果を目指すファンドです。」

なんとなく、有名な米国ハイテク企業で組んだインデックスであることはわかる。

iFreeNEXT FANG+インデックスとは

・商品分類(海外・株式・インデックス型)
・属性区分(地域:北米、形態:ファミリーファンド、為替ヘッジ:なし)
・NYSE FANG+指数(円ベース)に連動を目指す
・原則指数の構成銘柄に投資(効率の都合でETFや先物を利用することもある)
・信託報酬は純資産総額に対して年率0.7755%、信託期間は無期限

目論見書を見ると、コール・ローンが入っていた。気になって2023年3月31日付けのマンスリーレポートも読んでみたけれど。えーっと。

資産銘柄比率(%)
外国株式1097.1
外国株式・先物12.9
iFreeNEXT FANG+インデックスの資産別構成

なるほど。外国株式が10銘柄だから全部の銘柄を保有し、微調整は先物で。みたいな。公式さんが出しているMICRO NYSE FANG+あたり?

騰落率もあった。

項目1ヵ月
(%)
3ヵ月
(%)
6ヵ月
(%)
1年
(%)
3年
(%)
5年
(%)
年初来
(%)
設定来
(%)
ファンド7.836.416.7▲3.8143.3197.736.4175.1
配当込み指数7.836.717.2▲3.0149.6212.336.7191.5
ベンチマーク7.836.717.0▲3.2148.8210.136.7189.3
iFreeNEXT FANG+インデックスの騰落率

5年で+197%だから、結構なハイペース。この1年振るわなかったのは米国の政策金利の上昇と、中国の不調のせいかな。振るわなかったといってもマイナスの3.8%だから、そこまででも。

やっぱりビック・テック主体は強いね。

2023年3月31日現在で純資産総額が196憶円。リスクだった中国銘柄も除外され、必要があれば銘柄入れ替えを行える指数であることも判明。サテライトなら十分検討出来るインデックスになったような気がする。

How is that amazing

うーん。チャート出せるかなって色々試してみたけれど、いつものサイトでは難しそうだった。Mirae Asset NYSE FANG+ ETFというのがある?ようなのだけれど。むー。

仕方ないのでマネックス証券さんで投資信託間の軽めの比較で締めようかな。

ええと、比較はこの5つ。せっかくなので全て大和さんちのiFreeシリーズで埋めてみた。iFreeNEXT ATMX+というのは中国のハイテク企業を扱う指数。

比較する投資信託一覧
・iFree S&P500インデックス
・iFree NASDAQ100インデックス
・iFreeNEXT インド株インデックス
・iFreeNEXT FANG+インデックス
・iFreeNEXT ATMX+

ついでの小ネタで。iFreeNEXT インド株インデックス以外は全てレバレッジ版がある。NZAMがインド株のブル2倍を既に出しているので、大和さんでも出せないわけではなさそうだけれど。クレディ・スイスの件で控えているのかな。

この記事で掲載しているスクリーンショット画像はマネックス証券ホームページの画面をキャプチャしたものです。

iFreeNEXT FANG+インデックスと主要投資信託全期間チャート

これが全期間。トップはiFreeNEXT FANG+インデックスで、面目躍如の成績。iFreeNEXT インド株インデックスとかはまだ運用開始したばかりなのでチャートが短い。でもしっかり11.9%プラス。カレーがあれば負けない。

iFreeNEXT ATMX+がマイナス42.17%なのは・・。うん、知ってた。

iFreeNEXT FANG+インデックスと主要投資信託1年チャート

次は1年チャート。少し順位が入れ替わってくる。実は3位だったiFree S&P500インデックスをiFreeNEXT インド株インデックスが追い抜いている。ここのところインド株好調だったので、何となく予想の範囲。もう少し伸びている予想だったけれど。

そして、ここでもiFreeNEXT FANG+インデックスがトップ。

iFreeNEXT FANG+インデックスと主要投資信託半年チャート

次は半年のチャート。ここでまさかの番狂わせ。iFreeNEXT ATMX+が2位に浮上。金融屋さん達の根回しが功を奏する。しきりに中国経済復活!って連呼してたよね。

最下位はiFree S&P500インデックス。トップは変わらずiFreeNEXT FANG+インデックス。

iFreeNEXT FANG+インデックスと主要投資信託1ヵ月チャート

最後は直近1ヵ月のチャート。iFreeNEXT FANG+インデックスは首位を守れず4位に。iFreeNEXT ATMX+は工作むなしく定位置のドベに戻り、トップはiFreeNEXT インド株インデックスに。

おしまい。

ざーっと、見てきた感想では。ここ数年に限定すれば、チャート上でもiFreeNEXT FANG+インデックスはよい数字を出しているみたい。どうせ上位銘柄は似たようなものなのだし、NASDAQ100をS&P500に組み合わせるくらいなら、NYSE FANG+にS&P500を組み合わせる。という選択肢も面白そうかも。

おつかれさまでした。

タイトルとURLをコピーしました