ニッセイ・S米国連続増配株式インデックスファンドは何に似ているの?

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コソっと年内に運用がはじまっていた、Solactiveシリーズ第二弾!ニッセイさんはシリーズ化していくってことなのかな。

すごーくどうでもいいことで、Solactiveの発音が気になって仕方がなくて。YoutubeやらなんやらでSolactive社のETFを扱っている動画を見まくって。スローをかけたりリピートをかけたりしながらリスニングしてた。(←おかしい。

ニッセイさんの公式をみた感じ、連続増配25年という条件でスクリーニングするみたい。

んー。

つまり、S&P500配当貴族みたいな感じなの?

・・・。

今回は、年末だし。今年もお世話になりましたとか、お世話しましたとか。絶対に外には出ないから、世界が終わっても絶対にだっ!みたいな。強い意志でもってじっくりコトコト煮込まずに、ニッセイ・S米国連続増配株式インデックスファンドのことを調べてみようかなって。そんな年末っぽいお話。たぶん。

Memo

グローバル5.5倍バランスファンド(1年決算型)20231231
基準価額:8,141円 / 前日比(円)-108円 / 前日比(%)-1.31% / 純資産総額134.49億円

項目通貨ペア価格52週範囲
ドル円USD/JPY140.9980(JPY)127.2540 – 151.9030
ビットコインBTC/USD42,230.31(USD)16,521.23 – 44,705.52
イーサリアムETH/USD2,285.81(USD)1,192.89 – 2,445.02
リップルXRP/USD0.621409(USD)0.321628 – 0.887511
ステラルーメンXLM/USD0.131090(USD)0.070841 – 0.183018
為替と通貨の一覧

※為替はそこまでご利用が無いので、暗号通貨も混ぜています。価格の下のマーカーは1年前の価格に対しての状態を色分けしています。赤いマーカーは上昇、青いマーカーは下降になります。

項目指数数値52週範囲
米国株式CRSP US Total Market Index3,445.022,734.07 – 3,466.41
S&P500S&P500 Index4,769.833,794.33 – 4,793.30
NASDAQNASDAQ Composite Index15,011.3510,265.04 – 15,150.07
英国株式FTSE 100 Index7,733.247,206.82 – 8,047.06
独国株式DAX Index16,751.6413,871.32 – 17,003.28
日本株式TOPIX Index2,366.391,862.27 – 2,438.02
主要株価指数一覧

※ETFにするとマーケットプライスになるので、指数で扱えるものは指数でメモしています。52週範囲は約1年間の値幅の範囲を表します。1年間の範囲に対して現在の価格がどの位置にいるのかなどの確認に使えます。

項目ETF価格
(USD)
52週範囲
(USD)
先進国株式
(除く米国)
Vanguard
Developed Markets Index Fund ETF
Ticker:VEA
47.9041.48 – 48.16
新興国株式Vanguard
Emerging Markets Stock Index Fund ETF
Ticker:VWO
41.1037.46 – 43.22
米国短期国債SPDR Portfolio
Short Term Treasury ETF
Ticker:SPTS
29.0528.58 – 29.44
米国中期国債SPDR Portfolio
Intermediate Term Treasury ETF
Ticker:SPTI
28.5627.01 – 29.40
米国長期国債SPDR Portfolio
Long Term Treasury ETF
Ticker:SPTL
29.0124.47 – 31.67
SPDR Gold Shares
Ticker:GLD
191.17168.19 – 193.18
コモディティiShares
S&P GSCI Commodity-Indexed Trust ETF
Ticker:GSG
20.0618.65 – 22.95
アセット別ETFの価格一覧

※こちらは情報の扱いが難しいため、数字の取り易いETFでメモしています。数字は手打ちになりますので、間違っていたらごめんなさい。参考程度に見て下さい

Be careful

この記事で書かれている内容はトワナナさんの感想です。間違いがないよう注意を払っておりますが、それでも事実と異なる内容が含まれているかも知れません。また、特定の商品をお勧めする意図などはありません。(詳しくは、免責事項とPrivacyPolicyを参照下さい。)

「そうなんだー」くらいの肩の力を抜いた状態で、たのしんでいただければ幸いです。

What is the Nissay S U.S. Consecutive Dividend Increase Stock Index Fund?

目論見書からみてみるの巻。

えーっと。こんな感じ?

ニッセイ・S米国連続増配株式インデックスファンドとは
  • Solactive United States Dividend Elite Index(配当込み、円換算ベース)に連動を目指す
    • Solactive GBS United States 500 Indexの構成銘柄から、原則25年以上連続して増配している銘柄で構成
    • Solactive GBS United States 500 Indexとは、米国の時価総額上位500銘柄で構成されるインデックス
  • 商品分類(追加型、海外、株式、インデックス型)
  • 属性区分(対象資産:その他、決算:年1回、対象地域:北米、形態:ファミリーF
    、為替ヘッジ:なし
  • 信託期間は無期限、決算は9月20日
  • 信託報酬は純資産総額に対して年率0.11%

あれ?

これって、Solactive GBS United States 500 Indexの銘柄から更にフィルタをかける方式か。

Solactive GBS United States 500 Indexは、ニッセイ・S米国株式500インデックスファンドが連動を目指すインデックスで。シリーズ第一弾のファンドが採用する指数。

このあたりはそのまま、S&P500配当貴族と同じなのね。(S&P500配当貴族は、S&P500の銘柄の中から連続増配25年以上の銘柄が条件になる。)

というか意図的に似せている?なのかな。

・・・。

ちょっと気になったのは、「原則」というワードを明示的に使っている感じ、S&P500配当貴族と同じ問題を抱えることを危惧しているようにも見えて。

聞こえは、いいんだよ。

連続増配25年以上。

企業がしっかりしているから出来る。

うん、世間ではもっと年数を捻り上げている頭の可笑しいファンドもあるし。配当の増配を続けることが企業の成長を測る指標のひとつにもなると考えるのは「ある観点」ではわかる。

わかりはするけれど・・。

実は結構、インデックスの本国でこのへん疑問視されていて。

25年という条件はインデックスの機能維持を難しくするのではないかって。

実際、本家というか、元祖というか。S&P500配当貴族の方も銘柄数が維持できなくなることを配慮した設計になっている。確か最低40銘柄で、今日現在だと67銘柄。条件を満たす銘柄で埋められない場合はそれ以下の年数でもインデックスに組み込める設計だったかな。

人気のVanguard Dividend Appreciation Index Fund ETF(ティッカーVIG)を選ばれる方が口にする理由にも、本国では10年連続増配というルールが丁度良いとの話題が多いように見えた。

S&P500配当貴族のような25年という期間は長いから、もっと条件を緩和した方がよいって。

一度でもミスをすると、次回採用できるのが25年後で。

新しい銘柄が採用されるためには25年必要で。

ううーんってなるのは想像にたやすい。

まぁ。VIG投資家の頭の中は「AppleとMicrosoftが入ってハイテク増しマシだ!ご機嫌だぜヒャッハー」てなものなので。あまり参考にしない方がよいかもだけれど。(←VIGにキビシイ。

そして本国の配当株クラスタのブログをリサーチしていると、S&P500配当貴族は人気がない。本当にない。(ジャップランドには一時期人気あったけど。)

ProShares S&P 500 Dividend Aristocrats ETF(ティッカーNOBL)の手数料が高いというのも不人気に拍車をかけているようでもあって。うーん。ProSharesさんだし・・。

数字的には丁度10年かな?歴史の浅い方のETFなので。

まだ答えを出しかねている&でも増配率は高いとの数字で出ているので淡い期待はしている。みたいな。

いわゆるトレンドではない感じのポジで、力を貯めている感じのポジ。

そんなNOBLに似ているファンドか・・。

What is Solactive United States Dividend Elite Index?

えーでも、本国で人気なくてもジャップランドで大人気ってパターンはほら。あるじゃない。

MSCI ACWIとか。

・・・。

HAHAHA

意外と逆転の秘策のあるインデックスかもだし。Solactive社公式で、Solactive United States Dividend Elite Indexを調べてみよう。

んー。

Solactive High Dividend Seriesというのがあって、その米国版という位置づけかな。お名前からも何となく想像できる。

でもって、Solactive United States Dividend Elite Indexは、Solactive Dividend Elite Indicesのルールに沿って組み立てられるみたい。

たぶん。こんな感じ?(原文が英語なので翻訳を間違っていたらごめんなさい。)

Solactive Dividend Elite IndicesのINDEX構築
  • ユニバースの構築(1)
    1. 浮動株の時価総額が、最小浮動株の時価総額以上
    2. 先月および過去6か月の期間の1日辺り最低取引額以上の1日辺り平均取引額がある
    3. 過去の各年で、配当を増加させている
    4. 上記条件を満たす証券をインデックスに取り込む。目標数に達した場合は「重み付け」に進む、満たない場合は「ユニバースの構築(2)」へ進む
  • ユニバースの構築(2)
    1. 過去の各年で配当を増加させている証券を、配当利回りに従ってランク付けする
    2. 目標数に達するまで、配当利回りが最も高い証券をインデックスに取り込んでいく
    3. 目標数に達した場合は「重み付け」に進む、満たない場合は「ユニバースの構築(3)」へ進む
  • ユニバースの構築(3)
    1. 証券を増配年数に応じてランク付けし、増配年数が最も多い証券をインデックスに取り込んでいく
  • 重み付け
    1. 各証券には同じウエイトが割り当てられる
    2. セクターキャップを超えるセクターがあった場合、そのセクター内の証券はセクターキャップに収まるまで比率配分でウエイトが減らされる
      • この制約に該当しないその他の証券のウェイトは比例して増加する

びっくりするほどS&P500配当貴族。(過去に時間かけて記事にしてるのよ・・。)

ええんかいコレ・・。

もう、S&P Dow Jones Indexに訴えられてしまえ。

ああそうか、ベースのルール部分に具体的な数字を入れないで、米国向けならこう、欧州向けならこう、みたいな後付けカスタマイズになっているから「ざんねんでしたー、マネてませーん(てへぺろ」みたいな言い分通す感じ?

それなんてセンテンス・スプリングスよ。

傾向としては、Solactive GBS United States 500 Indexと同じように細かい条件が、S&P Dow Jones Indexとの差異になるようだし。(Solactiveの方が緩め。)

例の如く、ルールベースだよ!アドミニストレーターが裁量で決めることはないよ!って注意書きされているところも。うーん。

何だろう、この「だが断る」感。

公式のドキュメントから読み取れるのは、2023年12月29日時点で60銘柄、均等加重+セクターキャップあり。

Okay, then it’s war!

統計の数字もあったから、ベンチマークがてらS&P500配当貴族とS&P500から拾える数字だけ拾って並べてみるとこう。

USD30D90D180D360DYTDSince
Inception
Performance5.68%7.80%1.63%7.32%7.46%7.40%
Sharpe Ratio8.152.49▲0.190.170.182.28
Max. Drawdown▲1.53%▲5.13%▲12.69%▲12.69%▲12.69%▲5.25%
S&P500 Dividend
Aristocrats
(Performance)
5.17%7.62%7.62%9.85%
S&P500
(Performance)
4.51%25.67%25.67%11.4%
Solactive United States Dividend Elite Indexの統計(2023年12月29日付け)

Solactive United States Dividend Elite Indexは計算上2006年11月1日からの数字があるようなので、17年くらい?

直近1ヵ月は少しよくて、1年だとS&P500配当貴族に負けちゃう感じか。

でも僅差なので、このくらいなら長期だとわからないかも。

設定来に関してはS&P500配当貴族(S&P500 Dividend Aristocrats)とS&P500は10年の数字(S&P Dow Jones Indexの公式がその年数だから)を持ってきた。比較期間が異なるので。参考程度に見て下さいな。

あとはー。

均等加重なので上位銘柄にはあまり関係がないのだけれど。いちおう値上がりすれば同じ銘柄が上位になるはず。

S&P500配当貴族と組み入れ上位銘柄を並べてみるとこう。

Solactive
United States
Dividend Elite
Index
S&P500
Dividend
Aristocrats
Target CorpSherwin-Williams Co
Franklin Resources IncFranklin Resources Inc
Stanley Black & DeckerTarget Corp
WP Carey & Co LlcS&P Global Inc
Nextera Energy IncEcolab Inc
WW Grainger IncA.O. Smith Corp
General DynamicsStanley Black & Decker
Essex Property Trust IncNordson Corp
Walgreens Boots Alliance IncPentair PLC
International Business Machines CorpWalgreens Boots Alliance Inc
Solactive United States Dividend Elite Indexの組み入れ上位銘柄(2023年12月29日付け)

赤いマーカーを引いたところがリスト上で一致する銘柄。10件中4件が一致。ただし、順位が異なるので各インデックス内の比率は異なると思う。銘柄数も60対67なので。

S&P500配当貴族は、ベースのS&P500が裁量込みのインデックスだから、純粋に時価総額ベースのSolactiveとは差異が出てくるとは思うけれど。

結構広めに出てる感じ?

The rest depends on the management of the fund?

最初にニッセイ・S米国連続増配株式インデックスファンドの名前を見た時、楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドの競合ファンドかと、ぼんやり想像していて。

でも蓋を開けてみると。野村インデックスファンド・米国株式配当貴族、Tracers S&P500配当貴族インデックスとの競合ファンドだった。

なんてこったい。

この流れでいくと、次はUS TECH 100とか出してきても驚かないよ。あっちも作りは簡単なインデックスだし。そしてNASDAQからも訴えられてしまえ!

なんかもう、別の意味でたのしみになってきたぞ。うひひ。

しばらくしたら運用レポートも出てくると思うので、ニッセイさんのお手並み拝見。

たのしみー。

・・・。

おつかれさまでした。

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