G7集結!eMAXIS Slim先進国株式(含む日本)

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インデックスがメジャー過ぎて、今更調べることもないかなーって。

ちょっと脇に置いていたファンドで。

先日、マネックス証券さんでスクリーニングしていたところ。当分先だと思っていたのに、しれっと積立て枠で投資可能になっていたファンド。

んー。

何点か気になる点を調べておこうかなって。

・・・。

今回は、SBI・先進国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(先進国株式))以外では珍しい先国を網羅したファンド、eMAXIS Slim先進国株式(含む日本)について調べてみようかなって。そんなお話。

Be careful

この記事で書かれている内容はトワナナさんの感想です。間違いがないよう注意を払っておりますが、それでも事実と異なる内容が含まれているかも知れません。また、特定の商品をお勧めする意図などはありません。(詳しくは、免責事項とPrivacyPolicyを参照下さい。)

「そうなんだー」くらいの肩の力を抜いた状態で、たのしんでいただければ幸いです。

What is eMAXIS Slim Developed Country Equity (including Japan)?

まずは目論見書を眺めて基本的なことをカバーしていく。

eMAXIS Slim先進国株式(含む日本)とは
  • 日本を含む先進国の株式市場の値動きに連動する成果を目指す
  • MSCIワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動を目指す
  • 運用は主に外国株式インデックスMF(マザーファンド)、日本株式インデックスMFへの投資を通じて行う
    • 外国株式インデックスMFはMSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)へ連動を目指す
    • 日本株式インデックスMFはMSCIジャパン・インデックス(配当込み、円換算ベース)へ連動を目指す
  • 信託期間は無期限、信託報酬は純資産総額に対し年率0.09889%
  • 商品分類(型:追加型、地域:内外、資産:株式、分類:インデックス)
  • 属性区分(資産:その他、決算:年1回、地域:グローバル(含む日本)、形態:ファミリーF、為替ヘッジ:なし)

ええと。

キモはMSCIコクサイ・インデックスとMSCIジャパン・インデックスのハイブリッドという点かな。

MSCI ACWIとかも基本はマルチ・コンポーネント系のインデックス集合体なので、たぶんあっていると思うけれど。

んー。ちょっと確認。

MSCIハンドブックからインデックスの概要をまとめるとこう。

名称国数銘柄数説明
MSCI
ACWI
472,888先進国23ヵ国+新興国24ヵ国の大型と中型株。
MSCI World+MSCI Emerging Markets
MSCI
World
231,509先進国23ヵ国の大型と中型株。
MSCI
Emerging
Merkets
241,379新興国24ヵ国の大型と中型株。
市場の約85%をカバーする。
MSCI
Kokusai
221,272MSCI Worldから日本を除く。
市場の約85%をカバーする。
MSCI
USA
1626米国の中型と大型株。
米国株市場の約85%をカバーする。
MSCI
Europe
1424欧州先進国15ヵ国の大型と中型株。
MSCI
Japan
1237日本の大型株と中型株。
日本株市場の約85%をカバーする。
MSCIハンドブック2023年5月より抜粋

ファンドが採用するインデックスがMSCI Worldで、銘柄数が1,509。

運用はMSCI Kokusai(銘柄数1,272)+MSCI Japan(銘柄数237)=合計銘柄数1,509だから。

MSCI Worldの構築は、MSCI KokusaiとMSCI Japanの合算であっていそうかな?

MSCI USA(銘柄数626)とMSCI Europe(銘柄数424)とMISC Japan(銘柄数237)の合計銘柄数が1,287だから、中東と太平洋の割り当ては222あたり。

ふむり。

銘柄数と企業規模は別なので、ポートフォリオ内の比率はまた別だけれど。

日本企業も健闘しているんだね。

ちなみに2024年11月29日付けではTOPIXの銘柄数は2,131で、日経平均の銘柄数は225になってる。加重方式はTOPIXに近いと思うけれど、銘柄数は日経平均に近いMSCI Japanはどんな感じなんだろ。

今度調べてみようかな。

MSCI Japanを採用するファンドはあまり聞かない気がする。

ざっと調べた感じだと、BlackRockさんちのティッカーコード(EWJ)iShares MSCI JAPAN ETFあたりがインデックスを採用しているように見える。

小耳に挟んだ程度の話題だけれど、国内のファンドは国内で運用するのが最も費用が安く済むので、国内のひとがEWJを買う意味は殆どないとか。

手数料負けしてしまうので。

あえて買う意味があるとしたら、通貨がUSDなので配当をドルで受け取りたいとか、運用している会社の信用でBlackRockがいいとかくらい?

I’ll be brief on the index.

MSCIのインデックスをどう作っているかを書くと長くなってしまうので、基本的な流れを書くと大体こんな感じ。

MSCIの株式インデックス構築(基本)
  1. 各マーケットのエクイティ・ユニバースの定義
  2. 各市場の市場投資可能株式ユニバースの決定
  3. 各市場の時価総額サイズセグメントを決定
  4. 標準インデックスに対するインデックス連続性ルールの適用
  5. グローバル産業分類基準(GICS)に基づく分類
  6. ビルディング・ブロック・アプローチを使用して、各サイズ・セグメントの個々の市場指数から地域別指数および複合指数を作成

投資可能な株式を選んで、企業規模ごとにサイズ振り分けを行い、異なるサイズのインデックスを連結させるためのルールを適用し、業種の分類を行う。

最後は求められるインデックスに合うように、過程で組み立てたインデックスを組み合わせて完成。(要約すると、構築過程でいくつも部品としてのインデックスを構築して、完成品はそれを部品として新たなインデックスを作る。)

みたいな感じかな?確か。

加重方式とかはこの手のインデックスのお約束、浮動株調整後時価総額あたりだった記憶。

詳しく知りたい方は、MSCIの公式サイトで資料を読んでみて下さいな。(トワナナさんはACWIでクソ資料を一生分読んだのでノーセンキュー。)

What can we learn from the Monthly Report?

マンスリーレポートから、eMAXIS Slimシリーズ同士で比較できることないかなーということで。

まずは国別の比率。

銘柄先進国株式
含む日本
先進国株式
除く日本
全世界株式
ACWI
S&P500
アメリカ72.577.065.9100
日本5.24.7
イギリス3.43.63.1
カナダ3.03.22.7
フランス2.42.62.2
スイス2.22.32.0
ドイツ2.02.21.9
オーストラリア1.81.91.6
オランダ1.01.0
デンマーク0.70.8
スェーデン0.7
インド1.9
台湾1.8
eMAXIS Slimシリーズのマンスリーから組み入れ上位10ヵ国・地域(2024年11月29日付け)

先進国株式の除く日本の方は米国比率77%もあるのか。スゴイことになってるなぁ・・。

あと、全世界株式の方はインドと台湾が上位に入る比率まで上がって来ているのは意外だったかも。台湾の方はあの会社だとは思うけれど。うーん、中国の不調は数字に出てきているネ。

次は組入れ上位10銘柄の比率。

でん。

銘柄先進国株式
含む日本
先進国株式
除く日本
全世界株式
AWCI
S&P500
APPLE INC4.95.24.46.9
NVIDIA CORP4.54.84.16.4
MICROSOFT CORP4.14.33.76.0
AMAZON.COM INC2.72.82.43.7
META PLATFORMS
INC-CLASS A
1.71.81.52.4
ALPHABET INC-CL A1.41.41.21.9
TESLA INC1.31.41.21.8
ALPHABET INC-CL C1.21.21.11.6
JPMORGAN CAHSE & CO1.01.00.9
BROADCOM INC1.01.01.4
BERKSHIRE HATHAWAY
INC-CL B
1.7
TAIWAN SEMICONDUCTOR
MANUFAC
0.9
eMAXIS Slimシリーズのマンスリーから組み入れ上位10銘柄(2024年11月29日付け)

何か先進国株式とS&P500で上位銘柄が異なっている?

チェースとバークシャーだから金融系?MSCIとS&Pグローバルの評価基準の違いかな。ぱっと見では上位6位までは同順のようなので、値動きの方向性は同じになりそう。

Reasons for choosing the fund.

パフォーマンスに関しては運用を開始して日が浅すぎるのと、昨今のファンドの値動きは米国のビックテックをどれだけ多く持つかの相場なので。

むー。

少し視点を変えて。

このファンドを選ぶ基準ってなあに?を考えた場合。

MSCI KokusaiやMSCI ACWIと比べパフォーマンスが高いか低いかよりは、新興国にお金を流したくない!とか、でも日本もあきらめたくない!とか。そういう思いで候補にあがるファンドなのかなって。

米国がやらかす未来に備えたいというのもあるのかな?

えーっと。

トワナナさんはマーケットの健全性というのが資金の移動にとって最も重要なことだと考えていて。

その観点では新興国の市場というのは一時的に資金が入ることがあっても、長続きしないと考えていて。新興国を切って先進国に全振りするファンドを選ぶのも選択肢かなって感想。

上記考えにおいて、eMAXIS Slim先進国株式(含む日本)は株式への投資先として面白いなって思う。

えー?米国オンリーの方がパフォーマンスは見込めないー?という点に関しては。

うーん。

正直、米国オンリーの方がパフォーマンスは見込めそうな気はしている。

上でも書いているようにマーケットの健全性が最も重要だと考えているので、米国に置き換わるマーケットはそうそう簡単に出てこないのではないかなって考えで。

ドル覇権の終焉とか、他の国の優秀な企業がとかではなくて。

単純に「そのマーケットにお金置いておいて安全?」の部分が担保できない気がしていて。

米国のマーケットは失敗を繰り返しながらもきちんと法整備を行い、成長を続けていて。上場している企業うんぬんよりも、マーケットの健全性・透明性・安全性を維持するという部分に真面目に取り組んでいると思う。(ダメなところもあるのだと思うけれど、見える部分では。)

だから資金が集まってくるし、上場している企業も資金調達が行える。

対して、中国をはじめとした権威主義国家では国の一存で企業が潰され、売買が停止になり、資産が没収される。そこに自由な取引も権利の保全も存在しない。

新興国の多くは権威主義国家であり、民主主義国家との考えに大きな隔たりが存在する。(分類上はインドも権威主義国家。)

当たり前のようでいて、当たり前でないこと。

国民が自国の企業の株を買うという行為。

国民が企業の資金調達を助け、国民の助けを受けた企業が更なる成長を遂げ、国が発展していく。

国と企業がマーケットを通して、自国民の生活と繋がる仕組みを作っていること。そしてそれを維持することに強い必要性が生まれる。

どこかの国のように「楽して儲けるのはけしからん、金融所得課税を増やします!(キリッ」みたいな稚拙な結論に飛びついたりもしない。(ハリスさんは確か高所得者層への課税強化を検討はしていたのだっけ?)

・・・。

そんな風に。

米国のマーケットを評価している。

なので、eMAXIS Slim先進国株式(含む日本)を選ぶ理由が、米国がやらかすのに備えるという理由であれば、トワナナさんは選ばない。

このファンド選ぶとしたら。

欧州にも投資したい、日本にも投資したい、(あと新興国に投資したくない)の理由かなって。

分散はリスクを減らすけれど、わからないからを理由にしたら、そこに結果はついてこないと思う。

分散することが目的となり、起きる出来事に対して分散した効果を感じ取れないのではないかなって。それは投資先を選ぶ際に継続を困難にしないかなって。

なので。

わからないから分散するのではなく。

投資先を増やしたいから分散する。その為にこのファンドを選ぶ。

かなって。

ご予算が許すなら、積立て枠で積み立てたいなーってくらいには気になってる。

そんなまとめ。

・・・。

おつかれさまでした。

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